現代は、コンピュータを使って文字を書いたり、データを作成したり、絵を描いたりする時代です。特に小型で賢いスマートフォンはとても便利で、手放せないという人も多いことでしょう。でも、手書きでササッと書き留めたいことってありませんか?電話で聞いた気になるお店の電話番号とか、買い物のリストとか。あるいは、誰かの作った顔文字じゃなくて、自作のイラストや、ちょっとした絵を添えて友だちや家族にメールを送りたいと思いませんか?そこで、世界で初めて、ほとんど全ての物の表面~机や壁はもちろん、手の甲、膝の上、冷蔵庫の扉などあらゆるところ~で手書きできるディバイス、Phree が登場しました。
高性能の小型レーザーで動きをトラッキングするので、専用の台がなくても、画面にタッチしなくても、絵や文字が書けるのです。
こんなところでも書けます。
こんなところでも。
数式や図式も手書きなら簡単です。
手書きなら、メールも心のこもった個性的なものに。
スケッチも出来ますね。
Phreeはマイクやスピーカー搭載。文字や絵を描いているときでも、表面のボタンで機能を切り替え、かかってきた電話に応えて受話器として使うことも出来るのです。
また、手書きですから、暗証番号やパスワードに比べると「なりすまし」が難しいバイオメトリクス認証のツールとしても使えそうです。つまり、ペンでサインするときの筆圧や速度などを特徴で本人かどうかを認証することが出来るというわけです。ハッカーによって個人情報が盗まれるというニュースが身近に起きている現代、Phreeの可能性は広がっています。
ちょっとしたメモ書き、絵文字、スケッチ、いたずら書き、あらゆる外国語の文字で入力・・・手書きの利点を活かしてPhreeはいろいろなことが出来る便利な器械なのです。
Phreeは今、アメリカの代表的なクラウドファンディングサイト、Kickstarterでキャンペーン中ですが、2015年6月7日現在目標額の10万ドルをはるかに超える69万8千ドルを達成しています。長さ142mm、幅18mm、厚さ8.5mm、重さ30グラムのPhreeは、大人気。すでに割引付先行販売予約は売り切れています。今なら168ドルで一本、もしくは219ドルで1本ケース付で購入できます。ケースはスマートフォンを立てかけるホルダーに使えます。出資の締め切りは2015年6月27日で、製品の出荷は2016年3月以降となります。
詳しくは、kickstarterのページ https://www.kickstarter.com/projects/1958554063/phree-make-the-world-your-paper をご覧ください。
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ここからアイデアニュース有料会員向け【おまけ的小文】 「絵文字」は英語でなんというのでしょうか? 答えは「emoji」です(松中みどり)
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