海に浮かぶ病院、「マーシーシップス」をご存じでしょうか?最新の医療設備を備えた大型病院船マーシーシップスは、発展途上国を訪れて、医療サービスを受けられない人々を無料で診察、治療、手術もおこないます。
また、いろいろな研修をおこなって、船がいなくなっても、地域の医療従事者が患者に医療サービスを提供できるように支援しています。
3月8日は1975年に国連が制定した「国際女性デー」です。女性への差別を撤廃し、地位の向上を訴える記念日。マーシーシップスでは、この日にちなんで、ボランティアクルーである、ひとりの女性に注目しました。(PRWEB 2015年3月8日)
クリシー・クローズさんは2009年アメリカでのキャリアを離れて、アフリカで使命を見つけた女性です。世界最大級の病院船に乗り組み、マダガスカルの医療従事者を訓練する仕事をしています。
クリシーさんはヘルスケア教育プログラムを監督する立場なので、様々な医療研修にかかわっています。たとえば、地元の市場で豚の腸を買ってきて、外科の基本的な手技を練習する研修で使ったり、外科手術を安全におこなうためのWHOチェックリストを学ぶクラスを作ったり、アメリカ平和部隊のボランティアに新生児の蘇生法を教えたり、外傷対応訓練をしたり、外科医や麻酔医や看護師の指導教育を準備したり・・・必要なことならなんでもやるクリシーさん。
なぜここまで頑張るのかというと、この船がいる間に、少しでも知識と技術を伝えたいからなのです。また、現地の医療スタッフが能力を向上させるだけでなく、クリシーさんたちが持っている情熱やプロ意識を受け継いでくれたらと願っているのです。現場のスタッフがそういう”変身”を遂げれば、ほんの小さなさざ波が大きな連鎖反応をおこして何千人もの患者が助かると考えているからです。
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