「節目」「夢」、『朝日のような夕日をつれて 2024』玉置玲央・一色洋平・鴻上尚史鼎談(下) | アイデアニュース

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「節目」「夢」、『朝日のような夕日をつれて 2024』玉置玲央・一色洋平・鴻上尚史鼎談(下)

筆者: 達花和月 更新日: 2024年8月10日

2024年8月11日(日)から9月1日(日)まで、東京・紀伊國屋ホールで、9月6日(金)から9月8日(日)まで、大阪・サンケイホールブリーゼで上演される、『朝日のような夕日をつれて2024』の、作・演出の鴻上尚史さんと、出演される玉置玲央さん、一色洋平さんのインタビュー後編です。「下」では、2024年版へのアップデートについて、鴻上さんと玉置さん、一色さんそれぞれにとっての『朝日のような夕日をつれて』という作品の位置づけ、稽古場の様子などについて伺った内容と、お客さまへのメッセージを紹介します。

(写真左から)一色洋平さん、鴻上尚史さん、玉置玲央さん=撮影:NORI
(写真左から)一色洋平さん、鴻上尚史さん、玉置玲央さん=撮影:NORI

――『朝日のような夕日をつれて』という作品は、常にその時代の空気感を取り込みながら上演されています。2014年版から10年に及ぶ時代の変遷を脚本へ反映させる作業はいかがでしたか?

鴻上:前回は17年ぶりとか言ってましたけど、17年ぶりよりは今回の10年の方が変化が激しかったです。やっぱり生成AIとChatGPTで、変化はこの10年の方が大きいですね。

玉置:それは遊びに関して?

鴻上:いわゆるコンピューターゲームに関して。

玉置:世界情勢的なことはどうですか?

鴻上:世界情勢は、確実に変わってるけど、コンピューター業界ほどじゃないですね。

玉置:コロナ禍とか戦争とかね。

鴻上:コロナ禍は大きかったですね。

――「遊び」に関して、ちょっと個人的な興味で伺いますが「ボール」はありますか?

鴻上:さぁー? そういうのは楽しみにしてもらわないと!

玉置:言えないですよね。

鴻上:言えませんよ。何が消えて何が残ってるかは、もう本当に楽しみにしてもらえると。

玉置:増えてる可能性もありますけどね。

鴻上:そうなんだよね。だから稽古にカメラが入ったら、どこを切り取るかすごく心配してるんだよね。全部ネタバレだから。

――『朝日のような夕日をつれて』という作品は、皆様にとって、どのような位置づけの作品でしょうか?

鴻上:もう時節柄「処女作」という言葉も消えていくだろうけど、僕はやっぱり自分の中の第1作ですから、常に原点に返るというか。だから、この作品をやるたびに、自分が22歳で初めて台本を書いて、何者かになろうとしたときのことをまず思い出します。と同時に、今どうなっているかということを勉強しないと難しいので。もちろんやるまでの間は、情報のアップデートはしようと思っているんですけど、今回も一気に今現在の、特にまずコンピューターゲームというか、生成AIとかChatGPTに関しては、どうなっているかということを勉強して。だから、自分の原点と現在の両方を自分に突きつける作品になるってことですね。今なら僕はメタバース含めて、未来評論家になれますから。

玉置・一色:おお…!(笑)。

鴻上:いまならね。この時期に今を語れるというか。いまはもう本当に3ヶ月ぐらいで古くなるんです。ネットで見ていても「いつの記事だ?」と思うと3ヶ月前のだから「もうこれ違うな」とか。いまは本当に早くなっているんですよ。

――玉置さんはいかがですか?

玉置:一言で言うと「節目」な作品、みたいなことになると思います。2014年版を振り返ってみると特にそうなんですけど、自分が俳優業をやっていく上で、意外と自分のための作品じゃない、みたいなのがあって。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、玉置さんと一色さんそれぞれにとっての作品の位置づけ、稽古場の様子などについて伺った内容やお客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■玉置:自分の中の思い出、経験よりも、遥かに周りからの言葉が大きい「朝日」

■玉置:みんな優しい 鴻上:稲葉友は玲央の拾い係 一色:どんな危険球でも拾う

■一色:スマホに書いている「やりたい役」。一番上は「朝日」で、どんな役でもいいと

■鴻上:初めて観る人と、ずっと愛してくれている人の両方に満足を届けられる作品を

<紀伊國屋ホール開場60周年記念公演 KOKAMI@network vol.20『朝日のような夕日をつれて2024』>
【東京公演】2024年8月11日(日)〜9月1日(日) 紀伊國屋ホール 
【大阪公演】2024年9月6日(金)~9月8日(日) サンケイホールブリーゼ 
公式サイト
https://www.thirdstage.com/knet/asahi2024/

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(写真左から)一色洋平さん、鴻上尚史さん、玉置玲央さん=撮影:NORI
(写真左から)一色洋平さん、鴻上尚史さん、玉置玲央さん=撮影:NORI

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<筆者プロフィール>達花和月(たちばな・かずき) 遠方の友人を誘って観たお芝居との出会いをきっかけとして演劇沼の住人に。ミュージカルからストレートプレイ、狂言ほか、さまざまな作品を観劇するうち、不思議なご縁でライターに。自らの仕事を語る舞台関係者の“熱”に、ワクワクドキドキを感じる日々。 ⇒達花和月さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. モチ より:

    初めて触れる『朝日のような夕日をつれて』はものすごい勢いでわたしを沼に引き摺り込みました。

    東京から大阪までどの公演も楽しかったです。
    少しずつ遡って過去作もDVDを見たり本を読もうと思っています。
    たのしい鼎談ありがとうございました!!

  2. みゆ より:

    玉置さんの野生児エピソードが面白かったですね(笑)
    朝日、素晴らしい作品、心にずっと残る作品です!!
    10年後と言わず2.3年ぐらいのスパンで是非再々結成お願いします。

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