「四季最終日、劇場入りしながら聴いた“時が来た”」『ジキル&ハイド』、上川一哉(上) | アイデアニュース

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「四季最終日、劇場入りしながら聴いた“時が来た”」『ジキル&ハイド』、上川一哉(上)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2023年3月27日

2023年3月11日(土)に開幕し、3月28日(火)まで東京国際フォーラムホールCで、4月8日(土)と4月9日(日)に愛知県芸術劇場 大ホールで、4月15日(土)と4月16日(日)に山形・やまぎん県民ホールで、4月20日(木)から4月23日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演されるミュージカル『ジキル&ハイド』に、ジキルの親友である弁護士アターソン役で出演する上川一哉さん(石井一孝さんとダブルキャスト)にインタビューしました。インタビューは上下に分けてお届けします。

「上」では、出演が決まった時の想い、ご自身の「親友」のこと、今回ジキル役とハイド役を演じる石丸幹二さんと柿澤勇人さんのこと、この作品の音楽のこと、昨年出演されたミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』で共演された福井晶一さんとのお話のことなどについて伺った内容を紹介します。「下」では、劇団四季を退団されてからの一年を振り返っての想い、ご自身の強みのこと、劇団四季時代に浅利慶太さんから受けたダメ出しの言葉を大切にされていること、ダブルキャストの石井一孝さんのこと、『北斗の拳』での経験のことについて伺った内容と、お客さまへのメッセージを紹介します。

上川一哉さん=撮影・岩村美佳
上川一哉さん=撮影・岩村美佳

ーー『ジキル&ハイド』は、ご覧になったことはありますか?

いえ、観たことがないんです。素敵な曲ばかりなので、四季時代から知ってはいたのですが、拝見するタイミングがなかなかなくて。

ーーご出演のお話があった時は、いかがでしたか?

「いいの!?」って驚きました。でも、すごく嬉しかったです。劇団四季での最後の出演作は、福岡での『キャッツ』だったんですけど、その最後の出演日の朝、劇場に向かいながらたまたま聴いていた曲が、石丸(幹二)さんが歌われている「時が来た」だったんですよ。「今こそ〜」って。

ーーアットランダムに曲が再生されている状況で、たまたまということですか?

はい。シャッフルしていたので、たまたまでした。「時が来た」の歌詞を聴きながら、一人でジーンとしたなあっていうのを覚えていて。そんなこともあったので、出演のお話があった時は、「びっくり」が大きかったですね。

ーー『ジキル&ハイド』の資料映像などはご覧になったとのことですが、作品や役については、どのような印象を持たれましたか?

歴代の先輩方がやられてきた役ですよね。ストーリーテラーから始まって、最後の結末に至るまでの、すごく重要なワードやシーンがあり、鍵を握っている人物の一人だと思います。すごくいいチャレンジの場をいただけたなと感じています。

ーーそのように感じられたのは、「ストーリーテラー」という部分が大きいですか?

はい、そういう役はやったことがないですし、役自体にも、すごく魅力があるんです。「チャレンジしたい」と、すごくシンプルに思いました。

ーー今、役の魅力として、どのような部分に惹かれていますか?

ジキルとハイドという、どんどん変わっていく友人を支える、一番近い存在であるところです。彼を支えるって、生半可な優しさでは無理ですから、心底いい人なんだろうなと。一方で、いざとなった時に、決断するのも彼です。親友という近しい間柄であるからこその、あたたかい関係性が見えたり、すごく繊細な部分もあったり、いろいろな部分が垣間見える役だと思うので、そんな中で揺れ動く心も魅力のひとつかなと思います。僕自身が、そういうところを「どん」と出したいと思うんです。

ーー上川さんにとっての親友のイメージは、どのようなものでしょうか?例えば、アドバイスをもらったりするような存在ですか?

