「スパイシー、なのにほっこり幸せ感」、『トリスケリオンの靴音』大阪で本日開幕 | アイデアニュース

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「スパイシー、なのにほっこり幸せ感」、『トリスケリオンの靴音』大阪で本日開幕

筆者: 達花和月 更新日: 2018年5月11日

アイデアニュースにインタビューでも登場いただいている碓井将大さんのほか、赤澤ムックさん、粟根まことさんの3人が出演する舞台『トリスケリオンの靴音』の大阪公演が2018年5月11日(金)に大阪の一心寺シアター倶楽で開幕し、5月13日(日)まで上演されます。先に上演された東京公演(赤坂RED/THEAER)を観て、大変面白い作品でしたので、ご紹介します。

舞台『トリスケリオンの靴音』公演より=写真提供・ワタナベエンターテインメント

舞台『トリスケリオンの靴音』公演より=写真提供・ワタナベエンターテインメント

こじんまりとした庭を挟んで、上手の母屋と下手の離れに分かれた古びた木造家屋が物語の舞台。家の周辺に無造作に置かれた農機具や一斗缶に一輪車のタイヤ、etc.…。時が止まったかと錯覚するような、田舎の平和で穏やかな空気を醸し出すセットは、昭和生まれにはどこか郷愁を誘います。その中で時にカラリと、時にじっとりとした人間関係を、軽いと思えば重くなり、重いと思えば軽くなり、と、緩急自在な空気感で展開していく、とても濃密な3人芝居『トリスケリオンの靴音』。

舞台『トリスケリオンの靴音』公演より=写真提供・ワタナベエンターテインメント

舞台『トリスケリオンの靴音』公演より=写真提供・ワタナベエンターテインメント

そして物語が「見城海山」とその妻「時子」の過去を紐解いていくうち、全くの三者三様てんでんばらばら、それぞれの目的のために偶然このタイミングで集っただけに思われた3人が、紆余曲折の末、各人の背負う背景に、意外なところで接点があったことが明かされていきます。このあたり、前半で「点」として提供されていたネタを回収して意外な着地点へ観客を誘い、物語をきれいに収束させていく脚本の面白さが味わえます。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、ネタバレなしの短めのルポの続きと公演写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■間と表情と身体の使い方で、「クスッ」と笑わされてしまうシーンのなんと多いこと!

■音だけの表現を使って客席に想像の余地を。それが“詰め込みすぎない”心地よい余韻に

■一見ステレオタイプなキャラが、奥深く魅力的になって、もっと知りたい愛しさが…

■間違いなく“スパイシー、なのにほっこり幸せ感”をお持ち帰り出来る作品

<『トリスケリオンの靴音』>
【東京公演】2018年3月28日(水)~4月8日(日) 赤坂RED/THEAER(この公演は終了しています)
【大阪公演】2018年5月11日(金)~5月13日(日) 一心寺シアター倶楽
料金:4,800円 (税込/全席指定)

【STORY-あらすじ-(公式ページより)】とある田舎町。町の活性化をはかるために様々な取り組みが行われていたのだが、その中に、町出身の彫金家見城海山の工房を資料館として公開しようというプロジェクトがあった。海山が亡くなって十数年。担当になった建設事務所職員佐久間(碓井将大)はまだ若く、海山のことをよく知らないのだが、資料館の開設のために奔走する。資料館の管理人を任されたのは、海山の弟子だった男土門(粟根まこと)である。土門は海山が亡くなった後も毎日生家に通い、掃除をし、花を生けていた。佐久間は土門から海山の破天荒なエピソードをいろいろ聞かされていくうちに、徐々に海山に興味を持ち始める。資料館のオープンまで1ヶ月を切ったある日。一人の女(赤澤ムック)が現れる。女は海山の娘だと名乗る。女を見た土門は驚く。彼女は海山の失踪した妻と瓜二つだった…。女の出現によって、プロジェクトは思わぬ方向へ向って行く。海山の知られざる過去とは?偶然出会ってしまった三人を結ぶ運命の糸とは?その謎を解き明かす鍵となるのは、海山の残した1点のペンダントだった。そのペンダントにデザインされていたのは三脚巴、すなわちトリスケリオン。

<関連サイト>
『トリスケリオンの靴音』オフィシャルサイト
http://no-4.biz/triskelion/
『トリスケリオンの靴音』公式ツイッター
https://twitter.com/torikerikutsu
赤坂RED/THEATER
http://www.red-theater.net/
一心寺シアター倶楽
http://isshinji.net/kura/top.html
Platinum-Papers
http://www.platinum-papers.com/

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<筆者プロフィール>達花和月(たちばな・かずき) 遠方の友人を誘って観たお芝居との出会いをきっかけとして演劇沼の住人に。ミュージカルからストレートプレイ、狂言ほか、さまざまな作品を観劇するうち、不思議なご縁でライターに。自らの仕事を語る舞台関係者の“熱”に、ワクワクドキドキを感じる日々。 ⇒達花和月さんの記事一覧はこちら

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