舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』に、ハーマイオニー・グレンジャー役で出演している、早霧せいなさんのインタビュー後編です。「下」では、役への向き合い方、ロングラン公演に臨むにあたっての気持ち、芝居を深めていきたいという想い、この作品の魅力などについて伺った内容を紹介します。
――舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』を拝見していると、物語的にも、人間のど真ん中を引きずり出されるような作品だなと思いました。
綺麗事じゃない事が多いですからね。
――この物語を体現していくことに、しんどさはないですか?
しんどくはないですが、プレビューの前半までは、毎日舞台袖で、「私は魔法界の平和と、ウィーズリー家の平和のために生きてます…」とか唱えて(笑)。
――(笑)。言い聞かせているんですね!
「魔法大臣として魔法界の平和を祈って…」と心底言っていたら、隣でロン・ウィーズリーが「背負っているものが大きいんじゃ!」と言って、それを払ってくれるみたいな儀式をしてました(笑)。でもそれぐらい言い聞かせていなければ、今生きている等身大の私と違いすぎて。大臣なんてやったことないですし、しかも魔法界の大臣ですから。
私はロンの妻で、ローズ(・グレンジャー・ウィーズリー)とヒューゴ(・グレンジャー・ウィーズリー)の母であるということは、本番が始まっている今でも唱えていて、それで作品にトリップしている感じですかね。地に足が着いていない話になりたくないじゃないですか。
ストーリーが重いので、そこに立っているキャラクターが軽くて、「魔法で倒しちゃえ」みたいな感覚でやると、物語の大きさに負けてしまうんです。とても大きな極太の芯を、ドーン!と立てるつもりで、舞台にも立っています。物語に飲み込まれないように、魔法のエンターテインメントに負けないキャラクターで立つという感じを、すごく意識しているのかもしれません。
――ロングランで、同じ役を演じていくのは初めてのご経験ですよね。どう感じていますか?
「どうなるんだろう」とは思います。人が替わるとリズムや間が違いますし、さらに毎回お客さんの雰囲気も全然違うので、それを“今日の感じ”という感覚でやっていくことを楽しめている段階です。
モチベーションをいかに保つのかがメンタル的に一番大切だと、キャストのみんなとよく話しています。「最終的には、いろいろな意味でメンタルの強さが必要な作品だね」と話していて。今はメンタルを鍛えている時期だと思っています。
<取材協力>
・ヘアメイク=飯嶋恵太(mod’shair)
・スタイリスト=田中雅美
※アイデアニュース有料会員限定部分には、芝居を深めていきたいという想い、この作品の魅力について伺った内容などインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■20周年を迎えた昨年。やれることをやりたいと、自分の考えがまとまってきた
■芝居で深めていきたいという欲求のほうが勝ってきた、というのが正直な気持ち
■私の人生のなかで、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』が、大きいものになると確信
■五感で味わえるエンターテインメント。一緒に、客席で味わう人生をお渡ししたい
<舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』>
【東京・2023年5月31日までの公演チケット発売中】TBS赤坂ACTシアター
※2023年6~9月の公演チケットは、2023年2月12日AM10:00から先行発売、2023年2月25日AM10:00から一般発売
公式サイト
https://www.harrypotter-stage.jp
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ちぎさんの言葉を一つ一つ噛み締めて読みました。
ちぎさんがこの舞台ハリポタにかける思いが伝わってきて、胸に刺さるインタビューでした。
プレゼント当たりますように!