「楽屋に慈英さんの写真を」、『ビッグ・フィッシュ』川平慈英&浦井健治対談(上) | アイデアニュース

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「楽屋に慈英さんの写真を」、『ビッグ・フィッシュ』川平慈英&浦井健治対談(上)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2019年8月22日

ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』が2019年11月1日(金)から12月15日(日)まで、東京、愛知、兵庫で上演されます。2003年に公開されたティム・バートン監督の同名映画を元に2013年にアメリカでミュージカル化されのちにブロードウェイで上演、2017年に日生劇場で日本初演されました。今回は劇場を移し、シアタークリエで“12 chairs version”が上演されます。主演でエドワード・ブルームを演じる川平慈英さんと、その息子ウィル・ブルームを演じる浦井健治さんの合同インタビューをお届けします。(下)有料部分では、アイデアニュース独自に伺ったインタビューを掲載します。

川平慈英さんと浦井健治さん=撮影・岩村美佳

川平慈英さんと浦井健治さん=撮影・岩村美佳

――それぞれエドワードとウィルを演じられるわけですが、再び臨まれるにあたり、役づくりに関して深めていきたいところや、改めて向き合って大切にしたいと思っているところはありますか?

川平:僕は何度も言っていますが、本当にいい役に出会ったなと思っています。ハードな役なのでコンディションを万全にして、最後まで生き抜くということが一番のテーマですね。初演の残像はまだ残っていますし、ゼロからのスタートではないので、それを逆手にとって、より心身ともに楽にハマるように、エドワードの役を演じていきたいと思います。前回は息があがったりしていたところもあるので、やはり生き急いでいたのかな(笑)。クールに歌うところなども、もう少しエンジョイしながら深めたいですね。より自分自身が表現者としてエンジョイできるようにしたいです。

浦井:やはり慈英さんが演じる、父親のエドワード・ブルームが、あまりにもすばらしくて。再演では曲も増えますし、父親から愛情をどういう風にかけられたかを、その父親はどんな父親だったのかを、もっと深めて理解して、更にもがいていこうと思います。そして、サンドラ・ブルーム役の霧矢大夢さんはもちろん、ジョセフィーン・ブルーム役の夢咲ねねさんとは、共演も多くなって、阿吽の呼吸ができるようになってきているので、白井(晃)さんの演出にみんなで立ち向かっていけたらいいなと思います。親子と、夫婦、ふたつの絆を大切に再演は挑みたいです。僕は本当に慈英さんのことを尊敬していて、楽屋の鏡前には慈英さんの写真を置いているんですよ(笑)。

川平:厄除けみたいな?(笑)

浦井:自分の中ですごくいい刺激になっているんです。

――再演ですが、初めてご覧になるお客様へ向けて、それぞれエドワードとウィルのキャラクターについて、説明して頂けますか?

川平:エドワードは破天荒で、大ホラ吹き。煮ても焼いても食えない、めんどくさい男です。ただ自分の中で筋は通っていて、それだけに家族にとっては扱いづらい存在です。妻は非常に献身的に愛情を注いでいますが、息子にとってはやっかいな親父。息子に人生を謳歌する術を自分なりのスタイルで伝えたいと思っているけれど、ビッグマウスが徒になってどうにも反りが合わない。でもその数々のほら話が、最後には奇蹟を起こすという。大まかにいえば、そんな感じでしょうか。

浦井:ウィルはそんな父親に育てられて、ずっと夢物語を語ってもらいながら育てられてきた息子ですが、かなり真面目で、几帳面で、現実主義。父親とは間逆の方向に進んでいます。そんななかで、ついに自分にとって大切な結婚式のときに起きたある出来事で、父親とは絶縁状態になってしまう。「堪忍袋の緒が切れる」じゃないですけど、そうなってしまうくらいの家族のわだかまりが出来てしまう。でも、それがなぜ起こったのかということを探っていくウィルの旅があり、ウィル自身もそんな旅の中で成長していきます。最後には父がなぜそんなことをしていたかを理解して、それを今度は自分の息子にどう伝えていくかを考えていく。誰しもに起こる人間ドラマを描いた作品であり、そのドラマを、白井さんの演出によって背負わせてもらっている役だなと思います。

