1992年に国連総会で、毎年3月22日が「世界水の日 World Water Day」と決議されました。「世界水の日」は水資源の保全と開発について考えるための日であり、世界各国でこの国際的な課題について普及啓発するための会議やセミナー、展示会が開かれています。
2000年9月に国連ミレニアム・サミットで採択された「国連ミレニアム宣言」の中で、2015年までに達成すべき8つの開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)が掲げられていますが、そのひとつが「2015年までに、安全な飲料水と基礎的な衛生施設(トイレ)を継続的に利用できない人々の割合を1990年に比べ半減する」というものでした。
トイレに関する目標は達成が困難なのですが、安全な飲料水の方は目標に達しました。とはいえ、世界では今もおよそ7億4800万人の人々が安全な水を利用することが出来ていません。 (UNICEF press release 2015年3月20日)
Some 2.3 billion people have gained access to improved sources of drinking water since 1990. As a result, the Millennium Development Goal target of halving the percentage of the global population without access at that date was reached five years ahead of the 2015 deadline. There are now only three countries – Democratic Republic of the Congo, Mozambique and Papua New Guinea – where more than half the population do not have improved drinking water. 1990年以来、23億人余りが安全な飲料水を利用できるようになりました。「2015年までに、安全な飲料水を継続的に利用できない人々の割合を1990年に比べ半減する」というミレニアム開発目標は、その達成期限より5年も早い2010年に達成されました。現在、安全な飲料水を利用できない人の数が人口の半数以上を占める国は、コンゴ民主共和国、モザンビーク、パプアニューギニアの3カ国のみです。
But, despite this progress, significant disparities persist. Of the 748 million people globally still without access, 90 per cent live in rural areas, and are being left behind in their countries’ progress. しかし、これらの進展にもかかわらず、深刻な格差は消えてはいません。安全な飲料水が利用できない7億4,800万人のうちの90%は、都市から離れた農村部で暮らす、自国の発展から取り残されている人々です。
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