「それが僕の計画だ、に注目」、ミュージカル『最後の事件』加藤和樹・渡辺大輔(上) | アイデアニュース

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「それが僕の計画だ、に注目」、ミュージカル『最後の事件』加藤和樹・渡辺大輔(上)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2026年2月4日

ミュージカル『最後の事件』が、2026年2月7日(土)から3月8日(日)まで東京・銀座 博品館劇場で、3月13日(金)から16日(月)まで大阪・サンケイホールブリーゼで上演されます。出演は、アーサー・コナン・ドイル役に、加藤和樹さん、矢崎広さん、髙橋颯さん、シャーロック・ホームズ役に、渡辺大輔さん、太田基裕さん、糸川耀士郎さん、それぞれトリプルキャストです。

アイデアニュースでは、加藤和樹さんと渡辺大輔さんにインタビューしました。インタビューは上下に分けてお届けします。「上」では、久しぶりに同じ現場で一緒に稽古をしながらお互いに感じていること、加藤さんのドイルについて、渡辺さんが好きなポイント、加藤さんが『テニスの王子様』での共演の時から渡辺さんの声の魅力を感じていたというお話などを紹介します。「下」では、演出のソン・ジェジュンさんの稽古のこと、稽古場がとても良い現場であるというお話、この作品の音楽の魅力や作品そのものの魅力について伺った内容などを紹介します。

<オフィシャルHPより>

ミュージカル『最後の事件』は、アーサー・コナン・ドイルが1893年に発表した短編集『シャーロック・ホームズの回想』の「最後の事件」をモチーフに創作された2人芝居で、2021年2月に韓国のドリームアートセンター2館にて初上演されました。そして、日本では2023年に初開催された韓国ミュージカルの紹介イベント『K-Musical Roadshow in TOKYO』(司会:加藤和樹)にてお披露目されました。

本作は、世界一有名な探偵のひとり「シャーロック・ホームズ」を生み出した作家アーサー・コナン・ドイルの知られざる心の内面と苦悩、そして彼にまつわる隠れた実話をもとに、ミュージカルとして新たに創作された作品です。世界的な名探偵を生み出した彼が、なぜ自身のキャラクターと対立することになったのか。成功の裏にあった夢と葛藤の物語が、舞台上で明らかになります。

脚本・作詞・演出は、『SINGLES』(08)で第2回ミュージカルアワード最優秀賞及び作詞/脚本賞を同時受賞に続き、『READY TO FLY』(19)で第3回韓国ミュージカルアワード・ニューウェーブ賞を受賞、そして脚本・作詞・演出を担当した『CAFFEINE』と『RUN TO YOU』(原題:「StreetLife」)を韓国で初演後に日本進出も果たし、その他にも『MUSIC BOX』、『地球滅亡30日前』など様々な作品を幅広く演出してきたソン・ジェジュンさんです。

シンプルな2人芝居だからこそ、俳優たちの持つ魅力のすべてが鮮烈に浮かび上がり、キャストの組み合わせも変わるため、物語に無限の表情を与えて何度観ても楽しめる作品です。アーサー・コナン・ドイル役、シャーロック・ホームズ役は、それぞれ3名の俳優が演じます。個性豊かな俳優陣が集結し夢の共演が実現します。さまざまな個性を持つ俳優たちの競演は、唯一無二の緊張感と、濃密な空間を創り出します。お気に入りのペアを見出すことはもちろん、全ての組み合わせが織りなすそれぞれの物語をご堪能いただくなど、様々な角度から作品をお楽しみいただけます。小説の世界と現実が交錯する、2人だけの濃密なミュージカルにぜひご期待ください。

(写真左から)加藤和樹さん、渡辺大輔さん=撮影・NORI
(写真左から)加藤和樹さん、渡辺大輔さん=撮影・NORI

ーーお稽古の様子を、お聞かせください。

渡辺:(取材時)今、全通しはしているのですが、まだ全組ではできていないです。全部で9パターンあるんですよね。さすがと言ってはなんですが、面白い韓国ミュージカルだと感じています。音楽もストーリーも素晴らしいの一言で、観ていただけたらすごく楽しんでいただけるでしょうし、また再演を望むような声をいただけそうだなという確信があります。

加藤:まさに大ちゃんが言った通りで、やはり「新しい」と感じています。二人ミュージカルならではの面白さや集中力みたいなものがあるんですよね。お芝居がほぼ音楽の中に組み込まれていて、ストーリー性と音楽の持つ力というか、そこで繰り広げられていく物語が非常に秀逸です。通し稽古を客観的に観ていても「もう終わっちゃったの?」と本当にあっという間で、「もう一回観たい」となるような作品だなという感想です。

ーー今はどんな組み合わせで稽古をなさっているんですか?