僕の地元は、島根県です。小学校、中学校、高校までずっと一緒だった仲間が何人かいるんです。彼らの前では、やっぱり素の自分でいられますし、悩みをたくさん打ち明けたり、お互いに「頑張ろうな」って励ましあったりしてきました。「いつでも戻ってこいよ」って、言ってくれる人たちが地元にいるのは、ありがたいです。

ーー東京に出た者ならではの拠り所みたいな感じですか?

そうですね。ずっと県外に出ている人は、仲間内では少なくて。やっぱり、生まれ育ったところが一番っていう感覚らしくて。でもだからこそ、その中で頑張っているから、とすごく応援してくれて、本当にありがたいです。逆に、素の僕を知ってくれているので、舞台上での僕を見れない、って言われました。面白くなっちゃうって…(笑)。王子様役とかしていたので、「何やってんだよ!」って、全然ストーリーが入ってこないって(笑)。

ーー『ジキル&ハイド』は、大丈夫そうですね!

そうですね、たまたまみんなが観てくれたのが、王子様役だったので、こういう役を観ていただきたいです。「観にこい」って言おうかな!

※アイデアニュース有料会員限定部分には、ジキル役とハイド役を演じる石丸幹二さんと柿澤勇人さんのこと、この作品の音楽のこと、昨年出演されたミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』で共演された福井晶一さんとのお話のことなどについて伺った内容などインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。インタビュー「下」では、劇団四季を退団されてからの一年を振り返っての想い、ご自身の強みのこと、初めて主役に抜擢された際に浅利慶太さんから受けたダメ出しの言葉を大切にされていること、ダブルキャストの石井一孝さんのこと、『北斗の拳』での経験のことについて伺った内容やお客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■劇団四季に入った初日に観た通し稽古。そこで拝見したのが石丸幹二さんだった

■カッキーは同志。「四季にいたら、彼がこの役をやったんだろうな」と思ったことも

■「時が来た」は初めて聞いた時に「すごく素敵」と、その場でダウンロードを決めた

■福井さんが「四季でやってきたことは、間違いではない」と。背中を見続けたい先輩

<ミュージカル『ジキル&ハイド』>
【東京公演】2023年3月11日(土)~3月28日(火) 東京国際フォーラムホールC
【名古屋公演】2023年4月8日(土)〜4月9日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
【山形公演】2023年4月15日(土)〜4月16日(日) やまぎん県民ホール
【大阪公演】2023年4月20日(木)~4月23日(日) 梅田芸術劇場メインホール
公式サイト
https://horipro-stage.jp/stage/jekyllandhyde2023/

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上川一哉さん=撮影・岩村美佳
上川一哉さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. もえ より:

    ジキルアンドハイド、拝見しました!上川さん演じるジョンアターソン、本当に素敵でした!物語の鍵となるアターソンの語りはとても印象的でした。ワイルドホーンさんの楽曲は、心にぐっと来るような何か不思議な力があると感じました。四季時代を共にした柿澤さんや憧れの石丸さん、それぞれが沢山の経験を経て、今こうして共演をされていると知り、物語はもちろんですが、そうした想いにもぐっと来てしまいました。上川さんのお話を拝見して、前向きに挑戦し続ける姿に私も頑張ろう!と思いました

  2. えり より:

    ジキルとハイド、上川さんと石丸さん、上川さんと柿澤さん、とちらも拝見しました。私は四季ファンなので、どちらの組み合わせも感慨深く拝見しました。今回のインタビューで、上川さんご自身の感じ方を知ることができて嬉しいです。
    石丸さんは、研究を積み重ねてきたキャリアのあるハイド、柿澤さんは、若くてパッション溢れるハイド、という印象でした。どちらも違う魅力がありました。そのどちらにもぴったりの居方で接していた上川さんアターソンはとても素敵でした。

  3. かこ より:

    拝見しました。
    柿澤さんのジギルとの回で良い意味で「若い」と思いました。
    ちょっとお茶目で一生懸命なのが伝わる博士との関係が素敵だなぁと思いながら観ていました。

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