「王冠に『しゅう』って書いてあったり…」、『ヘンリー五世』浦井健治(下) | アイデアニュース

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「王冠に『しゅう』って書いてあったり…」、『ヘンリー五世』浦井健治(下)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2018年5月15日

2018年5月17日から新国立劇場中劇場で上演される『ヘンリー五世』で、ヘンリー五世を演じる浦井健治さんのインタビュー、後半です。このシリーズに一緒に出演し、2017年7月に亡くなられた中嶋しゅうさんについて伺いました。有料部分では、作品の中核を担っていくことが増えたことについて、忙しい毎日のなかでのオンオフの切り替えなどについて伺っています。

浦井健治さん=撮影・岩村美佳

浦井健治さん=撮影・岩村美佳

――このシリーズを一緒に上演してきた、中嶋しゅうさんについても伺わせてください。

もちろんです。

――『ヘンリー四世』では、ハル王子の父であるヘンリー四世を演じていましたね。

今回のセットが、『ヘンリー四世』のやぐらと似ているんです。みんなで見上げて「しゅうさん、ここにいたよな」という話もしました。たとえば、王冠が置いてあって、見たら「しゅう」と書いてあったりするんです。「うわ~、そうか。もうこれは被れないな」って。

亡くなられてからしゅうさんの写真を集めたんですが、『ヘンリー四世』が一番多かったんですよ。しゅうさんが色々なことを教えてくださって、目の前でやってくれた。たとえば、王として、王笏をどうやって握るか。しゅうさんの癖を少しでも自分に投影できたらと思いましたし、「王として、しゅうさんだったら、こうやって反応するんじゃないかな」と考えたりします。そういうことを、たくさん感じることができるんです。“演劇は繋がっている”ではありませんが、まだ生きているというか、そういう状況が続いていくのは、演劇ならではだと思います。

『ヘンリー四世』では、しゅうさんが演じるヘンリー四世が亡くなるときに、僕が演じるハルのことを、どんな感情で長台詞を言っていたかというのも体感として覚えているので、そういうすべてが財産です。何十年後かに、いつかそういうお芝居ができるところまでいきたい……という目標もできました。多くの役者に影響を与えた方だと思います。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、『ヘンリー六世』から作品の中核を担う役を演じることが増え、今年は全作品でセンターに立っていることについて、忙しい毎日のなかでのオンオフの切り替えをどのようにして、台本を覚えるときにどういう時間を利用しているかなどについて伺ったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■王の中の王でありながら人間が立っているのは、しゅうさんが演じてくれているから

■普通のことをちゃんとするということで、オンとオフの切り替えを

■立ち稽古に入ると台詞が抜けてしまう。でも稽古を重ねると自然にでてくる

■鵜山組のシェイクスピアは分かりやすさを大切にしている。そこを楽しんで頂けたら

<『ヘンリー五世』>
【東京公演】2018年5月17日(木)~6月3日(日) 新国立劇場 中劇場

<関連リンク>
「ヘンリー五世」のページ
http://www.nntt.jac.go.jp/special/henry5/
浦井健治オフィシャルファンクラブ‟Kopi-Luwak”
https://www.fanclub.co.jp/k_urai/?id=8 
浦井健治&STAFF Twitter
https://twitter.com/kenji_staff 

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浦井健治さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. ほりほり より:

    いつも素敵なインタビューありがとうございます。
    これからも楽しみにしています。

  2. しゅんもも より:

    初めてのシェイクスピア観劇で、今まで読んだこともなかったので予習にと本を読みだしたら面白くて止まらなくなり、ヘンリー四世からリチャード三世、ハムレット、マクベスなど読みあさっています。今までの舞台も是非観たかった…浦井さんのヘンリー、とても楽しみです。

  3. てんてん より:

    しゅうさんとの絆を感じながら観劇したいと思います。

  4. ゆず茶 より:

    浦井さんの様々な想いや考えを聞かせていただけたインタビューになっていて、読みながら胸が熱くなったり、うなずいたりしました。
    素敵なインタビューをありがとうございました。
    私は鵜山さんのシェイクスピアの演出が大好きで、シェイクスピアが好きになったので、ヘンリー五世も楽しみにしています。

  5. ひでまる より:

    ヘンリー五世を観劇前に、主演俳優 浦井健治さんの作品に向かう真摯な心、その奥に秘めらた思いが届けられたインタビューを、ありがとうございます。ヘンリーシリーズの中核を担う稀な存在、その俳優さんに出会ったことによりその渦に飲み込まれ、シェイクスピアの世界を親しむことができました。うまく表現できませんが‥この企画を実行するにあたり努力された全ての皆さんに一観客として、感謝します。もうすぐ始まるヘンリー五世の旅、ともに歩いて行きたいです。

  6. ポチ より:

    インタビュー下読みました。浦井君の中のしゅうさんが占める割合がかなり強いんだなーと改めて感じました。二度としゅうさんとの生での舞台でのやりとりが観られなくなってしまったのは本当に残念ですが、これから先の舞台で浦井君の仕草などにしゅうさんから引き継いだ多くの財産が投影されていく姿を見続けられる未来は嬉しくも思います。今改めてこのタイミングで浦井君の気持ちがわかって幸せです。
    間もなく始まるヘンリーの旅益々楽しみになりました。

  7. セシル より:

    前作のヘンリー四世を観劇して
    シェイクスピアの面白さを知りました。今回のヘンリー五世も、楽しみでたまりません。素敵なインタビュー&お写真ありがとうございます。

  8. ちょび より:

    しゅうさんの体温を感じながら舞台に立ってらっしゃる浦井さんやみなさん。
    観客としても感じたいと強く思いました。
    シェイクスピアは難しくも感じますが、
    どの作品でも登場人物は人間臭くてで今に通じるものをたくさん感じます。
    今も昔も人は変わらないんだなって。
    とくに愚かであったり滑稽な部分がとても面白いです。
    それによる悲劇が多いですが、
    今回の英雄ヘンリー五世がとっても楽しみです。ただ栄光の先がわかっているだけに
    切なさも感じたり。
    どんな感情をいだくのか
    開幕がとてもたのしみです。

  9. コージー姫☆ より:

    下)も興味深く拝見しました。しゅうさんへの想い、台本や稽古への取り組み、浦井くんの真摯なお人柄を感じました。
    明後日からの『ヘンリー五世』が本当に楽しみです。

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