渡辺:稽古場での初の全通しは、和樹との組み合わせでした。もっくん(太田基裕さん)は別の作品の本番中なのでまた別なのですが、最初から参加している矢崎くんと耀士郎くん、僕と矢崎くん、和樹と耀士郎くんが組んだりという状況です。あとはハーフランというか、髙橋颯くんともっくんで前半だけやってということもありました。今はそんな感じです。だから、一発目に和樹が来たかと思って……。

加藤・渡辺 :(顔を見合わせて)ハハハハハハ!

加藤:なんすか(笑)?

渡辺 :いやいやいや、来るだろうなとは思ったけど、一番稽古に来ているのが、矢崎くんと耀士郎くんと僕の3人なので、最初は矢崎くんとかなと思っていたんですよ。

加藤:俺もそう思ってた。

渡辺:ソンさんから指示が出て、「加藤くんと渡辺くんで行こう」となったのかなって。和樹のことは昔から知っているので、すごく楽しみでしたし、本番もそれ以上に楽しみです。

加藤:アーサー・コナン・ドイルとシャーロック・ホームズ、それぞれ3人ずつキャストがいるので、やはりそこの化学反応があると思うんですよね。それぞれ20代、30代、40代という、意図したのかどうかわからない組み合わせで。

大ちゃん(渡辺さん)とはテニス(ミュージカル『テニスの王子様』)から一緒で、やはり一番安心感もありますし、頼りにしている部分もすごくあります。これまでに、芝居を何作品も一緒にやってきたこともあるので、お互いの呼吸感みたいなところが、すごくマッチするなと感じています。本番では、どのぐらいバチバチできるのかとか、本番でこそ現れるものは必ずあるので、そこはやはり楽しみにしています。

昨日は耀士郎くんと通して若いエネルギーを感じながらのぶつかり合いでした。それも楽しみですし、もっくんとは他の作品も一緒でしたが、まだ僕も含めて不明瞭な部分というか、お互いがまだシーンを理解していなかったりとか、もちろん稽古不足なところもまだあるので、そこはこれからかなという感じはありますね。

渡辺:でも、うちらも8年ぶりだからね。

加藤:そんな感じじゃないけどね。

渡辺:その間に会っているだけで、稽古場とか本番が一緒なのは8年ぶりです。2017年の再演『1789 -バスティーユの恋人たち-』以来ですね。

ーーそんな感じがしないとおっしゃっていましたが、8年ぶりに相対してみていかがですか。

渡辺:言葉に出しては言わないんですが、お互いが別現場で培ってきたものを、改めてお互いで再認識しているというか。「こうくるか、じゃあこうしよう」というのを、お互いの頭の中で考えていると思うんですよ。でもそれをあえて言わずに楽しんでいる感じが、8年ぶりの感覚でもあるのかなって(笑)。

加藤:確かに。共演してない間にお互いの作品も観ているし、大ちゃんすごく成長したなとか、ここ上手くなったなとか、そういうことではないんですよね。もう当たり前に自分が知っている渡辺大輔という役者が、本当に懐も広いし、もちろんお互い歳も重ねているし、経験も積んできているから、でも根っこにある部分がお互いに変わっていないので、単純にすごく楽しみというか、すごく自然な関係性という感じです。

ーー二人ミュージカルは初めての体験ですよね。濃密度がすごくないですか?

渡辺:すごいです。

加藤:だからめっちゃ楽しいです。

渡辺:もちろんこれまでに他の作品で関わっていたとしても、ずっと一緒にいるわけではなかったので。でも、この作品では、ずっと一緒なんですよ。

ーー改めて「こういう新しい発見があるんだ」みたいなことはありましたか?

