『デスノート THE MUSICAL』が、2025年11月24日(月・休)に東京建物BrilliaHALL(豊島区芸術文化劇場)で開幕しました。12月14日(日)まで上演されます。その後、12月20日(土)から23日(火)までSkyシアターMBS(大阪)で、2026年1月10日(土)から12日(月・祝)まで愛知芸術劇場 大ホールで、1月17日(土)と18日(日)に福岡市民ホール 大ホールで、1月24日(土)と25日(日)に岡山芸術創造劇場ハレノワ 大劇場で上演されます。
アイデアニュースでは、夜神月役を演じる加藤清史郎さん、同じく渡邉蒼さん、L役を演じる三浦宏規さんにインタビューしました。インタビュー後編の「下」では、三浦さんからご覧になった加藤さん、渡邉さんそれぞれの夜神月の印象、Lについて、テニスシーンの緊張感や月にとってのLという存在のことなどについてお話ししてくださった内容と、お客さまへのメッセージ、作品への思いを紹介します。

(※稽古中にインタビューしました)
――加藤さんは、「根ごと動く木」というお話でしたが、イギリスに行かれていたこともあるでしょうか。思春期に海外にいるのは大きいかなと。
加藤:どうなんでしょうね。意識的な部分と、無意識的な部分があるんでしょうが、僕は自分のことを大雑把だと思ってて。
渡邉:でも、木は太くて立派な木。
加藤:一番厄介じゃない? 極太のくせに全然固定されていない、安定性のないやつじゃん。
三浦:いいじゃん、幹が太いんだから。
加藤:いいのか。嫌われていないか心配ですね。
渡邉:大好きですよ!
加藤:本当に心配。今でも思ってるんですよ。ファーストコンタクトでラフに行き過ぎたかなって。宏規くんには最初に「バカだね」って言ったから。
三浦:でも、俺らのファーストコンタクトってあれだよ。
加藤:帝劇コンの時でしょ?
三浦:すごい出会い方してるんだから。
加藤:酔っ払いでね。
三浦い:「うぇい!」って。
加藤:それで、この人バカだって思ったわけですよ。
三浦:「うぇい、写真撮ろうや」って。
加藤:「よろしくね~!」って写真撮られて(笑)。宏規くんは年上ですが、Lと月の関係ですし、そもそも僕が失礼のない程度ではありますけど、年上の人に対してもガツガツいっちゃうタイプだから、「許してくれるかな、この人」と思いながらいってみて。でも宏規くんは、根は極太に張っている人だから、実は僕のことを嫌いなんじゃないかなと、最近思ったりしています。
三浦:記事に載るって考えた時に、稽古場で「うぇ~い!」とか言ってたら嫌だろ(笑)?
加藤:そうなんだけどさ。
三浦:稽古場ではちゃんとしようと思って。まだご飯とか飲みに行けてないから。
――渡邉さんとのファーストコンタクトはいかがでしたか?
渡邉:宏規さんとは、ふたりで取材していただいた時ですよね。
加藤:ふたりともイケイケな感じで載っていたやつ?
渡邉:そうそう!そこが宏規さんと初めてですね。清史郎くんとは歌稽古で会ったのが初めてですね。
加藤:そう、同じヘッドホンつけててね。
渡邉:同じヘッドホンつけてた(笑)。3人全員で初めて会ったのも、歌稽古の日でしたね。
――三浦さんからご覧になった、ふたりの月はいかがですか?
加藤:違うのは違うよね、きっとね。
三浦:違うのは違うね……。
加藤:L目線だよ。気になるよね。オラ、ワクワクすっぞ(笑)。
渡邉:(笑)。
三浦:清史郎の月は、なるべくして落ちていくんだろうなというのが、すごく見える。いい意味で、落ちていきそう。本人の中に揺らぎがすごくあって、もちろんキラと月という人格がふたつあるのかもしれないけど、そこの行き来みたいなところが、どっちにも根が張っていないというか。
加藤:俺自身ってことじゃん!
三浦:そう! キラとしての立場でも、やっぱり揺らぎがすごく大きいからこそ、最後は哀れに死んじゃいそうだなと思いました。すごくリアルだと思うんです。その危うさみたいなものは、少年が大人になっていく過程で道を間違えてしまった結果、みたいなリアルさが魅力だなと思いますし、それを客席で観ていると、道を正してあげたくなってしまう。そんな感覚です。蒼はなるべくしてキラになった感じです。なるべくして落ちていったんじゃなくて、なんていうんだろう。
加藤:言いたいことはすごく分かる。
(椅子の上で、L座りになった三浦さん)
――L座り!!!