<取材協力>
スタイリスト(川平):関恵美子、ヘアメイク(川平):森川英展(NOV)
スタイリスト(浦井):壽村太一、ヘアメイク(浦井):山下由花

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、エドワードとウィルを演じることについて、川平さんから見た浦井さん、浦井さんから見た川平さんなどについて、藤井隆さんやROLLYさんについて話してくださったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。8月23日(金)掲載予定のインタビュー「下」では、アイデアニュースで独自に伺ったインタビューの内容を掲載し、川平さんと浦井さんがぞれぞれ、年齢とともにエネルギーの出し方や表現したいものが変わっていくということなどについて語ってくださったインタビュー後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■浦井:(ウィルを)あまり演じている感じはない、最後に慈英さんと対峙する場面では自然に涙が

■浦井:(ふたりで歌う新曲は)あれだけのハモリを最後にふたりで出来る、絶対に泣いちゃいますね

■川平:藤井(隆)さんは、相当ユーティリティプレイヤー的、実は、ものすごい引き出しを

■川平:心情をより太くしたヒューマンドラマになるんじゃないかな

<ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』>
【東京公演】2019年11月1日(金)~11月28日(木) シアタークリエ
【愛知公演】2019年12月7日(土)~12月8日(日) 刈谷市総合文化センターアイリス
【兵庫公演】2019年12月12日(木)~12月15日(日) 兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール
公式サイト
https://www.tohostage.com/bigfish/

<関連リンク>
シアタークリエミュージカル「ビッグ・フィッシュ」のページ
https://www.tohostage.com/bigfish/
川平慈英|株式会社ケイファクトリー
https://www.k-factory.net/profiles/jay-kabira
川平慈英オフィシャルブログ[Yabadaba-Dooo!」
https://ameblo.jp/jayk-yabadabadooo/
川平慈英 Twitter
https://twitter.com/2013tabu
浦井健治オフィシャルファンクラブ”Kopi-Luwak”
https://www.fanclub.co.jp/k_urai/?id=8
ARTIST PROFILE|浦井健治-CANDID
http://www.candid-net.jp/artist_infomation/talentDetail.php?id=6
浦井健治&STAFFTwitter
https://twitter.com/Kenji_Staff

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川平慈英さんと浦井健治さん=撮影・岩村美佳

川平慈英さんと浦井健治さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. ガーネット より:

    浦井さん、川平さんのお互いをリスペクトされている様子と浦井さんの川平さんへの熱い想いが伝わってくる素敵な対談です。
    初演当時はお二人の直接対談はなかったと思うので、こういうお話が伺えて嬉しいです。お二人のデュエットが楽しみです。

  2. りこ より:

    初演はみられなかったので、再演嬉しいです。
    大楽に観に行きます!
    頑張ってください!

  3. ぽち より:

    今回もものすごく濃厚なインタビュー掲載ありがとうございます。お二人の熱い思いに今から再演が本当に楽しみです。このお二人の太陽のような暖かい笑顔見るだけで心からハッピーになれますね。本当に素敵な二人だと思います。

  4. ちょび より:

    初演は私がミュージカルにどっぷりはまるきっかけになった作品です。毎回嗚咽が出るほど泣いてしまいました。温かい感動が今も忘れられません。再演のお知らせを見た時、場所もわきまえず叫んでしまいました。心から嬉しいことでした。12人に凝縮された舞台、楽しみに開演を待ちます。素敵なおふたりの素敵な記事をありがとうございます。

  5. Memi より:

    インタビュー読みごたえありました。
    初演も涙しながら、観劇しました。再演がとても楽しみです。
    父子の素敵な物語を今回も楽しみにしています。

  6. もも より:

    初演のときは、本当に毎回涙涙で、でもとても暖かい涙でした。
    再演もどんなふうになるか楽しみですし、基本は変わらないと思うのでまた何回も涙しに行きたいです!

  7. ほりほり より:

    いつも素敵なインタビューを掲載いただきありがとうございます。作品を観る楽しみが増え楽しみです。。

  8. クリーム より:

    こんなに早く再演してくださるとは思いませんでした
    キャストさん減りクリエに劇場も変わりどんな風になるのかワクワク
    まだまだ先ですが楽しみでしかたありません

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