「ずっと変わらない人間の馬鹿さを」、『飛龍伝2022』一色洋平(下) | アイデアニュース

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「ずっと変わらない人間の馬鹿さを」、『飛龍伝2022』一色洋平(下)

筆者: 達花和月 更新日: 2022年5月17日

2022年5月20日(金)から24日(火)に、東京・紀伊國屋ホールで上演される『飛龍伝2022〜愛と青春の国会前〜』で主演を務める一色洋平さん(山崎一平役)のインタビュー、後編です。「下」では、演出の錦織一清さんからの「山崎一平」役へのオーダーのこと、役に向き合いながら感じていること、立ち稽古初日にいつも感じること、共演する井上怜愛さん(神林美智子役)と小山蓮司さん(桂木純一郎役)のことなどについて伺った内容と、お客さまへのメッセージを紹介します。

一色洋平さん=撮影・NORI
一色洋平さん=撮影・NORI

――演出の錦織一清さんから「山崎一平」についてオーダーはありましたか?

「一色さんの中で、無理なく純朴であればいいよ」と。これもまた面白いところで、ちょっと話が『熱海』に戻りますが、『熱海殺人事件』は4人芝居で、4人それぞれの「正義」があって、「どうすればこの辺りが面白くなるんだろう」と考えたときに、4人それぞれが「誠実」であったらいいのかなと思った瞬間があったんです。同じ「つか戯曲」なので『飛龍伝』でも、それをちょっと引きずっているところがあるんです。「誠実でありたい」というととてもチープに聞こえますけど、僕は『熱海』で犯人の大山金太郎という、好きだった女の子を手にかけてしまうような役でしたが、大山金太郎のときに「殺人犯ではあるけれど、誠実でいたい」と思った気持ちと、錦織さんから今回いただいた「一色さんの中で純朴であればいい」という言葉がすごくリンクする部分があるんです。

山崎一平が神林美智子にかける台詞は、ある一定の愛情のレベルに達していないと恥ずかしいんです。美智子に対する愛の言葉を、こすっからい芝居をするのではなくて、誠実に吐けたらいいですよね。今、いろいろ頭の中でぐるぐるしていて、もう少しでしっくりくる気持ちが浮かびそうな気がしているんですけど…。今回の山崎一平はすごい台詞量なんです。こんなことを言ったら、つかさんに「何を言ってんだ」と言われるかもしれないですが、それでも『熱海』のときに、あの台詞量を乗りこなせた、乗れていると思った瞬間があって、初めて少しだけ「誠実で居られたかもしれない」と思えたんです。僕はまだ「山崎一平」を乗りこなすということがわかっていないから、いま言葉に詰まっているんです(笑)。まだまだ乗りこなせていないし、それは単純に、例えば膨大な台詞量に頭がノッキングしてるという部分も、たくさんあるのかもしれないです。

――「山崎一平」という人物を産み出す苦しみの渦中なのですね。

一平をやっていて気持ち悪くはないんですけど、乗りこなすにはまだまだ時間がかかりそうで、もどかしくてメチャメチャ焦っている自分がいます。錦織さんと見ている景色は一緒だけれど、目指す島がすごく遠い。目指す場所や、自分が伸びていく方向のビジョンみたいなものはあるんですけど、道のりの遠さみたいなものも同時に感じていて…。だから一平について何か語ろうとすると、ストップがかかる自分がいるんです。抽象的な言い方ですが、島は見えていて方向もよくわかるけど、近くに行って見えているわけでもないから、その島にどんな木があって、どんな花が咲いてどんな匂いがして、ということをよく語れないみたいなところに今はいます。

でも、やっていてとても楽しいです。神林美智子とダブルの主演だと思っているんですけれど、「主演」という肩書を楽しく焦っています。これまで作ってきた、自分のいろんな引き出しを使うかもしれないし、今回を機に、新しい引き出しを作ることになるかもしれない。そしてやっぱり、僕の「山崎一平」を、錦織さんと「北区AKT STAGE」の皆さんにもお見せしたい。いろいろな焦りはありますが、「北区」の皆さんと、錦織さんの人間性も相まっての演出のおかげで、大きなプレッシャーみたいなものは、いい意味でないんです。大役ですが、焦らずに楽しく臨めています。

――これから稽古を重ねられて、一色さんと山崎一平の距離がなくなったときが、錦織さんの言葉の「純朴であって欲しい」に繋がるのかもしれませんね。

そのときは一つ、手応えはあるでしょうね。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、共演する井上怜愛さん(神林美智子役)と小山蓮司さん(桂木純一郎役)のことなどについて伺った内容と、お客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■相手役にかける一言で、「人となり」がわかるのが立稽古初日。とても緊張する

■稽古初日から、僕の台詞を「聞いてくれた」怜愛ちゃん。どれほど助かったか

■「洋ちゃん」と構ってくれる蓮さん。毎テイク変化するアプローチが新鮮で有難い

■歴史ある作品だが、今に通ずるものがある。是非そこを頭の片隅に置いて劇場へ

<『飛龍伝2022〜愛と青春の国会前〜』>
【東京公演】2022年5月20日(金)〜24日(火)紀伊國屋ホール
公式サイト
http://aktstage.com/topics/2051/

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一色洋平さん=撮影・NORI
一色洋平さん=撮影・NORI

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<筆者プロフィール>達花和月(たちばな・かずき) 遠方の友人を誘って観たお芝居との出会いがきっかけで、演劇沼の住人に。ミュージカルからストレートプレイ、狂言ほか、さまざまな作品を観劇するうち、不思議なご縁でライターに。熱っぽく自らの仕事を語る舞台関係者の“熱”に、ワクワクドキドキを感じる日々。 ⇒達花和月さんの記事一覧はこちら

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