ミュージカル『四月は君の嘘』が、2025年8月23日(土)から9月5日(金)まで東京・昭和女子大学人見記念講堂で、9月12日(金)から9月14日(日)まで愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホールで、9月19日(金)から9月20日(土)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで、10月4日(土)と10月5日(日)に富山・オーバード・ホール 大ホールで、10月12日(土)と10月13日(月・祝)に神奈川・厚木市文化会館 大ホールで上演されます。3年ぶりの再演にあたり、オールキャストオーディションで選出された、最年少16歳、平均年齢22.5歳のフレッシュなアンサンブルキャストを含むフレッシュな新キャストで上演されます。
<公式HPより>
2022年、日生劇場で初演の幕を開けたミュージカル『四月は君の嘘』。新川直司作、講談社・月刊少年マガジンにて連載し、講談社漫画賞少年部門受賞、フジテレビ「ノイタミナ」枠でのTVアニメ化、実写映画としても大ヒットを記録し、NETFLIX等での配信を通じて世界的にも絶大な人気を誇る同名コミックが原作です。単なる青春ラブストーリーではなく、音楽に引き合わされた若き音楽家の卵たちが大切な人との出会いと別れを通してその才能を開花させて行く、多くの人を惹きつけてやまない傑作のミュージカル版として創作期間約6年間を経て完成した本作は、『ジキル&ハイド』『デスノートTHE MUSICAL』を手掛けるミュージカル界の巨匠、フランク・ワイルドホーンが作曲。
本来のPOPソングライターとしての才能をいかんなく発揮したキャッチ―で瑞々しい音楽と、原作の魅力である青春の刹那のきらめきと美しさを巧みに織り込んだ脚本、日本ミュージカル界を牽引する若手実力派キャストによる存在感あるパフォーマンスが絶賛され、大反響の内に千穐楽を迎えました。昨年2024年には、ロンドン・ウェストエンド、韓国・ソウルでも現地プロダクションで上演され、東宝が海外プロダクションに直接ライセンスして上演された日本のオリジナルミュージカルとして、初の快挙を成し遂げました。そんな、世界各国で好評価を受けた日本発の傑作オリジナルミュージカルが、3年の時を経て、2025年8月、待望の再演!
アイデアニュースでは、渡亮太を演じる島太星さんにインタビューしました(吉原雅斗さんとダブルキャスト)。インタビューは上下に分けてお届けします。「上」では、出演が決まったときの思い、どのような「渡亮太」をイメージしているか、そしてミュージカル『フランケンシュタイン』に出演されたときのお話などを紹介します。「下」では、ミュージカルとの出会い、声を鍛錬しているというお話、『フランケンシュタイン』でご一緒された中川晃教さんの「オタク」にご自身がなっているということなどについてお話ししてくださった内容と、お客さまへのメッセージを紹介します。

――最初に、『四月は君の嘘』に、ご出演が決まったときの思いをお聞かせください。
僕は今27歳ですが、この年齢で高校生の役をやらせていただけるのは嬉しいです。また、自分が高校生の時は学ランで、ブレザーではなかったので、ネクタイも結んだことがありませんでした。舞台上とはいえ、ブレザーで高校生活を送れることも、すごく嬉しいです。
――学ランとブレザーは、感覚としてどのように違いますか?
ブレザーのほうがやはり都会だなという感じがします。
――その当時から羨ましかったですか?
そうですね。ネクタイを締めて街中を歩いている学生さんたちを見て羨ましく思っていたので、とても楽しみです。
――このミュージカルは、ご覧になりましたか?
韓国で拝見しました。日本公演は映像で拝見しました。
――率直にミュージカルとして、この作品の印象はいかがですか?
この舞台の魅力は、若さ溢れるエネルギー量だと思いました。もちろん完成度が高い舞台でもありますし、心の底から役を楽しんで、同世代のみんなとひとつの作品に向かって、頑張って作り上げていこうという気合いが映像からでもすごく分かりまし、生きる活力というか、まだまだ人生楽しめそうだなと思えるエネルギーをもらいました。
――「まだまだ人生楽しめそう」と、27歳の島さんが思うんですね。
きらきらした青春の物語に対して、「自分は今27歳でどうやったらあの世界の一員になれるか」と今からとても楽しみです。
――ご自身の高校生時代はどんな感じでしたか?
こんなにキラキラした高校生ではなかったです。『四月は君の噓』を拝見して「これが僕が理想に描いていた青春だ」と思いました。
――ご自身の高校生の青春の時に、一番覚えていることは何ですか?
うーん……やっぱり青春と言ったら、恋じゃないですか?
