劇団スタジオライフの若手がメインキャスト、『カリフォルニア物語』開幕 | アイデアニュース

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劇団スタジオライフの若手がメインキャスト、『カリフォルニア物語』開幕

筆者: アイデアニュース編集部 更新日: 2018年7月24日

男優だけの劇団「スタジオライフ」の劇団員の中で、次世代を担う若手がメインキャストを務める「Studio Life Next GENERATION」による舞台『カリフォルニア物語』が、2018年7月20日(金)に開幕し、8月5日(日)まで東京の「THE POCKET」で上演されています。オフィシャルの開幕レポート(文:横川良明さん)が届きましたので、掲載させていただきます。

Studio Life Next GENERATION『カリフォルニア物語』より=写真提供・スタジオライフ

Studio Life Next GENERATION『カリフォルニア物語』より=写真提供・スタジオライフ

少年が大人になるとき、いったい何を失い、そして何を得るのだろうか――『吉祥天女』、『BANANA FISH』、そして『海街 diary』と数々の名作を生み出してきた漫画家・吉田秋生の初期の代表作『カリフォルニア物語』が、劇団スタジオライフによって舞台化された。スタジオライフが同作を舞台化するのは 2008 年の初演以来、10 年ぶり。「Studio Life Next GENERATION」という名の通り、次世代を担う若手がメインキャストを務めるなど、全体としては若者らしい熱と軽やかさが魅力の作品となっている。

物語は、主人公・ヒースが故郷のカリフォルニアを捨てて、ニューヨークのマンハッタンに辿り着いたところから幕を開ける。幼い頃に両親が離婚。母の愛を知らず、厳格な父のもと、優秀な兄と比較されて育ったヒースにとって、故郷のカリフォルニアは、孤独と反抗の街。誰もが憧れる広大な青空も、肥沃な大地も、ヒースの記憶の中では暗い灰色に塗り替えられていた。

自由を求めてやってきたニューヨーク。その道中のテキサスで、ヒースはイーヴという少年と出会う。ニューヨークで生まれ育ったイーヴは、ヒースとは反対に、明るいカリフォルニアに楽園を夢見ていた。カリフォルニアに焦がれるイーヴは、カリフォルニア出身のヒースにくっつくようにしてニューヨークへ逆戻り。ふたりは共同生活を送ることとなる。

この『カリフォルニア物語』は、屈折した心を抱えたヒースが、イーヴやその他の仲間たちとの出会い、そしてニューヨークでの暮らしを経て、大人の階段をのぼる成長物語だ。だが、成長には痛みが伴う。人は自ら傷を負い、血を流し、涙の苦さを味わうことで、少しずつ大人になっていく。1978 年、つまり今から 40 年も前に連載を開始した『カリフォルニア物語』が今なお人の心を打つのは、そこに青春の光と影という普遍性が色濃く描かれているからだ。

10 代の多くは、自分の痛みには敏感であるにもかかわらず、他人の痛みに関しては無自覚だ。自分の何気ない言葉や振る舞いが、大切な人を深く傷つけているかもしれない。そんな些細な想像が及ばないのが、10 代の無邪気さであり、無神経さだ。決してそれは責められるべきものではない。なぜなら、みんな精一杯なだけだから。主人公のヒースも、そんなアンバランスな 10 代のひとりだ。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、開幕レポートの全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■寂しさを他者との交歓によって埋める。だが、誰かの幸福の影に、誰かの涙や苦悩がある

■特徴的な演出が、70~80 年代アメリカを彷彿とさせるエネルギッシュな楽曲の数々

■ヒース役の仲原裕之は05 年入団。包容力と脆さを内包する複雑な心理を巧みに表現

■イーヴ役は13 年入団の千葉健玖(若林健吾とWキャスト)。その無垢さは、天使のよう

<Studio Life Next GENERATION『カリフォルニア物語』>
原作:吉田秋生「カリフォルニア物語」(小学館刊)
脚本・演出:倉田 淳
【公演期間】2018年7月20日(金)~8月5日(日)
【劇場】THE POCKET(東京都中野区中野 3-22-8)
【出演】
(チーム別)       Grass          Leaf
ヒース・スワンソン……       仲原裕之
イーヴ・ルチアーノ…… 千葉健玖         若林健吾
インディアン   …… 澤井俊輝         宮崎卓真(客演)
テリー      ……       中野亮輔(客演)
スージー     ……       宇佐見輝
スウェナ     ……       伊藤清之
ケイシー     ……       鈴木宏明
アレックス    …… 吉成奨人         前木健太郎
—————————————————————————-
石飛幸治 藤原啓児 他

<チケット取扱>
【チケットぴあ】Pコード:486-485
[TEL] 0570-02-9999
[インターネット] http://pia.jp/(PC&携帯)
[店舗] セブン-イレブン、サークル K・サンクス、チケットぴあ店舗
【ローソンチケット】Lコード:34829
[TEL] 0570-000-407(10:00~20:00)
[インターネット] http://l-tike.com/(PC&携帯)
[店舗] ローソン・ミニストップ店内 Loppi
【e+(イープラス)】
[インターネット] http://eplus.jp/(PC&携帯)
[店舗] ファミリーマート店内 Fami ポート
【スタジオライフ】
[TEL] 03-5942-5067(平日 12:00~18:00)
[インターネット] http://www.studio-life.com/
*当日券は各回販売有。(各回開演 1 時間前から劇場入口の受付にて販売。)

<公式サイト>
劇団スタジオライフ公演『カリフォルニア物語』2018年
http://www.studio-life.com/stage/california2018/

<関連リンク>
劇団スタジオライフ
http://www.studio-life.com/
劇団スタジオライフ 公式ツイッター
https://twitter.com/_studiolife_
劇団スタジオライフ フェイスブック
https://www.facebook.com/studiolife1985/

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