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「台本に書き込むのが好き」『ハッピーバースデー ~命の唄~』、川口調(下)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2023年10月27日

2023年10月25日(水)に開幕し、から29日(日)まで東京・紀伊國屋ホールで上演されるEntertainment Human Theater『ハッピーバースデー ~命の唄~』で、主人公あすかの兄・直人をシングルキャストで演じる川口調さんのインタビュー後編です。「下」では、この作品における音楽のこと、作品の見どころだと思うところ、舞台で役を演じることやいろいろ試すことのおもしろさ、昨年世界大会に出場されたバトントワーリングの魅力などについてお話ししてくださった内容と、お客さまへのメッセージを紹介します。

川口調さん=撮影・岩村美佳
川口調さん=撮影・岩村美佳

ーーミュージカルだと音楽が物語を紡いでいくという特性がありますが、この物語での音楽は、物語を動かすと言うよりは、作品全体にわたるテーマにつながっているのでしょうか。音楽に関してはいかがでしょうか。

ミュージカルの音楽は、相手がいて、相手に語りかけるようなところがあって。『オリバー!』の「Consider Yourself」でいえば、オリバーに向かって「俺たちのことを信じて一緒に行こうぜ」というオリバーに対する気持ちが歌となっている。そういうところがあるんですが、今回の作品では、歌があすかの心の支えになっていたり、ストーリーの中で登場人物が登場人物に向けてというよりお客さんに向けてという印象が強いのかなと思います。わかりやすくいうと、歌手の方がライブで皆さんに歌っているのと似たような形なのかなと思います。

ーー川口さんが考える作品の見どころはいかがですか?

それはもう、役者さんそれぞれの感情の変化です。共感できたり、あすかの苦しみ、辛い気持ちが観ている側にも伝わって一緒に泣いて、でも最後には笑って。感情移入ができるところは、この作品のいいところかなと思います。あとは、この作品の中で心の声が結構いろいろなところで出てくるんですが、あすかの気持ちが音になって出てきたりだとか。あすかや静代さんの、見えない感情をスクリーンに表現するシーンがあったりするんです。

第三者、お客さん側から見たときに、その人の感情や重圧、ストレスみたいなものがわかりやすく演出されているので、演技の中でお客さんは登場人物に共感したり、吸い込まれるような、役に一緒に入り込んでいくような感覚がこの作品の見どころだと思います。

ーーここからは、川口さんご自身のお話をお聞かせください。最初に『ビリー・エリオット』を拝見して、「お芝居上手い!」と驚きました。『オリバー!』も素晴らしかったです。舞台で役を演じることのおもしろさについて、お聞かせください。

もともと演技をするのは好きで、演じる役によって自分ではない自分を経験できますし、実際に自分の人生で起きたことのないこと、生きていない時代のストーリーだったり、違う国籍の役だったり、絶対になれないものになれるところが、演じることのおもしろさだと思います。ビリーのときに、自分の中で「演技はおもしろいな」と大きく思うことがありました。セリフ一つひとつに意図があって、その言葉を言う理由だったり、その言葉を言うことで相手に何をしてほしいのか、どういう気持ちになってほしいのかの理由、意図みたいなものがあるから、それをビリーのときに一つひとつ、決めていったんですね。

緊急事態宣言で自粛になったときに、オンラインで演出家、演出助手、通訳、ビリー役のみんなで、このセリフはマイケルにこうしてほしいから、こういう意図があるんだよということを、ひとつひとつ教えてもらって、それに沿って演技をする方式をとったんですが、それが自分が演技する際に大事なポイントなのかなと感じて。

だから、『オリバー!』のときや今回の作品も、セリフの流れを一つひとつ見たときに、この言葉を言うから相手はこうなっている。だったら、自分はどうしてこう言いたかったんだろうと、相手の受け取り方や自分の発信の仕方もそうですし、説得しよう、感情を動かそう、相手に行動してもらう気持ちを一文一文考えて、自分で決めていくようにしたんです。

そうすると、演技するときもとても楽しいんですが、台本を読んで考えているときも楽しいなと最近思うようになりました。ビリーのことがあってからは、台本にいろいろと書き込むのが好きになりました。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、「いろいろ試すことがおもしろい」というお話、昨年世界大会に出場されたバトントワーリングの魅力などについてお話ししてくださった内容やお客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■考えた通りにいかなかったときは、いろいろ試す。それが最近楽しいし、おもしろい

■バトントワーリングの世界大会に出場。フリースタイルで十人十色の表現ができる楽しさ

■バトンの魅力は空間を使えるところ。表現をしていると、自分の感情が入っているような

■やりたいことが決まったら全力で取り組めるよう、いまできることを全部やる気持ちで

<Entertainment Human Theater︕紀伊國屋書店提携公演『ハッピーバースデー ~命の唄~』>
【東京公演】2023年10月25日(水)~10月29日(日) 紀伊國屋ホール
公式サイト
https://www.mizu-pro.com/2023happy-bd.html

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川口調さん=撮影・岩村美佳
川口調さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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