2023年5月7日(日)に開幕し、5月17日(水)まで東京・日生劇場で、5月27日(土)から5月29日(月)まで大阪・森ノ宮ピロティホールで、6月2日(金)から6月4日(日)まで名古屋・御園座で、6月8日(木)から6月13日(火)まで京都・京都劇場で上演されるミュージカル『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』に、エリザベス・アーデン役で出演する明日海りおさんにインタビューしました。インタビューは上下に分けて、無料部分では合同取材の内容を、有料部分ではアイデアニュース独自取材の内容を紹介します。「上」の無料部分では、脚本や稽古の印象、エリザベスへの共感、ご自身のメイクのこだわりなどについて伺った内容を、有料部分では、作品の後半のエリザベスとヘレナが新しい変化を前に岐路に立たされるシーンについての想いを、ご自身と重ねながらお話ししてくださった内容を紹介します。
「下」の無料部分では、映像作品へのご出演を踏まえて感じられている舞台の魅力のこと、ヘレナ・ルビンスタイン役の戸田恵子さん、トミー・ルイス役の上原理生さん、ハリー・フレミング役の吉野圭吾さんへの印象などについて伺った内容とお客様へのメッセージを紹介します。有料部分では、明日海さんがご自身を奮い立たせる時のこと、今回の作品を通して、お客様にどのような出会いをお届けしたいかという想いなどについて伺った内容を紹介します。
――今回の出演が決まって、いかがでしたか?作品や脚本の印象についてもお聞かせください。
恥ずかしながら、お話をいただくまでは『WAR PAINT』を拝見したことがなかったので、まず動画を検索し、どんな舞台なのかと調べました。新しいミュージカルで、セットや美術もとても凝っていて、視覚的にもとてもおしゃれな舞台だなと感じました。エリザベスとヘレナを演じている女優さんがとてもパワフルに演じられていました。脚本も、その時にざっと読ませていただいたのですが、最近、改めて読み返して本当に面白いと思いました。
エリザベスとヘレナの二人は、最後の最後まで顔は合わせないのですが、二人とも本当に同じような運命を辿っていきます。展開は結構早くて、ドタバタがあったり争ったり貶め合ったりと、二人がリンクして同じようなことをするのがとても面白いです。なかなか、ライバル心をここまで剥き出しにすることは、日本人にはあまりない感覚かもしれません。でも、それがとても気持ちいいんです。ここまで意地を張っていると逆に可愛くも見えてきますし、同じ女性として「本当にカッコいいな、素敵な生き方だな」と思っています。
ーー明日海さんが演じるエリザベス・アーデンについては、どのような印象を持っていますか?
事業に成功して、一番ノっている華やかなところから物語は始まります。でも、彼女自身、ヘレナと同じように、もとは田舎の出身で、いろいろと苦労し、勇気を振り絞って 、自分の事業を立ち上げてきた人なんだと思っています。今よりももっと男女格差があった時代でしたし、自分の信念やプライド、美意識というか、生きていく上での美学みたいな、確固たるものを持っていた人だなと感じています。
ーーエリザベスのそんな女性像に対して、共感されたりという感じでしょうか?
ものすごく好きです。ビジネスパートナーの夫を、うまく転がしながらもちゃんと抑え込んでいくところなど「上手だな」と思いますし(笑)。ここまで喜怒哀楽を、はっきりと出せるのも羨ましいですし、すごく素敵な女性だと思っています。そういう部分がチャーミングでもあります。
ーー歌稽古が始まっているとのことなので、歌の印象や稽古の様子などを伺えますか?
とても難しいんです…(苦笑)。楽曲は、バラードのようなものもありますし、ザ・ミュージカルだ!とワクワクするような華やかなナンバーなど、バラエティに富んでいるのですが、音型が、クラシカルなミュージカルにある流れというよりは、ちょっとそこにオシャレさが効いているので、変拍子がふんだんに使われていたりします。4拍子がずっと続くのではなく、想像もしないタイミングで突然5拍子が入ってきたり、聞き慣れないような和音が入ってきたりします。ちょっと不安な心情を表していたり、おしゃれな雰囲気を醸し出しているのですが、取り組むとなるとわかりやすいというよりは、難しいです。
――聴く側にとっては「おしゃれ!」という感じなのでしょうか?
