叙情性あふれる「水汲」など3演目、『第四回 狂言このあたり乃会』チケット販売開始 | アイデアニュース

新着 予定 プレゼント 動画

叙情性あふれる「水汲」など3演目、『第四回 狂言このあたり乃会』チケット販売開始

筆者: アイデアニュース編集部 更新日: 2021年6月25日

人間国宝・野村万作門下の若手狂言師、岡聡史、中村修一、内藤連、飯田豪の4人による研鑽のための「狂言このあたり乃会」の第四回公演が、2021年8月7日 (土)に矢来能楽堂(東京都新宿区)で開かれます。演目は、娘が洗濯をしているところに娘に思いを寄せていた見習い坊主がやってきて小歌まじりに言い寄るものの…という中世の流行歌謡をまじえた叙情性あふれる「水汲」のほか、「文蔵」「咲嘩」の計3演目。後日、カンフェティストリーミングシアターにて公演映像の動画配信も行われます。チケットは6月25日(金)から、カンフェティで一般販売が始まりました。

「狂言このあたり乃会」の(左から)岡聡史さん、中村修一さん、内藤連さん、飯田豪さん
「狂言このあたり乃会」の(左から)岡聡史さん、中村修一さん、内藤連さん、飯田豪さん

こちらは2018年7月7日に東京・銕仙会能楽研修所で開かれた「狂言このあたり乃会」第1回公演から、『末広かり』(すえひろがり)と『隠狸』(かくしだぬき)の一部を収録した動画です。

狂言このあたり乃会『末広かり』『隠狸』(2018年7月7日上演)=撮影・伊藤華織

<第四回「狂言このあたり乃会」演目>

「水汲」
娘(いちゃ)が野中の清水で洗濯をしていると、そこへ新発意(見習い坊主)がお茶の水を汲みにやってくる。かねてから娘に思いを寄せていた新発意は、小歌まじりに言い寄るのだが…。
かけあいで謡う小歌は中世の流行歌謡。叙情性あふれる演目です。

「文蔵」
無断で旅に出た太郎冠者が帰宅したので主人が叱りに行くと、京都を見物がてら主人の伯父を見舞ってきたと言う。何かご馳走にならなかったかと主人が問うと、主人が日頃好んで読む『源平盛衰記』の石橋山合戦の話に出てくるものを食べたと答えるので、主人はそのくだりを語り始めるのだが…。
凛々しい若侍の真田与市と荒武者の俣野の合戦を、床几に掛けたまま仕方話で鮮やかに描く語リが大きな見どころです。

「咲嘩」
連歌の宗匠を頼むため、都の伯父を連れて来るよう主人に命じられた太郎冠者。都へ行くと、伯父と名乗る男が声を掛けるのでさっそく連れ帰るが、この男、実は「見乞の咲嘩」という有名な詐欺師。正体に気付いた主人は、咲嘩を穏便に帰らせるよう言いつけるが、太郎冠者の勘違いで、事態はどんどんトンチンカンな方向に…。いかにも狂言らしいおかしみのある作品です。憎めないキャラクターの太郎冠者を中心に織りなす、とぼけたやり取りをお楽しみ下さい。

<狂言このあたり乃会同人>

岡聡史(おか さとし)
1980年3月12日生 AB型 千葉県出身。野村万作に師事。能楽協会会員。05年入門、06年『釣針』立衆で初舞台。文化学院卒業後、狂言の道を志し入門。12年『面箱』、16年『奈須与市語』を披く。一門若手の稽古会「狂言このあたり乃会」同人。

岡聡史
岡聡史

中村修一(なかむら しゅういち)
1989年1月18日生 O型 京都府出身。野村万作に師事。能楽協会会員。98年入門、00年『業平餅』稚児役で初舞台。慶應義塾大学法学部卒業。9歳で入門後、『魚説法』『太鼓負』などに出演。16年『三番叟』『奈須与市語』、20年『釣狐』を披く。「狂言このあたり乃会」同人。早稲田大学・共立女子大学・東京女子大学の狂言サークルを指導している。松尾芸能振興財団育成事業「松尾塾伝統芸能」で狂言講師を勤める。

中村修一
中村修一

内藤連(ないとう れん)
1986年3月7日生 A型 東京都出身。野村万作に師事。国立能楽堂・能楽三役第八期研修修了。能楽協会会員。09年『しびり』シテで初舞台。成城大学経済学部卒業、在学中は狂言研究会に所属。16年『奈須与市語』、17年『三番叟』、20年『釣狐』を披く。「狂言このあたり乃会」同人。東京大学・お茶の水女子大学・成城大学の狂言サークルを指導している。松尾芸能振興財団育成事業「松尾塾伝統芸能」で狂言講師を勤める。

内藤連
内藤連

飯田豪(いいだごう)
1989年9月10日生 O型 神奈川県出身野村万作に師事。能楽協会会員。13年『小傘』立衆で初舞台。日本大学芸術学部卒業、在学中に石田幸雄から狂言の指導を受ける。17年『面箱』、19年『千歳』『奈須与市語』、21年『三番叟』を披く。「狂言このあたり乃会」同人。学校鑑賞会などでのワークショップ指導を積極的に勤める。

飯田豪
飯田豪

<『第四回 狂言このあたり乃会』>
日時:2021年8月7日(土)14:00開演(13:30開場) 終演予定時刻16時20分頃
会場:矢来能楽堂(東京・神楽坂)
https://yarai-nohgakudo.com/
出演者:
解説 原瑠璃彦
狂言「水汲」: 岡聡史(新発意)、飯田豪(いちゃ)
狂言「文蔵」: 内藤連(主)、飯田豪(太郎冠者)
狂言「咲嘩」: 中村修一(太郎冠者)、石田淡朗(主)、岡聡史(咲嘩)
監修 野村万作(人間国宝)

<第四回 狂言このあたり乃会>
【東京公演】2021年8月7日(土) 矢来能楽堂
S席:3,000円
A席:2,500円
(全席指定・税込)
カンフェティで6月25日(金)10:00より一般販売開始
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=61502&
万作の会公式サイト
http://www.mansaku.co.jp/

<配信>
2021年8月14日 (土) ~2021年10月12日 (火)
視聴券:2,000円(税込)
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=62058&

<関連サイト>
万作の会
http://www.mansaku.co.jp/performance/index.html
このあたり乃会 公式Twitter
https://twitter.com/konoatari_no

このあたり乃会 関連記事:

⇒すべて見る

狂言 関連記事:

⇒すべて見る


<アイデアニュース編集部>アイデアニュース編集部として作成した記事の一覧は ⇒こちら

コメント欄

有料会員登録してログインすると、コメントを書き込めます(コメントを送信すると、すべての人が読める形で公開されます)。

最近の記事

■ 2024年11月掲載分
■ 2024年10月掲載分
■ 2024年9月掲載分
■ 2024年8月掲載分
■ 2024年7月掲載分
■ 2024年6月掲載分
 過去記事一覧は⇒こちら 有料会員登録は⇒こちら
お勧め商品
新着商品
Sorry, no posts matched your criteria.