加藤:(能力が)40パーセントだっけ、60パーセントだっけ?
三浦:40パーセント上がるんだよ。
加藤:今上がったんだ!
三浦:蒼は、すごくきっちりしているんですよ。本人もなんですが、お芝居がきっちりしているから、きっちり殺していくみたいな。
――怖いですね!
加藤:そう! そういう怖さはあります。
渡邉:アハハ!
三浦:「きっちりと捌いていく」みたいな規則正しさが、彼の月の中に見えますし、野心みたいなものがウェーブ状で出てくるんです。ぐわっと強い野心みたいなものが見える時と、何にも感じない冷酷人間みたいな瞬間と、その感じが怖いです。変なことをしたら捌かれそうなイメージです。
加藤:すごくわかる。 僕の月の解釈もそうだから。
渡邉:めちゃくちゃ分かります。
――なるほど。幹ごとが動くとか、月の服装が普段のスタイルだとか、結構ご自身ともリンクしているんでしょうか。
三浦:裏を知っているということもあるでしょうし、役者の特性が出てくるというのは、ごく当たり前ですし、むしろいいことだと思います。お客さまにどう見えるかは、また全然別かもしれませんね。
加藤:月によって、Lも日によって変わるでしょうね。どっちの月と対峙してテニスをやっているかで、サーブもさらにカッコよくなるかもしれませんし。
三浦:(加藤さんは)しっかりテニス経験者の打ち方をしています。
加藤:経験者だから。
三浦:僕はテニミュ経験者。
(一同爆笑)
三浦:Lは、原作だと普通にプレイしているんですが、何か癖をつけたくて。まだ、栗山さんとはその部分を稽古していないので、どうなるかわかりませんが。
加藤:刀に見える瞬間もありますし。
三浦:それはどうなの(笑)。
加藤:男性にあまり使わない表現ですけど、Lが妖艶だなと思う瞬間がすごくあるんですよね。妖しくミステリアスで、どこか艶のある、でもみすぼらしい格好をしているし、いろんなことに対して不届きだし。
大学で、「L派」「月派」となるくらいには魅力があると思っているんです。その感じが、現段階でですが、テニスシーンでも出ているんです。それこそ曲線美みたいなものが見えます。割と月というのは直線の人間だと思っていて、テニスもオーソドックスな感じで今のところ作っているし。
渡邉:そうですね。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、テニスシーンの緊張感や月にとってのLという存在のことなどについてお話ししてくださった内容やお客さまへのメッセージ、作品への思いなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■三浦:思っていたよりヒリつくテニス 加藤:Lに本音を探られたくなくて 渡邉:Lじゃないと解放できない部分も
■三浦:この作品が本当に好き。栗山さん、塩田さん、クリエイターの皆さまの、情熱と愛をひしひしと感じる
■渡邉:栗山さんが「歌うべくして歌うが、あくまでも全てが心の動きだ」と。人間の繊細で残酷な部分を描きたい
■加藤:「デスノート≒○○」というものがこの世にはたくさん存在し、2025年の今、初演時より増えているのでは
<『デスノート THE MUSICAL』>
【東京公演】2025年11月24日(月・休)~12月14日(日) 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
【大阪公演】2025年12月20日(土)~12月23日(火) SkyシアターMBS
【愛知公演】2026年1月10日(土)~1月12日(月・祝) 愛知県芸術劇場 大ホール
【福岡公演】2026年1月17日(土)~1月18日(日) 福岡市民ホール 大ホール
【岡山公演】2026年1月24日(土)~1月25日(日) 岡山芸術創造劇場 ハレノワ 大劇場
公式サイト
https://horipro-stage.jp/stage/deathnote2025/
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充実の文章量のインタビューでした。今作を観劇済みのため、さまざまなシーンと照らし合わせながら読むことができました。とくに、テニスシーンが2人の頭脳戦のハイライトだなと感じていて、(私はテニミュ時代からの三浦さんのファンということもあり)観劇中は興奮で無我夢中で見ていましたが、月とLの2人も、テニスから見せたいものが沢山あるんだと思うと、あの熱量にも納得です。三浦さんから見た2人の月の違いも、私が考えていたことと近いところも違う部分もあり、読んでいてとても楽しいインタビューでした。ありがとうございました。ここから全国公演観劇する予定なので、インタビューを思い出しつつ、今後も観劇しようと思います。