ミュージカル「グランドホテル」に出演される大山真志さんのインタビュー。(下)では、パーソナルについて、そして「グランドホテル」への意気込みを伺いました。大山さんの子供の頃のお話など、面白いエピソードが盛り沢山です。
――大山さんが出演された舞台をいろいろと拝見しましたが、昨年末の「晦日明治座納め・る祭」の阿弖流為役はなんとも可愛かったですね。
当て書きして頂いたので、楽しくやらせて頂きました。
――2.5次元作品、グランドミュージカル、お祭り的な作品、ストレートプレイなど、幅広くさまざまな作品に出演されていますね。
舞台にはいろんなジャンルがあるんだと、ここ最近特に感じています。現場ごとにやり方があって、対応力がようやく付いてきたな、動じなくなったなと思っています。「グランドホテル」は歌の量がかなりあるんです。僕らもコーラスなどでずっと歌っています。すごい分厚さの楽譜が来て、最初はどうしようと思ったのですが、頑張れば何とかなると思えるようになりました。昔だったらパニックになっていましたね。
―― 2.5次元作品をやっていた人が、グランドミュージカルに出るようになるということが多かったですが、最近は行ったり来たりする方が増えてきましたね。大山さんはそれを以前から体現されているように思います。26歳にして、すでにいろんな環境での経験が、対応力に繋がっているんですね。
あとは、子供の頃に出していただいていたアルゴミュージカルのおかげですね。「これできる?」と言われたときに、できなかったら終わり。「できない」ではなく、「やってみなければいけない」状況でしたから。ダンスレッスンも土日だと昼の1時から夕方6時までぶっ通しで踊っていたり、今よりも過酷な状況にあったはずです。それを経験しているから、小さいことでへこたれなくなったんだと思います。
――平日は学校にも行っていて、休みなしですね。
よう頑張っていたなと思いますね!
――アルゴミュージカルに入ったきっかけは?
友達のお母さんから、こんなミュージカルがあるから受けてみたらといわれて。受けたら、最終審査で落ちてしまったんです。悔しくて、翌年に自分から受けたいと言って受けました。ダンスが全然できなかったので、親に習いに行かせて欲しいと、自分から初めて言ったんです。それまで自分から何かをやらせてほしいとは言わないタイプでした。元々は、マイケル・ジャクソンになりたかったんです。人前に立つという意味では同じかなと子供ながらに思って、頑張ってみようかなと思いました。それが小学校6年生のときですね。
――マイケル・ジャクソンになりたかったのはいつ頃ですか?
3歳ぐらいですね。クリスマスプレゼントにマイケル・ジャクソンのビデオをもらったんです。母親がそういうの道に行かせようと思っていたんだろうと思います。何をするよりも、好きでしたね。友達が変形ロボットで遊ぶのが好きと言っている頃、僕は母たちが楽しんでいる米米クラブのビデオを一緒に見る方が楽しかったり。
――スポーツをするでもなく?
スポーツも嫌いでしたね。父親は僕を野球選手にしたかったので、小学校1年生のときに野球クラブに入れました。でも、何で先輩の打った球を僕たちが拾わなければいけないのかと本当に嫌いで、何か腑に落ちなかったんです。球を打つのがそんなに楽しいのかなと。
――先輩のポジションに行きたいとは思わなかったんですね。
全く思わなかったです。人前に立って、スポットライトを浴びる快感は舞台しかないですし、それを小学生のときに知ってハマってしまいましたから。お客さんに拍手をもらったときが何よりの喜びで、この拍手をもらうためにがんばろうと、子供の頃に思った気持ちは、今もずっと忘れずにいるつもりです。
<ミュージカル「グランドホテル」>
【東京公演】2016/4/9(土)〜4/24(日) 赤坂ACTシアター
【名古屋公演】2016/4/27(水)、4/28(木) 愛知県芸術劇場大ホール
【大阪公演】2016/5/5(木・祝)〜5/8(日) 梅田芸術劇場メインホール
<関連サイト>
⇒ミュージカル『グランドホテル』
⇒大山真志オフィシャルブログ「大山真志のお陰さまさし。」
<関連記事>
⇒ミュージカル「グランドホテル」出演 大山真志インタビュー(上)
⇒マイケル・ジャクソンになりたかった 大山真志インタビュー(下)
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■小学生のときに宙組さんの「エクスカリバー」を見て
■グランドミュージカルは立ち続けたいです
■グルシンスカヤと男爵のシーンがすごく好きで、泣きそうに
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