渡辺:常に他の現場でも、自然体でいたような感じでしたね。もちろんお互いの隅から隅まで知ってるわけではありませんが、逆に何も隠さずに出す二人だと思うんですよ。普段の自分だったり、役を演じている時の自分とか、考えている時の自分でも何でも隠さずに全部出しているので、戸惑いはないです。

だからいい意味で、8年ぶりに培ってきたものをこう来るか、なるほど、じゃあ次組んだ時にこうやってみようかなとか。タイミングが必要な場合は相談しますが、言い回しなど相談しなくて大丈夫な場合は、「こういう風に仕掛けてみようかな」とか考えたりしていますが、特別なものはないですかね。それぐらい自然ということかなと。

ーー加藤さんは、新鮮なことはありましたか?

加藤:新鮮なことはないです。これは、すごくいい意味でですよ。改めて、やっぱり大ちゃんのここがすごいなとか、やっぱり頼りになるなとか、改めて気づく魅力の方が多いですね。後輩への声の掛け方だったり、現場を引っ張っていく力というか、そういうものはすごく前々からありました。僕はどちらかというと結構客観的に観るタイプなので。

渡辺:ええ!? 引っ張っていってるよ。

加藤:アハハ! 要所要所はもちろんありますが、でもそこをあえてお互いがこうしようと言わずとも、お互いにそれを出せるところが信頼の証でもあるし、お互いが歩んできた道のりだなとも感じるので、本当にいてくれると助かります。

渡辺:同じくです。

<取材協力>
■加藤和樹さん
ヘアメイク:村田樹
スタイリスト:立山功
衣装クレジット:ジャケット¥572,000-、ニット¥37,400-、ベルト¥27,500-、  靴¥99,000-/Yohji Yamamoto POUR HOMME(ヨウジヤマモトプレスルーム tel 03-5463-1500)、パンツ¥101,200-/Y’s for men(ワイズプレスルーム tel 03-5463-1540)

■渡辺大輔さん
ヘアメイク:高橋純子
スタイリスト:吉田ナオキ

※アイデアニュース有料会員限定部分には、加藤さんのドイルについて、渡辺さんが好きなポイント、加藤さんが『テニスの王子様』での共演の時から渡辺さんの声の魅力を感じていたというお話などインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。5日掲載予定のインタビュー「下」では、演出のソン・ジェジュンさんの稽古のこと、稽古場がとても良い現場であるというお話、この作品の音楽の魅力や作品そのものの魅力について伺った内容などインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■渡辺:俺の時になかった熱量を他の人の時に出して… 加藤:稽古2日目で、出せなかったの(笑)

■渡辺:ドイルが一番最初に、ある大きな決意をする。その時の(加藤さんの)表情に注目してほしい

■加藤:矢崎くんと大ちゃん二人のパートナー感に、ちょっとジェラったという(笑)

■加藤:大ちゃんの声がすごく好き。セリフや歌にすごく説得力を持たせて、唯一無二だなと

<ミュージカル『最後の事件』>
【東京公演】2026年2月7日(土)~3月8日(日) 銀座 博品館劇場
【大阪公演】2026年3月13日(金)~3月16日(月) サンケイホールブリーゼ
公式サイト
https://finalproblem.jp

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(写真右から)加藤和樹さん、渡辺大輔さん=撮影・NORI
(写真右から)加藤和樹さん、渡辺大輔さん=撮影・NORI

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. より:

    加藤さんと渡辺さん昔からの信頼関係がよく分かる取材投稿でした。
    想像できる会話形式楽しく拝見しました。
    観劇がますます楽しみになりました。

  2. kyoko より:

    お互いのことを昔からよく知るお二人だからこそ、の空気感が伝わってくるようなインタビューでした。
    1789は観劇しましたが、組み合わせが違っていてお二人の「共演」が観られるのは私にとって今回の作品が初めてなのでとても楽しみです♪
    柔らかな表情のお写真もどれも素敵でした。

  3. ニコ より:

    『K-Musical Roadshow in TOKYO』に参加して「最後の事件」のダイジェストを観た時にいつか本編を観たいと思った作品だったので上演が発表された時とっても嬉しかったです。加藤さん、渡辺さんペアのチケットが取れなかったのは残念ですがさまざまなペアの組み合わせを観劇するのが今から楽しみです

  4. りか より:

    8年ぶりとは思えないお二人のリラックスした雰囲気が伝わる素敵なインタビューです。『1789』も観ているので、この『最後の事件』でまたお二人の熱いお芝居と歌唱を浴びるのを楽しみにしています。全幅の信頼からしか生まれないバチバチした舞台を早く観たくなりました。

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