「自分は強く、自信を持っていると示す」、マリッサ・ウルスター インタビュー(下) | アイデアニュース

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「自分は強く、自信を持っていると示す」、マリッサ・ウルスター インタビュー(下)

筆者: 米満ゆうこ 更新日: 2018年5月19日

2018年6月から始まる『トリニティ・アイリッシュ・ダンス』日本公演でリードダンサーを務めるアメリカ人のマリッサ・ウルスターさんのインタビュー、後半です。今回の公演では、インドのボリウッド映画から影響を受けた作品や、ニューヨークのオフ・ブロードウェイで上演されている人気の舞台「ストンプ」の振付師が手掛けた躍動感にあふれた作品なども披露されるそうです。

マリッサ・ウルスターさん=撮影・米満ゆうこ

マリッサ・ウルスターさん=撮影・米満ゆうこ

――「ソールズ」では、ダンサー一人一人の心の叫びが聞こえるような気がして、すごく物語性を感じました。

特別な物語があるかどうかは分からないのですが、私は、「自分は強くて、自信を持っている」ということを示すようにしています。先ほど言った「female empowerment(女性に力を)」を強く表現している作品で、女性が一つになれば、何でもできるということを伝えられると思っています。

――『トリニティ・アイリッシュ・ダンス』はストリートダンスやアフリカンダンス、フラメンコからも影響を受けていますね。ほかに影響を受けたダンスはありますか。

来日公演で披露する「ゴッデス」という演目はインドのボリウッド映画から影響を受けた作品です。私が大好きな演目の一つです。また、「トラック6」はコンテンポラリーダンスの動きが多い作品です。アイリッシュ・ダンスとは全く違いますね。アイリッシュ・ダンスは上半身や腕を動かさずに踊りますが、これはものすごく上半身や腕を使う。私たちにとっては新鮮で刺激的です。

――ほかには、ダンサー全員がドラムスティックで床を叩いて、日本の和太鼓を思わせるような演目もありましたね。

それは、「ブラックローズ」という作品で、明らかに日本の和太鼓から影響を受けています。日本の太鼓奏者はとても強くてパワフルです。私たちも、アイルランドから来て世界に二つしかないという特別に大きいドラムを使うんですよ。ドラムとタップでうるさいくらいの大きな音を奏でる予定です(笑)。

――アイリッシュ・ダンスは、14世紀にアイルランドがイングランドの支配下に置かれ、文化活動が統制されたり、アメリカに移住したアイルランド移民が土地になじめず苦労したりと、アイルランド人が経験してきた苦しみや悲しみがルーツにあります。そのあたりは踊っていてどうですか。

とても強く感じます。作品「リッスン」では、その苦しみや悲しみを私たちの身体を通して具体化し、皆一緒になり、限界を乗り越えて前へ進んでいこうという気持ちを表現しています。日本でも披露する予定です。この演目は私たちにとって、もう習慣のようになっていますね。

――とても力強い作品でしたね。一人ひとりの「声」を感じるような気がしました。

私たちのルーツに戻り、伝統的なアイリッシュ・ダンスのステップもたくさんある作品です。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、メンバー同士でどうやっていい関係を作っているかや、シューズの使い分けなどについて話してくださったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■ダンスは私にとって自己表現の場で、とてもクリエイティブです

■メンバーがお互いをサポートし、成長することが私たちにとっての賞

■伝統的な踊りとプログレッシブ(進歩的)なダンスのバランスを、体感してほしい

<『トリニティ・アイリッシュ・ダンス』>
【兵庫公演】2018年6月17日(日)14:00開演 兵庫県立芸術文化センター
【浜松公演】2018年6月20日(水)19:00開演 アクトシティ浜松
【東京公演】2018年6月23日(土)13:00開演/17:30開演(2公演)東急シアターオーブ
【横浜公演】2018年6月24日(日)14:00開演 神奈川県民ホール
【福岡公演】2018年6月26日(火)19:00開演 アクロス福岡
【熊本公演】2018年6月27日(水)19:00開演 熊本市民会館
【埼玉公演】2018年7月1日(日)15:00開演 ウェスタ川越 大ホール
【名古屋公演】2018年7月3日(火)18:30開演 日本特殊陶業市民会館
公演オフィシャルサイト
http://trinity-japantour.com/

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マリッサ・ウルスターさん=写真提供・キョードーマネージメントシステムズ

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<筆者プロフィール>米満ゆうこ(よねみつ・ゆうこ) 大阪府出身。「アート」をテーマに国内外の舞台を中心に取材・執筆をしている。ブロードウェイの観劇は長期にわたり、脚本家や演出家、俳優たちに現地でも取材。作品を追っかけたり、芸術家にインタビューしたりすることが、原動力であり、救いにもなっていると最近、実感する日々。⇒米満ゆうこさんの記事一覧

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