K-R&BシンガーのWONWOO(ウォヌ)が、2015年5月21日、日本デビューアルバム発売記念ライブ「WONWOO solo LIVE 2015 “awaken”」を大阪BIGCATで行った。この日、300人以上の観客が会場に集まり、WONWOOを温かく見守った。
開演前、大きなスクリーンに韓国のアーティストたちからのビデオメッセージを上映。K-POP界で人気のZE:A(ゼア) やAFTERSCHOOL(アフタースクール)らが登場し、WONWOOにエールを送った。
オープニングを飾ったのは「It’s over」。デニムジャケットに白シャツ、ネクタイを身にまとい、ダンサーとともにWONWOO登場。この曲はデビューシングル曲でもあるため、ファンにはなじみ深く、客席はオールスタンディング。
「今日はみなさんを退屈させないライブにしますんで、絶対に楽しんでかえってくださいね~!」
関西イントネーションでのMCが、会場をさらに和やかなムードに包んでいく。
続いては、韓国でヒットしたオリジナル曲「幸せな懐かしさ」。どことなくノスタルジックで大人のムードを漂わせるこの曲は筆者もお気に入り。一度生で聴いてみたかったので、もうこの時点で大満足だ。
アルバム「awaken」からは全曲披露され、中でも「明日へ」「BACK AGAIN」「I’ll be around」は、大人の女性からの支持率が高い曲だとか。しっとりとした歌の世界に引き込まれていくように、客席はしんと静まり、彼の歌声だけがホールに響いていく。
アップテンポな曲がはじまると、再び客席はスタンディング状態に。「リハーサルfeat.SPHERE」では、アルバムにもフューチャリング参加をしているラッパーのSPHERE(スフィア)をゲストに迎え、息の合ったダンスと歌でさらに盛り上がりを見せた。
カバー曲では、ブライアン・マックナイトの「One last cry」、エリック・クラプトンの「Wonderful Tonight」を、アコースティック調で熱唱。伸びのいい歌唱力に、まるでハートをゆさぶられるような思いで聴いた。
日本の曲では、美空ひばりの「お祭りマンボ」をカバー。来日当初、日本で一番有名なアーティストとして認識したのが美空ひばりさんだったそうで、この曲は外せないと思っていたという。韓国の曲では、様々なK―POPシンガーが歌い、日本でもなじみのある「ガチョウの夢」をカバー。英語、日本語、韓国語…と、まるで音楽の世界紀行をしているような気持ちで聴いた。
また、特別ゲストとして、客席から彼の両親が登場。父のウォン・ヨンヒさんはドラムを始めたばかりで、息子のリクエストに応えてドラムの腕前をステージで披露。母のキム・ファジャさんは、日本語であいさつし、このときばかりはWONWOOも少年時代にかえったような無邪気な表情を見せた。
ラストナンバーは「約束」。ファンへの感謝をこめて「これからも歌い続けていくことを約束します」と言葉を添え、アンコールへと続く。
アンコールでは「SKY」「LIFE IS THE PARTY」の2曲を披露。未来への希望を感じさせてくれるひとつひとつの歌詞に、メッセージ性を感じながら鑑賞した150分間だった。
ちなみに今回のライブで筆者がパフォーマンス以外で惹きつけられたのは、まるでファッションショーのように早替えされていったWONWOOさんの衣装だ。フォーマルからカジュアルまで「街で見かけるお洒落な男の子」をコンセプトとし、「Dsquared2」「Versace」「BALMAIN」「DIESEL Black」「Chrome Hearts」といったDCブランドでコーディネートされており、見ているだけでも楽しくなった。
そんなわけでライブリポートの結びに、本番前の楽屋でWONWOOさん本人からいただいたファンに向けてのメッセージを動画でご紹介させていただく。
アイデアニュースでは、WONWOOさんの単独インタビューも企画しているのでお楽しみに。
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