世界の人口およそ70億人のうち、45億人の人たちがコンピューターにアクセスできないという状況をなんとかしたいと立ち上がった人がいます。ビデオで語っているマット・ダリオさんです。発展途上国を旅していたマットさんは、テレビはいたるところにあるのに、コンピューターがない現地の様子に疑問を抱きました。私たちは、コンピューターやスマートフォンがない生活は考えられなくなっています。勉強で使う、仕事でももちろん使う、何をするにもネットで調べて、情報を得ることが当たり前の世の中。もし、もっとたくさんの人がコンピューターを手にしたら、どうなるだろう。どうしたら、そんなコンピューターが出来るだろうと考えて、彼はチームを作りました。3年の歳月をかけて出来上がったのが、こんなに小さくてシンプルで、スマートフォンのように使いやすいコンピューター、エンドレスです。169ドルで手に入ります。(Endlessホームページ、2015年4月14日のプレスリリースより)
貧しい家庭にもたいていテレビはあるので、それをモニターとして使うようになっています。もしインターネットが使える環境でなくても、あらかじめ百科事典、教育やビジネスに必要な資料、レシピから健康情報まで100以上のアプリを搭載してありますから、十分生活の役に立つコンピューターとなっています。下記ビデオの中ほどから登場する12歳のジミー君は、エンドレスコンピューターを手に入れるまで、まったく英語が出来ませんでした。エンドレスコンピューターで英語を自習し、8か月後、TEDの舞台で大勢の人の前でスピーチできるまでになったのです。
コンピューターを手に入れて、学校を卒業したい、仕事の幅を広げて収入を上げたいという声があります。コンピューターの開発に関わった人たちも、ユーザーの状況を見て、直接話を聞くことで、本当に使いやすい新しいコンピューターを作ることが出来たと語っています。沢山の人の生活を変える大きな可能性を秘めた小さな「エンドレスコンピューター」なのです。
エンドレスコンピューターは現在アメリカのクラウドファンディングKickstarterで出資を募っています。例えば500ドルを協力すれば、エンドレスコンピューターが出資者に1台と、発展途上国のコンピューターを必要としている人に1台、送られます。2000ドルを協力すれば、10台のエンドレスコンピューターを必要なコミュニティやNGOに送ることが出来ます。
“We set out to build a computer capable of inspiring and empowering a single individual. We’ve worked incredibly hard to turn this dream into a reality. Our computer is ready. It is darn special. And we finally get to release it into the world,” said Dalio. “That feels really good.” 「僕たちは、ひとりひとりを勇気づけ、力を与えることが出来るコンピューターを作ろうと決心した。そして夢を実現しようとものすごく頑張ってきたんだ。僕らのコンピュータの用意が出来たよ。ものすごく特別な素晴らしいものになった。ようやく世界に発表出来るんだ」(エンドレスコンピューターのCEO)マット・ダリオさんは言います。「気分は最高さ」(Endless press release 2015年4月14日)
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