源平の梅、夜音、柴燈護摩…フレンドリーで開かれたお寺 「須磨寺」ルポ(下) | アイデアニュース

新着 予定 プレゼント 動画

源平の梅、夜音、柴燈護摩…フレンドリーで開かれたお寺 「須磨寺」ルポ(下)

筆者: Lapis 更新日: 2016年6月17日

須磨寺レポートの「下」。墓守人の山口賢治さん、副住職の小池陽人さん、そして管長の小池弘三さんにインタビューしました。

■山口賢治(やまぐちけんじ)さん

須磨寺の墓守人と言えば、山口さん!私も昨年から何度もお世話になっている、笑顔の素敵なお方です。確か、初めて連絡を取らせていただいた時も山口さんを通して寺務の方々や管長、副住職さんに会う事が許されました。つまり重要人物です!

笑顔の耐えない山口さん=撮影・正宗

笑顔の耐えない山口さん=撮影・正宗

1、普段、お寺ではどのようなことをしていますか?

お墓の管理が主な業務です。意外と忙しく、交渉事が多いので対人関係には特に気を使いますね。

2、境内のここがオススメスポット!という場所があれば教えてください。

やはり、平氏と源氏にちなんで、紅白の花が同じ一本の木に咲く、「源平の梅」の木があるお庭です。きれいな庭ですよ。平家が全盛の時代には、紅白の花が咲くつつじの木もあったそうです。でも、あるとき赤い花だけが咲かなくなっちゃって、縁起でもないと、平家の人々に切り倒されたそうです。

3、「実は、〇〇だ」

実は、3年ほど前に脳梗塞を起こしてひと月ほど入院しました。今は後遺症もなくなんとかやっていますが、死んでいてもおかしくなかったと聞いて今さらながらびびっています。

書院の横にある、山口さんお気に入りの梅の木の前=撮影・狸爺

書院の横にある、山口さんお気に入りの梅の木の前=撮影・狸爺

■副住職・小池陽人(こいけようにん)さん

管長の息子さんで、とにかくイケメンです。何度会いに行っても直視できないぐらい笑顔が眩しいです。

源平の庭の前で話す副住職さん=撮影・正宗

源平の庭の前で話す副住職さん=撮影・正宗

1、普段、お寺ではどのようなことをしていますか?

檀家参りや法事をお勤めしたり、諸行事の計画や準備を行っています。最近は、真言宗や地域にかかわる会議など、お寺の外の仕事も増えてきました。

2、須磨寺では、様々な年間行事が開催されていますね。毎年開催されているライブ「夜音」に来られたお客様の反応はどうですか?

音楽法要祭の「夜音(やおん)」には、毎回大勢のお参りの方々にご来場いただき、みなさんにたいへん喜んでいただいています。

3、以前、京都のお寺に行ったときに偶然須磨寺の話題になったことがあるのですが、そこのお坊さんが副住職さんのことを知っていて驚きました。皆さん繋がっているのですか?

その方は、私が修行していた清荒神清澄寺の法要で毎年お会いしています。いつも、たいへんお世話になっています。

4、「実は、〇〇だ」

実は、大のサッカー好きです。

副住職さん=撮影・正宗

副住職さん=撮影・正宗

副住職さんも笑顔が眩しい…=撮影・正宗

副住職さんも笑顔が眩しい…=撮影・正宗

■管長・小池弘三(こいけこうざん)さん

このお寺で一番偉いお方です。私も初めて知ったのですが、住職ではなく「管長(かんちょう)」と呼ぶのだそうです。とにかくいつもニコニコしておられます、つられて笑顔になります。

管長さん。本堂横にある「義経腰掛けの松」前で。松の下にある小さな池は「敦盛首洗いの池」と呼ばれていて、ここで義経が敦盛の討ち取られた首を確認したと伝わっています=撮影・正宗

管長さん。本堂横にある「義経腰掛けの松」前で。松の下にある小さな池は「敦盛首洗いの池」と呼ばれていて、ここで義経が敦盛の討ち取られた首を確認したと伝わっています=撮影・正宗

1、普段、お寺ではどのようなことをしていますか?

毎朝ご本尊を拝み、毎月決められた日には護摩行を修法しています。たゆまず日々の行を実践していくことが大切です。また、各地で講演などを行っています。結構、忙しいんですよ。

2、 須磨寺の年間行事で、オススメがあれば教えてください。

特に挙げるとすれば、柴燈護摩(さいとうごま)ですね。11月23日の当日には、たくさんの方々がお参りしてくださり、火渡りの荒行が行われます。最初に僧侶たちが火渡りをするのですが、そのときは結構炎があがって、足の裏を火傷することもあります。びくびくして慌てたほうが火傷してしまうようですね。一般の方々も参加できるんですよ。まあ、そのときは歩く部分は安全なように十分消火していますからご安心ください。

3、これからの目標や夢、何か取り組んでいることはありますか?

このお寺でご縁があってよかったと思っていただけるようなお寺にしていきたいです。

4、「実は、〇〇だ」

今は真言宗の須磨寺は、実は平安時代は天台宗でした。

管長さん=撮影・正宗

管長さん=撮影・正宗

管長さんへのインタビュー風景=撮影・正宗

管長さんへのインタビュー風景=撮影・正宗

<アイデアニュース関連記事>
「平敦盛追悼法要」に参加、歴史ロマンを肌で感じる 「須磨寺」ルポ(上)
源平の梅、夜音、柴燈護摩…フレンドリーで開かれたお寺 「須磨寺」ルポ(下)

<関連サイト>

大本山「須磨寺」ホームページ
写真撮影に協力してくださった正宗さんのホームページ

<ここからアイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分>

■平敦盛追悼法要の様子

■敦盛の首塚の様子

アイデアニュース会員登録は⇒こちらから

全文が読める有料会員登録にご協力を

アイデアニュースは、有料会員のみなさんの支援に支えられ、さまざまな現場で頑張っておられる方々の「思いや理想」(ギリシャ語のイデア、英語のアイデア)を伝える独自インタビューを実施して掲載しています。ほとんどの記事には有料会員向け部分があり、有料会員(月額450円、税込)になると、過去の記事を含めて、すべてのコンテンツの全文を読めるようになるほか、有料会員限定プレゼントに応募したり、コメントを書き込めるようになります。有料会費は取材をしてくださっているフリーランスの記者のみなさんの原稿料と編集経費になります。良質な取材活動を続けるため、どうか有料会員登録にご協力をお願いいたします。

    
<筆者プロフィール>Lapis(ラピス) 佐賀県出身、熊本県在住。平氏ゆかりの家に生まれ、平家物語を読むうちに源氏の弓の名手「那須与一」に惹かれる。平安から鎌倉時代に上級の武将がつけていた「大鎧」のコスチュームを手作りし、「大鎧を愛でる会」(⇒こちら)を主宰。栃木県大田原市のご当地キャラクター『与一くん』の公認アテンドとなり、那須与一ゆかりの地や、神社を巡っている。 ⇒Lapisさんの記事一覧はこちら

コメント欄

有料会員登録してログインすると、コメントを書き込めます(コメントを送信すると、すべての人が読める形で公開されます)。

最近の記事

■ 2024年4月掲載分
■ 2024年3月掲載分
■ 2024年2月掲載分
■ 2024年1月掲載分
■ 2023年12月掲載分
■ 2023年11月掲載分
 過去記事一覧は⇒こちら 有料会員登録は⇒こちら
お勧め商品
新着商品
Sorry, no posts matched your criteria.