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テンポよく展開する現在と過去の物語に引き込まれる、宝塚月組『出島小宇宙戦争』

筆者: 中田 ゆりな 更新日: 2020年2月14日

宝塚歌劇月組の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演、デジタル・マジカル・ミュージカル『出島小宇宙戦争』(作・演出、谷貴矢)が2020年2月8日(土)に開幕しました。今作はパラレルワールドの出島を舞台にした物語。主演を務める鳳月杏(ほうづき・あん)さんは、元幕府の天文方で、宇宙研究の第一人者であるカゲヤス役。そして、元長崎の遊女であるタキ/カグヤ役は海乃美月(うみの・みつき)さん、カゲヤスの幼馴染で、天文学者であるリンゾウ役は暁千星(あかつき・ちせい)さんが演じます。現在と過去の回想をうまく織り交ぜ、テンポよく進んでいくストーリーのなかには、宝塚らしい華やかな歌とダンス、クスっと笑えるコメディーな一幕、涙を誘う切ないシーンなど、いろいろな要素が詰め込まれて、物語の世界観にぐっと引き込まれていく作品です。開幕前日の2020年2月7日に行われた舞台稽古を取材・撮影しましたので、アイデアニュース独自撮影の写真と共にご紹介します。

宝塚歌劇 月組 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演、デジタル・マジカル・ミュージカル『出島小宇宙戦争』より=撮影・橋本正人

宝塚歌劇 月組 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演、デジタル・マジカル・ミュージカル『出島小宇宙戦争』より=撮影・橋本正人

物語の舞台は地球から離れた、宇宙のちょうど真反対にある、よく似た星のよく似た国で、よく似た歴史を紡いでいる人々がいるというパラレルワールドの世界。江戸の町で「長崎の出島に、外国人に混じって宇宙人が忍び込んでおり、国の秘密を盗んで攻め込もうとしている」という噂が広がり、事態を無視できなくなった幕府が、宇宙研究の第一人者であるカゲヤスに潜入調査を命じるところから始まります。

鳳月さんが演じるカゲヤスは、「自由人」という言葉が当てはまる掴みどころのない性格の持ち主。鳳月さんののびやかな歌声は聴いていて心地よく、銀髪姿に和装、天体望遠鏡を片手に颯爽と歩く姿が絵になります。少年のような目をして月へ思いを馳せる様子や、自分の過去を思って苦悩する表情など、さまざまな感情を見せ、カゲヤスというキャラクターをより魅力的に表現していました。

海乃さん演じるタキは、小悪魔的な魅力がある可愛らしい女性。金髪に着物、そしてブーツと和洋折衷のキュートなビジュアルも海乃さんにぴったりです。愛嬌たっぷりなタキですが、ふとしたときに見せる儚げな表情には、観ている側もきゅっと心が締め付けられるような切なさがあり、目を引きました。

そんなタキとカゲヤスは「熱烈に愛し合うふたり」という感じではなく、ほんのりと心が温かくなる距離感がある関係性。「この絶妙な距離感こそ、この物語にマッチしている」と納得させられるストーリー展開には、素晴らしいの一言しか浮かびません。海乃さんはカゲヤス役の鳳月さんとの息もぴったりで、ふたりの低音と高音が綺麗に調和するデュエットナンバーも聴きごたえ十分。観ていて惚れ惚れとする、麗しいふたりの姿も必見です。

また、天文学者で、カゲヤスの師匠でもあるタダタカ役の光月るう(こうづき・るう)さんは、酒器を片手に飄々とした振る舞いを見せる一方、弟子思いで、すべてを受け入れる器の大きな人間性を表現。カゲヤスと、タダタカとのエピソードには、胸がギュッと締め付けられました。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、登場人物それぞれの魅力についてなどを掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■アイヌ風の衣装が似合うリンゾウ役の暁千星。胸中の思惑を演じ分け

■タダアキラ役の紫門ゆりや。老中役を凛々しく、ときにコミカルに

■シーボルト役は風間柚乃。華麗な姿とキザなしぐさで存在感を放つ

■過去と現在の心理描写も細かに、ぐっと引き込まれ感情移入してしまう

<デジタル・マジカル・ミュージカル 『出島小宇宙戦争』>
【大阪公演】2020年2月8日(土)~ 2月16日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【東京公演】2020年2月24日(月)~ 3月1日(日) 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
公式サイト
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2020/dejimashouchusenso/index.html

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<筆者プロフィール>中田 ゆりな / 関西在住のフリーランスライター。歌とダンスをたっぷり堪能できるミュージカルが大好き。旅行が趣味で、旅先の観光地をあちこち歩き回って楽しむのが日々の活力です。⇒中田ゆりなさんの記事一覧はこちら

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