2019年9月14日(土)からKAAT神奈川芸術劇場で上演される、新作ミュージカル『怪人と探偵』に出演する、中川晃教さんと加藤和樹さんの対談インタビュー後半です。初めての共演からまもなく3年となるおふたりに、お互いのことについて伺いました。公私ともに信頼を寄せるおふたりならではのお話をお届けします。新作ミュージカル『怪人と探偵』は、江戸川乱歩が生み出した、日本文学史上最も有名なふたり、怪人二十面相と明智小五郎を主人公に、『少年探偵団シリーズ』など乱歩作品に登場するキャラクターたちが、騙し騙される華麗な対決を繰り広げる、新作ミュージカルです。中川さんが怪人二十面相を、加藤さんが明智小五郎を演じます。
ーー『フランケンシュタイン』ではじめて共演されてから、共演作品としては2作品目ですが、お互いの舞台を観たり、いろいろ交流もしつつ、3年近く経つなかで、お互いの変化や進化を見ていますよね。今一緒に作っていて、どんな風にお互いのことを思っていますか?
加藤:僕はアッキー(中川)さんに関しては、これはいい意味で変わらないなと思っています。ちゃんと自分を持ったうえで、その作品に、じゃあ自分がどういう立ち位置で取り組めばいいのかと理解していて、その作品で脚本を読んでいっても、疑問を持ったことをすぐに役者にぶつけてくれるんです。先日も『Brand New Musical Concert 2019』の楽屋で話し合ったりしていたんですが、自分たちの役割としてはこうだよねという意思確認をちゃんとしてくれる人。意外と実は役者同士ってそういうことを話し合わないことが多いんですよ。自分は自分で考えてやっている人が多いので、その意思疎通ができる俳優の先輩が、僕のなかでは他にいなくて。一緒に作品を作り上げているんだなという感覚にもなりますし、だからこそすべてを委ねてぶつけられる存在なので、絶対的な信頼もありますし、僕が疑問に思ったことを言える。より作品に対しての絆が深まりますよね。
中川:だから僕の戒めなんです(苦笑)。
ーー戒め?
中川:例えば舞台稽古中に「僕は楽屋から出ません!」と鍵を閉めるとか、いろんな失敗もしてきたわけですよ。そのなかで、いろんな先輩方からいろんなことを教わりながらここまで来たんです。先ほど、「安心感がある」と言い当ててくれましたが、そのとおりなんです。ふたりでこの作品を牽引していかなければいけないわけで、もちろんふたりだけでは形にならないですから、カンパニー全員がひとつの気持ちになっていく。言葉でいうのは容易ですが、それをどう行動に、また心のなかで思ってこの作品の幕を開け、閉じるところまでやりきるのか。それぞれ向き合い方も違いますし、意思疎通は人に対して、作品に対して、愛がなければいけない。それは作品が成功するためにであって、自分のためにではないんです。どこかそういう強い意思、プロ意識が、お互いのなかにあるんだなと思えるところまできた3年間のなかで、この作品で僕たちが再び出会えました。
<取材協力>
ヘアメイク(中川晃教):松本ミキ
※アイデアニュース有料会員限定部分には、お互いの存在について感じていることや、作品への思いなどインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■中川:役同士でも、人としても、すごくパートナーだなと思える3年間になりました
■中川:この人がいなくなったら、広い海のなかで遭難です 加藤:ちゃんと見つけますから
■加藤:(『怪人と探偵』は)大げさなことをいいますが、新たな時代の幕開けの作品になる
■中川:緻密な積み重ねのなかで出来上がる、ミュージカルは文学的な理数系
<ミュージカル『怪人と探偵』>
【神奈川公演】2019年9月14日(土)~9月29日(日) KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
【兵庫公演】2019年10月3日 (木) ~10月6日 (日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
公式サイト
http://www.parco-play.com/web/play/kaijintotantei/
<関連リンク>
中川晃教 オフィシャルサイト
http://www.akinori.info/
中川晃教 オフィシャル Twitter
https://twitter.com/nakagawa1982aki
ASSIST| 加藤和樹 Official Web Site
http://www.katokazuki.com/
加藤和樹 オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/katokazuki-blog/
加藤和樹 Twitter
https://twitter.com/kazuki_kato1007
加藤和樹 IMPERIAL RECORDS
http://www.teichiku.co.jp/artist/kato-kazuki/
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お二人のコメントから「怪人と探偵」という作品を大切に、未来あるコンテンツとして盛り上げようという意識を強く感じました。観る側の人間としては、演者の方がプロ意識を強く持って取り組んでくださることに感謝しかありません。
加藤さんは見た感じクールな方かと思いきや熱いものを持ってらして、先輩の中川さんはその加藤さんの気質を引き出すのが上手い方なのかなと思いました。中川さんも加藤さんに信頼を寄せていらっしゃって、リスペクトし合えるとてもいいコンビだと思いました。
楽しい対談を有難う御座います!