累計4000万部発行の歴史大作少女漫画「王家の紋章」が初めてミュージカル化され、2016年8月5日から帝国劇場で上演されることになり、5月16日に第一ホテル東京で製作発表記者会見が開かれました。その様子を取材しましたので、紹介します。
物語は、現代と古代のエジプトなどが舞台。現代に生きる16歳のアメリカ人女性、キャロル(宮澤佐江さんと新妻聖子さんのWキャスト)は、兄のライアン(伊礼彼方さん)や友達に囲まれ、考古学を学びながら幸せな毎日を送っていました。ある日、キャロルはエジプトでピラミッドの発掘に参加しますが、そのピラミッドは、古代エジプトの少年王、メンフィス(浦井健治さん)の墓でした。やがてキャロルの前に、謎の女性、アイシス(濱田めぐみさん)が現れます。じつは、アイシスはメンフィスの姉で古代エジプトの祭司だったのですが、メンフィスの墓が暴かれたことで、現代に現れたのでした。
キャロルはアイシスの呪術によって、古代エジプトにタイムスリップしてしまいます。考古学の知識などを持つキャロルは、古代エジプト宰相のイムホテップ(山口祐一郎さん)に認められ、メンフィスからも求愛を受け、さらにキャロルにほれ込んだヒッタイト王子、イズミル(宮野真守さんと平方元基さんのWキャスト)がキャロルを奪おうとして……というストーリーです。
原作の少女漫画「王家の紋章」は、「月刊プリンセス」で1976年から現在まで40年間連載が続いており、これまで60巻、累計4000万部が発行されています。今回の舞台はこのうち4巻までの部分をミュージカル化したもので、作曲はシルヴェスター・リーヴァイさんが、脚本・作詞・演出は荻田浩一さんが担当します。
記者会見は、荘厳な音楽とともに、出演者が登壇して始まりましたが、次から次へと出てくる男性陣のなんとカッコ良いことか。写真を見ていただければわかりますが、実物はもっと素敵でした。原作の大ファンで「王家の紋章について語り出したら止まらない」という新妻さんは「隣にメンフィスがいて、後ろにイズミルがいると思うと、もう~~~(本人も会場も爆笑)。世界イケメン図鑑のエジプト、トルコ代表みたいな話ですよ」とテンション上がりっぱなしでした。
記者会見では何度も「愛・夢・ロマンス」などの言葉が飛び交いました、あのビジュアルで、あの歌声で、あの内容であれば、8月の帝国劇場がハートマークで埋め尽くされるのは間違いないと思いました。
<製作発表フォトギャラリー>(サムネイルをクリックすると画像が大きくなり、「>」マークをクリックすると次のページに進みます)
<ミュージカル「王家の紋章」 公演情報>
【東京公演】2016年8月5日(金)~8月27日(土) 帝国劇場
プレビュー公演 2016年8月3日(水)、8月4日(木) 帝国劇場
詳しくは帝国劇場「王家の紋章」のページをご覧ください⇒ここをクリック
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