オフ・ブロードウェイ・ミュージカル『ALTAR BOYZ』が、2023年8月11日(金・祝)から、8月29日(火)まで、東京・新宿FACEで上演されます。「Team SPARK」のリーダー、マシュー役の鍵本輝さんのインタビュー後編です。「下」では、本作のストーリーやマシュー役を演じる中で「Lead」でグループ活動をしていることと気持ちが重なるということ、ご自身とミュージカルとの出会い、『天使について〜堕落天使編〜』への出演を機にミュージカルへの印象が変わったというお話、『チェーザレ 破壊の創造者』のことなどについてお話ししてくださった内容と、お客さまへのメッセージを紹介します。
ーーボーイズバンドの物語ですが、最初のお話でも、ご自身の活動とすごくリンクする部分があるとおっしゃっていましたが、特にどんなところがリンクしますか?
グループサウンドっていうところがやっぱり一番大きいなと思います。僕たちLeadもみんなちゃんと歌うし、踊るんです。共通点がすごく多くて、熱量はすごく似てると感じています。なので自分のやってきたことを、100%というか120%活かせる作品だなと。
ーーじゃあ、出演が決まったときは「来た!」と?
そうですね。「ついに! 得意分野いける!」って。今までは芝居メインだったり、クラシックミュージカルで出したことない発声であったり、いろいろチャレンジする部分が多かったんですが、『ALTAR BOYZ』はチャレンジしつつも、アウトプットしていけるものなのかなと思います。
ーーこれまでのご自身の活動と、この作品が結構リンクしそうですか?
そうですね、かなりリンクすると思います。なので、マシューという役をちゃんとやりたいなと思うんですが、80%くらいは僕自身が出ちゃう気がするんですよ。役作りとして、ちゃんと役に染まらないと駄目だよっていう美学もあったりするじゃないですか。でも今回は、素と役を行ったり来たりしたら面白そうだなと思いました。
ーー「自分に役を寄せてきてもいいかな」みたいな感じですか?
ガッツリ寄せようかと思っています。みんながどれぐらいな感じか、ちょっと、見てみないとわからない部分もありますが。
ーー今までの舞台とはちょっと違う鍵本さんが見られそうですね。
そこにチャレンジしたいです。
ーー鍵本さんご自身のことも伺いたいと思うのですが、ミュージカルとの出会いはどんなきっかけでしたか?
初めて観たのは『レ・ミゼラブル』でした。高校生のときだと思うんですが、事務所の先輩の知念里奈さんが出演されていたので、勉強するために観にいったのが最初でした。
ーーいかがでしたか?
圧巻ですし、「何が何やらわからん」って感じでした。
ーーそのときはミュージカルというものの構造というか、仕組みもわからずに行った感じだったんですか?
そうです。見方もよくわかんないですし、なんだったら、批判するわけじゃないんですが、「なんでお芝居中に急に歌い出すの?」という感覚のほうだったんです。リアルじゃないじゃんって。古い考えというと違うかもしれませんが、当時は「歌って踊るものは歌って踊るもの」「お芝居はお芝居するもの」という感覚だったので、これを混ぜるのがよくわかっていなかったんです。でも、混ざるんだ、エンタメとして成立するんだ、と。
ーーそこから、ご自身でもミュージカルに出てみたいという気持ちにはなりましたか?
ならなかったです。これはやるべき人がやるべきものだと。
ーー違う世界のものという感覚だったんですね。
ミュージカルをやりたいという気持ちになれたのは、割と最近です。
ーーやりたいと思ったのはどうしてですか?
楽しめたんです。歌、ダンス、お芝居を混ぜてやることに、楽しみを見いだせたっていうか。
ーーどのタイミングで楽しめたんですか?
2年前に『天使について〜堕落天使編〜』という二人ミュージカルをやらせていただいた、その時からです。それまでも一応、ミュージカルはちらほらやらせてもらっていたんですが、どちらかというと、仕事のひとつというか。もちろん一生懸命はやるんですけど、そこからさらに踏み込もうとしていなかった感じでした。『天使について〜堕落天使編〜』では、コテンパンになったっていうのもありますし、二人ミュージカルで20何曲も歌うというえぐいことを、ミュージカルビギナーの僕がやることになったんです。
キャスト6人みんなでローテーションしながら、2人ずつ出演して。6人は、芝居畑のすごい人2人、ミュージカル界で経験をいっぱい積んできた2人、僕含めてアーティストが2人でした。みんな苦手な部分、得意な部分がそれぞれ違っていましたし、普通はカンパニー同士って、仲良くはなるんですけど、何かそれが終わったら終わりというか、それぞれが次のステップにいこうみたいな感じなのかなと思うんですけど、その公演ではめっちゃ切磋琢磨したなっていうのがあったんです。傷をなめあったりとか、ここはこうだよとか、お芝居的にはこうだよ、でも歌とダンス目線で言うとこうだよとか、いろいろみんなで話し合いまくって、みんなで作り上げたのが、すごく楽しかったんですよ。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、『チェーザレ 破壊の創造者』のことについてお話ししてくださった内容やお客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■『天使について〜堕落天使編〜』を『ALTAR BOYZ』プロデューサーが観に来ていて、「鍵本だ」と
■2〜3作品分の経験を1作品で得られた気がする、『チェーザレ 破壊の創造者』
■ジョヴァンニが怒るシーン。歌唱指導の福井小百合さんが「呼吸だけで伝えられる」と
■『ALTAR BOYZ』の熱さを感じてもらえたら。チームによって全然違うものになる
<『ALTAR BOYZ 2023』>
【東京公演】2023年8月11日(金・祝)~8月29日(火) 新宿FACE
※合同スペシャル公演が決定
『ALTAR BOYZ 2023』3 チームのキャスト出演の合同スペシャル公演が9⽉2⽇、3⽇恵⽐寿 ザ・ガーデンホールにて上演決定しました。4 公演限定の特別な『ALTAR BOYZ』が楽しめる貴重な公演となります。【Team GOLD】【Team SPARK】、そして新たに編成された【Team SAPPHIRE】の力を集結し、夏開催で実施する第9回目の『ALTAR BOYZ』を締めくくるに相応しい、集大成と言える 2日間となります。
公式サイト
https://www.altarboyz.jp
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ミュージカルとの出会いから、最近の活動まで深く掘り下げてくださって、普段は聞けないことも聞けてすごく良かったです!!天使についてからALTAR BOYZに繋がったこと、そして沢山のミュージカルスターに囲まれて出たチェーザレのこと。すべての活動が繋がって今があるんだなぁと改めて実感しました。輝くんのおかげで素敵な夏になりました。