ミュージカル『キングアーサー』が、2023年1月12日(木)から2月5日(日)まで東京・新国立劇場中劇場で、2月11日(土・祝)から2月12日(日)まで群馬・高崎芸術劇場大劇場で、2月24日(金)から2月26日(日)まで兵庫・兵庫県芸術文化センター KOBELCO大ホールで、3月4日(土)から3月5日(日)まで愛知・刈谷市総合文化センターアイリス 大ホールで上演されます。
アイデアニュースでは、アーサー役の浦井健治さんと、メレアガン役の伊礼彼方さん(加藤和樹さんとダブルキャスト)にインタビューしました。「上」では、2008年のミュージカル『エリザベート』でのルドルフ役以来続いているお二人ならではのお話や、お互いへの想い、ショーアップされた本作では芝居を見せることも求められていると感じたということなどについて伺った内容を紹介します。後日掲載するインタビュー後編では、稽古が始まった後のお二人のインタビューをお届けする予定です。
ーーお二人のご出演が発表になった時から、ぜひ対談をお願いしたいと思っておりました。懐かしさはありますか?
浦井:もちろん!
伊礼:ありますね。
浦井:会っていなくても、会っている感覚があります。
伊礼:わかる。
浦井:彼方が頑張っている姿は格好いいですし、同世代ということが励みになるんです。特にコロナ禍になって、彼方がいろんなことを考えて行動しているのは、すごく刺激になっています。自分も含めて先輩と呼ばれる立場になってきても、色々言い合えるのは嬉しいし、だんだんその貴重さを感じるようになるんですよね。
伊礼:2008年の『エリザベート』から一緒ですからね。小学校や中学校の友達みたいな感じ。会っていないけれど、会えばすぐにその頃に戻るみたいな。
浦井:あるね! 和樹ともそうでしょ?
伊礼:そうそう。撮影でもそうだったけど、健ちゃんは真面目にやってくれないから。
浦井:彼方とだと嬉しくなって、楽しくなっちゃうんですよ。
伊礼:そのスイッチが入っちゃうんだよね。二人とも語彙力もなくなるね。
浦井:なくなる!
伊礼:小学生同士みたいな(笑)。
ーー子どもに返ってしまうんですね。
伊礼:だから楽しいですよ。
浦井:出会った当時はとにかくがむしゃらで、よくわかっていなかったけれど、いろんな人に揉まれていて。二人で定食屋さんに入ったり、牛丼を食べに行ったり、そういう時間も楽しかったね。
伊礼:そういう頃があったね。
ーー『キングアーサー』が上演される2023年となると、2008年から15年が経ちますね。お互いを客観的にご覧になってみると、いかがですか?
伊礼:俺は彼の背中をずっと見ているので。
浦井:俺も背中を見てるよ。
伊礼:早々に売れた同世代だから。
浦井:いやいや。
伊礼:彼は、当時から自己プロデュースがちゃんとできていて、客観的に周りが見えて、自分はこうするんだと覚悟を決めて、言葉にできていたんですよ。覚えてる? ルドルフの楽屋で「俺はこうする」と言っていたからね。
浦井:あったね。
伊礼:俺はもっと自由奔放に、「健ちゃんの逆を行くわ」と軽く言ったけれども、それが心地良かったですし、実際にその道で、どんどんのし上がっていっていると実感しているので、ようやく追いついてきた感じですね。最初は、すごく先を行かれてしまったから。
浦井:とんでもない。自分も必死に駆け抜けてきた感じ。彼方は、ストレートプレイをすごく大切に二人芝居をしていたり、マネージャーさんと二人三脚でやっていたり、社長になったり、周りの人達に何ができるかと考えたり、自分のことをまずは置いておいてとか、いろんな意味で人間力がすごいのが彼方なんだよ。それを一番感じたのが、彼方が自分のルーツである故郷のアルゼンチンに行くという話を見た時でしたね。
伊礼:その話した?
浦井:何かに書いてあったの。ルーツを見に行き、きっといろいろと感じたからこそ、彼方は、さらに変わっていったんじゃない? 今は『レ・ミゼラブル』のジャベール、『ミス・サイゴン』のエンジニアをやっている。ジャベールを観たときに、ものすごく衝撃を受けたんです。村井國夫さんがおっしゃっていたジャベール像を彼方の色で演じていて、すごく戦ったんだろうなと思うんですよ。彼方がそういうレベルでやっていることを、悔しいけど素敵だなとも思ったんです。
彼がいろんな人に頼られて、ミュージカル界を活性化している状況は、きっといろんな人が、期待している部分だとも思います。「そんなの関係ないよ」と言えちゃうのも彼方だと思うし、そういう彼の強さを感じます。とにかく色んなことをやって、作品や未来というところを考えているところは、前とは違う。いや、前も考えていたんだろうけど!
伊礼:ははは! でも、考えるようになりましたね。以前からそういう活動もしていますし、やっぱりミュージカルの底上げをしたいという思いもあるから。僕もその一つのピースになれればいいなと思っています。だからミュージカル業界の引っ張り方が、健ちゃんと違うんですよ。彼は前に出ることによって、ファンの方々の応援を増やしていく。僕は若いヤツらのケツをたたいて、少しでも中を風通しよくしていきたい。「太陽と月」みたいなところがあるんじゃないかと。これが、役どころでいう「ヒーローとダークヒーロー」みたいな。
浦井:ダークやりたいよ!
※アイデアニュース有料会員限定部分には、お互いへの想い、ショーアップされた本作では芝居を見せることも求められていると感じたということなどについて伺った内容など、インタビュー前半の全文と写真を掲載しています。後日掲載予定のインタビュー後編では、稽古が始まった後のお二人のインタビューをお届けする予定です。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■浦井:2008年当時から、共演者や舞台の後輩達に、思いを伝えていた彼方
■伊礼:「意見を言っていい」と示してきた。最近の会議で、挙手する人が一人増えた
■浦井:彼方や成河とは違って、「ぽん」とやっちゃう。感覚だけでは怖くなることも
■伊礼:キングアーサーが浦井健治で、メレアガンを加藤和樹と僕。攻めているなと
<ミュージカル『キングアーサー』>
【東京公演】2023年1月12日(木)~2月5日(日) 新国立劇場 中劇場
【群馬公演】2023年2月11日(土・祝)~12日(日) 高崎芸術劇場 大劇場
【兵庫公演】2023年2月24日(金)~26日(日) 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
【愛知公演】2023年3月4日(土)~5日(日) 刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール
公式サイト
https://horipro-stage.jp/stage/kingarthur2023/
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戦友のお二人、素敵な作品での共演、対談読み応えあり、キングアーサーますます楽しみ増し、嬉しいです。