そうですね。「難しそうに歌っているな」ではなくて、「おしゃれだな」と聴いていただけるように、練習に励んでおります。
ーー台本を読みながら、面白いと感じたシーンや、歌っていて楽しい楽曲はありましたか?
やはりまずは、登場シーンです。エリザベスが運営しているサロンで、次々とお化粧品の説明をしたりするんです。そこは、すごくウキウキする、おしゃれなナンバーになっています。あとは、私が登場するシーンではないのですが、エリザベスとヘレナのパートナーたちが「あの女たちは恐竜だ!」と歌うナンバーがあって、コミカルな感じです。エリザベスとヘレナはだいぶ激しいので、「ああ、わかるわかる!」って、みなさんの共感を呼ぶ場面になるんじゃないかと思っています。
他には、エリザベスとヘレナが歌い上げる1幕ラストや、長年の戦いの末に対峙する2幕の場面の楽曲も素敵です。ものすごく「vs.」なんですが、お互いを認め合って意識しているからこそ、近くに感じてもいるのだなとわかる象徴的なナンバーなので、すごく好きです。
ーー化粧品業界で成功しているエリザベスという役にちなんで、明日海さんのメイクのこだわりなどがあれば伺えますか?
お化粧はすごく、自分自身を切り替えてくれるというか、私にとって本当に大事なものの一つです。年齢を重ねていくと、見え方というか、自分の肌も変わってきますし、どう見せたいかも変わりますが、なるべく「薄く」ということを心がけています。重ねたり、やりすぎると浮いてきますよね。お化粧が際立つと、老けて見えてしまうので、なるべく薄くしながら、欠点を上手に隠せるメイクができたらと研究しています。
――メイクは、普段からお好きですか?
好きです…ね。やはり舞台では自分ですることが多いですし、春のコスメやクリスマスコフレが出たら、「ここのブランドは、今これが流行りなんだな」とか、「今回のパッケージ可愛いな」とか「お化粧品の名前が可愛いブランドだな」とか、そういうのが大好きです。
ーーこの春に、気になるメイクアイテムはありますか?
ファンデーションです。クッションファンデとか。春に向けてのUVカット、崩れにくいもの、軽やかな質感のものに変わっていくじゃないですか。また新しく、肌に合う良いものを見つけたいなあと思っています。あとは、薄づきでヨレないコンシーラーとか。やはり肌の見た目、清潔感や艶感はすごく大事だと思っているので、チェックしていきたいです。
――いろんな商品が出ますよね。その進化がすごいなと思います。
女性の味方が、ちゃんとあって嬉しいですよね。
――エリザベスは、そこを追い求めていきますよね。研究するというような、新しいものを生み出していく彼女のパワーは、どう感じていますか?
本当にカッコいいと思います。でも、新しいもの、より売れるものをというところもありつつ、彼女自身に美的センスというか「これは絶対にこうじゃなきゃ」みたいなところがあって、商売だけに振れてしまわず、ちゃんと人を見る目や、女性の心を理解している人なんです。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、作品の後半のエリザベスとヘレナが新しい変化を前に岐路に立たされるシーンについての想いを、ご自身と重ねながらお話ししてくださった内容などインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。9日掲載予定のインタビュー「下」の無料部分では、映像作品へのご出演を踏まえて感じられている舞台の魅力のこと、ヘレナ・ルビンスタイン役の戸田恵子さん、トミー・ルイス役の上原理生さん、ハリー・フレミング役の吉野圭吾さんへの印象などについて伺った内容とお客様へのメッセージを紹介します。有料部分では、明日海さんがご自身を奮い立たせる時のこと、今回の作品を通して、お客様にどのような出会いをお届けしたいかという想いについて伺った内容などインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■代替わりへのやるせなさや切なさもありつつ、自分が築いてきたものへのプライドを
■作品の後半の葛藤シーン。「切り替えねば」と人生の選択というか、岐路に立つ場面
■人生の岐路に立つのは、誰もが経験すること。そういう瞬間にしかない美しさがある
■エリザベスとヘレナの戦いながら前に向かうエネルギー。すごく好きだし憧れもする
<エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT->
【東京公演】2023年5月7日(日)~5月17日(水) 日生劇場
【大阪公演】2023年5月27日(土)~5月29日(月) 森ノ宮ピロティホール
【名古屋公演】2023年6月2日(金)~6月4日(日) 御園座
【京都公演】2023年6月8日(木)~6月13日(火) 京都劇場
公式サイト
https://warpaint.jp
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