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「メリーの視点でシルヴィアを」、『ファインディング・ネバーランド』濱田めぐみ(下)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2023年5月26日

2023年5月15日(月)に開幕し、6月5日(月)まで東京・新国立劇場 中劇場で、6月9日(金)から12日(月)まで梅田芸術劇場メインホールで、6月17日(土)と18日(日)に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホールで、6月24日(土)と25日(日)に富山・オーバード・ホールで、6月30日(金)と7月1日(土)に愛知県芸術劇場 大ホールで上演されるミュージカル『ファインディング・ネバーランド』に、シルヴィア役で出演されている濱田めぐみさんのインタビュー後編です。

「下」では、『ファインディング・ネバーランド』、『メリー・ポピンズ』、『ピーター・パン』、『オリバー!』の4作品に感じる共通点のこと、シルヴィアの役作りにおけるメリー・ポピンズの存在について、『バンズ・ヴィジット』のディナと本作におけるシルヴィアの役作りの違いのことなどについて伺った内容を紹介します。

濱田めぐみさん=撮影・岩村美佳
濱田めぐみさん=撮影・岩村美佳

――作品全体として、観客の皆さんに伝えておきたいメッセージをお願いします。

モチーフが『ピーター・パン』の世界であり、『ピーター・パン』ができるまでの話となると、まずはとても興味深いと思います。どのように、ピーター・パン、空飛ぶ男の子、空飛ぶ女の子、ティンカー・ベル、フック船長が生まれてきたのかという、バリの脳内劇場じゃないですけど、それらを立ち上げるまでの話でもあり、彼自身の人間関係やどうやって子どもに接するかという人生の物語でもあります。実在した人物たちも登場し、そこに絡めての楽曲も、素晴らしいです。『ファインディング・ネバーランド』の後には、『ピーター・パン』が上演されますし、前哨戦としてこの作品を体験し、そのまま『ピーターパン』へというのは最高の流れだと思いますので、ぜひ我々と一緒にバリの世界を旅してもらいたいと思います。

――『ファインディング・ネバーランド』、『メリー・ポピンズ』、『ピーター・パン』、『オリバー!』4作品の共通点というお話もありましたが、具体的にはどう感じていらっしゃいますか?

同じ匂いを感じるんですよ。制作者は別ですが、時代背景が一緒だということと、その頃のイギリスの社会情勢に鑑みて、立ち上がっている物語だからかもしれないんですけど。貴族という階級があって、その想念の中でセレブリティな世界観と庶民的な世界観を同じ公園で表現していたり。『メリー・ポピンズ』にも公園は出てきますけれど。

そういう、人間が作った階級の中で、自分たちが作ったのにも関わらずその中で困っていて。『メリー・ポピンズ』のジェーンもマイケルも、今回の4人もそうなんですが、小さければ小さいほど、何にもないまっさらな世界で生きて、泳いで、遊んで、自由に羽ばたいて。でも、そういうところから管理、認識、優劣というものが始まっていく。そういうところに入っていく中で、防御の術をみんな身に付けていってしまって、対応できたのがいわゆる「大人」と言われる状況で。対応できなくて、相反せなかったのが「ピーター・パン症候群」みたいな、大人になれない子どもみたいな感じかなと思います。

でもどちらが正しいのかと言われると、どちらとも言えないなと思うんです。いろんな作品を経験してきて思うのが、みんな始まりは一緒ですし、みんな子どもに戻ったら同じ経験をしていますから。子どもだった頃のことを思ったり想像すると落ち着くというか。

今回のシルヴィアという役でも、お母さん、バリ、子どもたち、フック船長、この人たちもみんな子どもだったんだよなと。メリー的視点で見ると、それぞれの生き方でこういう風に成長を遂げたんだなと役者としては思いますし、そういう解釈の仕方も自分なりに面白いなと思います。メリーを経験したからかもしれませんけれど。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、シルヴィアの役作りにおけるメリー・ポピンズの存在について、『バンズ・ヴィジット』のディナと本作におけるシルヴィアの役作りの違いのことについて伺った内容などインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■役作りしていく時に、シルヴィアという女性をメリーの視点で見ているところも

■『バンズ・ヴィジット』のディナに関しては、「濱田めぐみ」の要素が強かったかも

■『バンズ・ヴィジット』では、その瞬間をキャッチして舞台上で強烈な化学変化を

■この作品の場合は、役としてすごく深め、構築し、計算してから根こそぎ捨てる

<ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』>
【東京公演】2023年5月15日(月)~6月5日(月) 新国立劇場 中劇場
【大阪公演】2023年6月9日(金)~6月12日(月) 梅田芸術劇場メインホール
【久留米公演】2023年6月17日(土)〜6月18日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
【富山公演】2023年6月24日(土)〜6月25日(日) オーバード・ホール
【名古屋公演】2023年6月30日(金)〜7月1日(土) 愛知県芸術劇場 大ホール
公式サイト
https://horipro-stage.jp/stage/findingneverland2023/

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濱田めぐみさん=撮影・岩村美佳
濱田めぐみさん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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