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「意地でもバイトはしないって決めて」 オレノグラフィティ、インタビュー(中)

筆者: 達花和月 更新日: 2016年11月8日

初演時に“衝撃度No.1”と言われた伝説の作品「image -KILL THE KING-」が、11月23日~12月4日まで東京・下北沢駅前劇場、12月8日~12月11日に大阪・ABCホールで上演されます。この作品に出演する俳優・音楽担当のオレノグラフィティさんに想いを語っていただいたインタビューの第2回目(中)です。

オレノグラフィティさん=撮影・達花和月

オレノグラフィティさん=撮影・達花和月

■「鹿殺し」に入って2年間は修行僧みたいな生活。会議して。洗濯、食事当番があって

――「鹿殺し」さんは元々関西の劇団さんで、それが上京して活動拠点を移さなきゃいけないとなったのは、ものすごく勇気が要ることだったのではないですか?

僕、逆に一人だと行けなかったと思うんですよ。絶対に。今回客演の小沢道成くん(「虚構の劇団」所属)と話していて、小沢くんはひとりで関西から東京に出てきたんですね。ひとりで出て、オーディション受けて、受かんなくて、みたいな生活をしてたっていうことで、俺はもう衝撃を受けて。まぁ普通多分みんなそうなんですよね、上京する人って、きっと。僕は逆にその1ヵ月で上京決まって、もう先輩たちと一緒にブワッと、2トントラック2台とハイエース1台借りて、全員で引っ越し準備して、グワッて行ったんで。で、7人で共同生活して。なんか、そういう事がないと、僕は逆に上京出来なかったと思うし。今でも関西で、お芝居してたかしてないかは別として、多分ずっとカラオケ屋で働いていてたろうし(笑)。

■公民館で稽古。「殺し」は駄目なんで「演劇サークルバンビ」ですって可愛いフりして

――劇団に入ってすぐだったのも案外良かったのかも知れませんね。

そうですね。そうかも知れない。入って2年間は本当にもう修行僧みたいな生活で、毎日。朝10時に起きて、制作会議をして。共同生活なんで、生活の会議も「今日はトイレットペーパーの芯が変えられてませんでした。誰かはわかりませんが、これ絶対変えてください。」とか言う話をして。各自、洗濯当番、食事当番とかがあって、昼間にお弁当を作って。東久留米市に住んでて、新座市が近いんで、埼玉の公民館まで行って、埼玉の公民館を「演劇サークルバンビ」っていう名前で借りて。「鹿殺し」では借りられないから。

――借りられない?

公共の持ち物なんで、「殺し」とか、駄目なんですよ(笑)。だから、「演劇サークルバンビ」ですって言って、可愛いフりして(笑)。申請出して、毎日昼から大体夕方6時ぐらいまでは、毎日その公民館でみんなで肉体訓練して稽古して。で、6時からみんなハイエースに乗って、スピーカー積んで、物販積んで(笑)。東京の路上に出て、そこでお金を稼いで。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分では、「劇団鹿殺し」に入って「バイトはしない」と決めてからの大変な生活についてのお話を紹介します。11月9日掲載予定のインタビュー(下)では、音楽を創るようになった経緯とオレノさんの音楽についての考え方、外部出演でスズカツ(鈴木勝秀)さんや鴻上(尚史)さんから受けた言葉などについて語っていただいた全文を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■場所取りしてくれて、終わったら差し入れ、そんな「天使」がたくさんいらっしゃって

■意地でもバイトはしないって決めて。路上パフォーマンスで生活するって

■「歴史に名を残せー!『鹿殺し』!」って訳の分からんコールが始まって(笑)

■路上は雨が大変。梅雨の時期は、稼ぎが三分の一くらいになって、ずっと毎日部屋に

■舞台には、台詞を吐く瞬間に『生』を感じられる人間しか立っちゃいけないと言われて

■すごく特殊な劇団で、妥協を許さないチョビと丸尾がいる。常に弾が飛び交ってて命懸け

■2人が続けてくれないと、「鹿殺し」ではなくなっちゃうので、絶対に。それに尽きますね

■なるべく自分の時間を作る。同じ方向を向いた人間がいっぱい居るのは、弱みでもあるから

<「劇団鹿殺し」オレノグラフィティさんのサイン色紙と写真を有料会員3名さまにプレゼント>
オレノグラフィティさんに書いていただいたサイン色紙と写真1カットを、アイデアニュース有料会員(月額300円)3名さまに抽選でプレゼントします。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。応募は有料会員の方はログインし、この記事の文末にある応募フォームからご応募願いします。有料会員の方はコメント欄にメッセージを書き込むことができますので、ぜひ記入をお願いいたします。応募締め切りは11月21日(月)です。(このプレゼント応募は終了しました)

<劇団鹿殺し「image -KILL THE KING-」>
【東京公演】下北沢駅前劇場 2016年11月23日(水・祝)~12月4日(日)
【大阪公演】ABCホール 2016年12月8日(木)~11日(日)
作・丸尾丸一郎 演出・菜月チョビ 音楽・オレノグラフィティ
劇団鹿殺し 15周年記念・伝説リバイバル「image -KILL THE KING-」のページ
http://shika564.com/image/index.html

<「劇団鹿殺し」オレノグラフィティさん関連ページ>
劇団鹿殺し公式サイト⇒http://shika564.com/
オレノグラフィティ ツイッター⇒https://twitter.com/oreno_g?lang=ja

<アイデアニュース関連記事>
「image」上演へ、「劇団鹿殺し」オレノグラフィティ、インタビュー(上)
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「音楽を創る時、忘れないようにしているのは鼻歌」、オレノグラフィティ(下)(11月9日掲載予定)

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<筆者プロフィール>達花和月(たちばな・かずき) 遠方の友人を誘って観たお芝居との出会いがきっかけで、演劇沼の住人に。ミュージカルからストレートプレイ、狂言ほか、さまざまな作品を観劇するうち、不思議なご縁でライターに。熱っぽく自らの仕事を語る舞台関係者の“熱”に、ワクワクドキドキを感じる日々。 ⇒達花和月さんの記事一覧はこちら

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