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「マイ・フェア・レディ」で酔っ払いの父親役、松尾貴史インタビュー(上)

筆者: 米満ゆうこ 更新日: 2016年7月7日

 

ロンドンを舞台に、貧しくて教養のない娘イライザが、言語学のヒギンズ教授と出会い、美しい蝶へと成長していく姿を描いたミュージカル「マイ・フェア・レディ」が2016年7月から8月にかけて、再演される。この古き良き作品は、日本では1963年に日本人が日本語で上演した初のブロードウェイ・ミュージカルとして幕を開け、繰り返し上演されてきた。有名な映画版はもちろんのこと、舞台をご覧になった方も多いことだろう。2013年には演出家にG2を迎え、キャストとともに作品を刷新。そこでミュージカルデビューを果たしたのは、松尾貴史だ。主人公イライザの父親ドゥーリトル役を堂々とコミカルに演じ、タレント、コメンテイター、エッセイストなど多彩な顔を持つ松尾に新たな肩書が加わった。ミュージカルは嫌いだったという彼が、出演することで、どう変わったのか。現在、稽古中(取材当時)の松尾に話を聞いた。

 

松尾貴史さん=撮影・橋本正人

松尾貴史さん=撮影・橋本正人

 

 

■ドゥーリトルの人生哲学と僕のキャラクターと、どう合うか分析した丁寧なメールが

 

――まず、2013年の「マイ・フェア・レディ」で、何故、ミュージカルに挑戦しようと思われたのか聞かせて下さい。

 

ミュージカルは絶対にやらないと普段から言っていたんですけどね。しゃべってて、突然歌うなんてそんなん、絶対できへんわと(笑)。突然、歌い始める役者さんの勇気はすごいなと思っていました。絶対出ないと言ってましたが、昔、イライザのとっつぁんみたいな酔っ払いの役やったらいいと、雑誌のインタビューで答えたことがあるんですよ。そしたら、偶然、ドゥーリトル役のオファーをいただいて。演出を手掛けるG2とは昔から仲良しなものですから、東宝の方からお話をいただいたときに、G2が『彼はミュージカルはやらないから』と勝手に断っていたらしいんです(笑)。でも、僕の名前を挙げて下さった東宝の方から、「ドゥーリトルがどういう状況で育ち、どういう人生哲学があり、それが僕の持っているキャラクターとどう合うか」と分析した丁寧なメールをいただきました。あとは、僕のスケジュールの都合をつけるだけだったんです。

 

――松尾さん演じるドゥーリトルは、出演される一幕二幕を通してずっと酔っぱらっているという演技でした。

 

ずっとです。カーテンコールでも酔っぱらっていました(笑)。

 

 

■酔っぱらっているけれど、「滑舌だけはよくしておいてほしい」と

 

――「マイ・フェア・レディ」の映画では、ドゥーリトルはあそこまで酔っぱらっていなかったと記憶しているのですが、その辺りは、松尾さんが意図されたのでしょうか。

 

そうですね。酔っぱらっていないと、僕が歌い出せないという照れがあるのかも知れません(笑)。酔っぱらっているけれど、「滑舌だけはよくしておいてほしい」と、前回も、今回も厳しくG2から言われています。

 

 

■父親がこの作品の映画が好きで、「日曜洋画劇場」で一緒に見て

 

――演じていて、松尾さんのキャラクターとマッチする部分は多いのですか。

 

屁理屈をいうところや、酒好きなところは似ていますね(笑)。僕の父が酔っ払いで屁理屈ばかり言っていたので。屁理屈なのか詭弁なのかよく分からないんですけど、その辺りは通じるところがちょっとはあるかなぁ。昔、父親がこの作品の映画が好きで、「日曜洋画劇場」で一緒に見ていたことがあって、感慨深いというのはありますね。ドゥーリトルの日本語の吹き替えは小松方正さんだったんです。だから、小松さんの刷り込みはいまだに僕の中に残っていますね。

 

――ドゥーリトルは、憎めないキャラクターですよね。何という人だとも思うんですけれど…。

 

最低ですもんね(笑)。

 

――お金を娘のイライザにたかります。

 

「鞭で折檻」とか言うてますよね(笑)。大問題じゃないですか。

 

――お金をたかりながらも、ヒギンズ教授の元から去ったイライザに、「自分のことは自分でどうにかしろ」と言い放ちます(笑)。

 

無責任なところは僕と似ていますね(笑)。

 

――ドゥーリトルが前回の公演と違うところはありますか。

 

髭がはえているところ(笑)。前回、髭はないんです。酔っぱらっていて、自堕落なところ、ちゃんと管理していない雰囲気を出すには髭があったほうがいいんじゃないかと思って。「年老いた父親に」というセリフがあるので、質感もいるなと思ってます。

 

 

<ミュージカル「マイ・フェア・レディ」>
【東京公演】2016/7/10(日) ~ 2016/8/7(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
【愛知公演】2016/8/13(土) ~ 2016/8/14(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
【大阪公演】2016/8/20(土) ~ 2016/8/22(月) 梅田芸術劇場メインホール

 

<関連サイト>
東京芸術劇場プレイハウス『マイ・フェア・レディ』
http://www.tohostage.com/myfairlady/
梅田芸術劇場・公演詳細「ミュージカル『マイ・フェア・レディ』」
http://www.umegei.com/schedule/540/
松尾貴史 Twitter
https://twitter.com/Kitsch_Matsuo
松尾貴史さんがオーナーを務めるインドカレーカフェ「cafe 般゜若」
http://www.pannya.jp/main/
松尾貴史さんの作品などが掲載されたページ「折り顔」
http://www.origao.jp/

 

<関連記事>
「マイ・フェア・レディ」で酔っ払いの父親役、松尾貴史インタビュー(上)
https://ideanews.jp/archives/23974
「グニャグニャから始めると、立て直しやすい」 松尾貴史インタビュー(下)(7月8日掲載予定)
https://ideanews.jp/archives/24010

 

 

<プレゼント>
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<筆者プロフィール>米満ゆうこ(よねみつ・ゆうこ) 大阪府出身。「アート」をテーマに国内外の舞台を中心に取材・執筆をしている。ブロードウェイの観劇は長期にわたり、脚本家や演出家、俳優たちに現地でも取材。作品を追っかけたり、芸術家にインタビューしたりすることが、原動力であり、救いにもなっていると最近、実感する日々。

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