――なるほど!
高校1年生の時に恋をしたというのが自分の中では青春だったなと思います。同じ学校の年上の方なのですが、すごく強い部活だったので、恋愛を禁止されていたんです。だから、ずっと自分の中で好意を抱いていたというのはあります。
――自分で言わないで、秘めているタイプですか?
そうですね、結構秘めるタイプかもしれません。でも、田舎だったのでやることもなかったですし、恋、恋、恋! という感じでした(笑)。
――島さんはサッカーをされていたとか。
そうです。他校から集まってきた仲間に囲まれて、高校時代は毎日青春していたなと思います。
――まさにこの『四月は君の嘘』も恋愛と部活と芸事と、という世界ですね。ミュージカルをご覧になる前に、原作もしくは映画など、ご覧になっていましたか?
原作は観ていませんでしたが、映画は観ていました。映画を観た時に、山﨑賢人さんが出ている場面で、大泣きした覚えがあります。普段あんまり泣かないんですけど。
でも、その時は心が綺麗だったのかもな……めっちゃ泣いた記憶があって。本当にすごい作品だなと思います。青春や、感動するシーン、心が温まるシーンもあります。心が温まるシーンは、渡が関連しているところが多いので、映像を観ても、僕に務まるかなと心配です。
――どういうところで泣かれたんですか?
公生がピアノにもう一度向き合うときです。彼をサポートする渡は素敵だなと思って、感化された記憶があります。映画を見て、一瞬、「僕、渡になろう」と。
――「僕、渡になろう」とは?
映像とかを観ていいなと思ったら、そのキャラクターになろうと3日間くらい頑張ることはあります。
――そういう人物に、ご自身がなろうとするということでしょうか?
なってみようとするんです。でも、すぐに挫折してしまうのですが。こんな格好いい人になりたいなと思っていた時期があったので、でも絶対僕はこの役をやれないよなと思っていたら、役のお話が来たので、「マジか!」と思いました。
――引き寄せたのかもしれませんね。
そうですね。思えば夢は叶うんだなと。
――渡になろうと思った、その「なりたいポイント」はなんですか?
モテモテだなと(笑)。絶対に高校生活が楽しいよなと思いました。あの時は、抱えている事情や、心境を無視して、立っている渡の姿を観た時に、めっちゃ「かっけーな!」と思っちゃったんです。
――そうすると、ミュージカルに取り組むに当たって、格好いい「渡亮太」を目指しますか?
僕自身そんな人じゃなかったので、そこがすごく難しいです。ムードメーカーでありつつも、女の子に人気もあり、その中で公生の背中を押してあげるって、完璧すぎて、どうしたらいいんだろうと思います。でも、嘘偽りない渡というか、渡は公生の背中を押すにしても、何かメリットを求めているわけではなく、渡の心から出たものですし、公生を思う気持ちからの行動なので、僕も嘘偽りなく演じられたらと思います。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演されたときのお話などインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。22日掲載予定のインタビュー「下」では、島さんとミュージカルとの出会い、声を鍛錬しているというお話、『フランケンシュタイン』でご一緒された中川晃教さんの「オタク」にご自身がなっているということについてお話ししてくださった内容やお客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■『フランケンシュタイン』で、演出の板垣恭一さんに「太星、考えすぎ」と言われた
■怪物として痛みを感じなかったから、最初は痛みを味わいたくて。芝居として追求していた
■「憑依型」と言っていただけるのはとても嬉しいですが、ただすごく集中しているのだと思う
■渡が「こんなに社交的でムードメーカーで、人を思える子になった理由」を掘り下げたい
<ミュージカル『四月は君の嘘』>
【東京公演】2025年8月23日(土) ~ 9月5日(金) 昭和女子大学人見記念講堂
【愛知公演】2025年9月12日(金)~9月14日(日) Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール
【大阪公演】2025年9月19日(金)~9月20日(土) 梅田芸術劇場メインホール
【富山公演】2025年10月4日(土)~10月5日(日) オーバード・ホール 大ホール
【神奈川公演】2025年10月12日(日)~10月13日(月・祝) 厚木市文化会館 大ホール
公式サイト
https://www.tohostage.com/kimiuso/
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いつも真摯に役と向き合い、いただいた役に感謝をし、愛を注ぎ込んでいく太星くんのことが伝わってくる素敵なインタビューをありがとうございました。憑依型ではなく集中しているだけ…でもそこには種がないとって…天性の努力の天才なんだなぁ島太星は…。四月は君の嘘で太星くん演じる渡くんに会えるのを楽しみにしてます。