2018年9月12日(水)から 9月16日(日)まで、上野ストアハウスで「ストアハウスコレクションNo.13 日韓演劇週間Vol.6 ー水底に蠢く声ー」が開かれます。今回は韓国の「劇団チョルビョク」と、日本の劇団「ぽこぽこクラブ」による2作品を上演します。劇団チョルビョクの作品は、釣り場の旅宿で暮らす3人と自殺を決心して宿に来た男女2人を描く『水底で息をするもの一人もなし』。ぽこぽこクラブは、戦隊ヒーローものながら地方出身者の思いが詰まった物語『暴発寸前のジャスティス』を上演します(2本で1公演です)。
「ぽこぽこクラブ」は、渡辺芳博さん、三上陽永さん、杉浦一輝さん、坂本健さん、高橋玄太さんのメンズ5人によるユニットで、毎公演、オリジナルの脚本・演出作品を、「ぽこぽこっ」と生み出しています。演出担当のミカミヨウエイさんに、今回の『暴発寸前のジャスティス』についてのコメントをいただきましたので、ご紹介します。
<ミカミヨウエイさんのコメント>
今回の作品は、脚本を担当する杉浦の「5人芝居をやるなら戦隊ヒーローでしょ!」というまったく根拠の無い提案から始まりました。だって戦隊ヒーローには必ず女性メンバーがいるわけで、ぽこぽこは男5人。そのことを杉浦に問いただすと…「あっ、そうだ!」。いつものごとくメンバーで何度も会議をし、何故か戦隊ヒーローという設定だけは譲らない杉浦を中心に今回の作品が完成しました。結果的には戦隊モノでありながら、地方出身者である我々の思いが詰まった作品となりました。田舎のほのぼのした平和な生活と、永遠に続きそうで嫌になりそうな日常。でも、その日常こそが私たちにとってどれだけ価値のあるものなのか…。作品を見終わった後、日々の生活が少しでも愛おしく思えたら光栄です。それでは非日常空間である劇場にて、お待ちしております。
『水底で息をするもの一人もなし』劇団チョルビョク(韓国)
作/パク・グニョン 演出/チョン・チウク
出演/キム・ミニョプ、パク・イェジュ、イ・ジョンソプ、ヤン・ジュンミョン、ユ・スンヒョン
舞台/イ・キュヒョン 照明/ユ・ヒョンヒョン 音響/ステファニー 通訳/チェ・ハウン
釣り場の旅宿。売春婦の妹、ギターばかり弾いて無職に近い物書きの兄、そしてデリバリーバイトの青年が暮らしている。彼らの営む釣り場の宿に、ある男女が泊まりにくる。この男女は現実から逃れるために自殺を決心している。釣り場の宿で出逢った彼らの物語。
『暴発寸前のジャスティス』ぽこぽこクラブ(日本)
作/杉浦一輝 演出/ミカミヨウエイ
出演/渡辺芳博、三上陽永、杉浦一輝、坂本健、高橋玄太
舞台/大刀祐介 照明/坂本明浩 音響/堀江潤
「俺、もう戦いたくない」一人の男がそう呟いた。だって明日の生活心配だもの。だってあの子とキスしたいもの。だってぐっすり眠りたいもの。それでも仲間と居たいもの。それでも夢は追っかけたいもの。明日はどうやって生きようか。虚勢を張って、生きようか。これは、世界を蝕む敵と戦う為に、己の正義をぶつけ合う人間たちの物語。男5人のヒーローショー、ここに開幕!!
<ストアハウスコレクションNo.13 日韓演劇週間Vol.6 ー水底に蠢く声ー>
『水底で息をするもの一人もなし』劇団チョルビョク(韓国)
『暴発寸前のジャスティス』ぽこぽこクラブ(日本)
【東京公演】2018年9月12日(水)~ 9月16日(日) 上野ストアハウス
9月12日(水)19:00
9月13日(木)19:00
9月14日(金)19:00
9月15日(土)14:00 ※ポストパフォーマンストーク有
9月16日(日)14:00
前売・予約¥4500 当日¥5000 学割¥4000
チケット予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/nikkan6
※2本で1公演です。
<9月15日のポストパフォーマンストーク>
《パネリスト》
パク・グニョン(劇作家・演出家) 杉浦一輝(ぽこぽこクラブ・脚本)
チョン・チウク(チョルビョク・演出) ミカミヨウエイ(ぽこぽこクラブ・演出)
《司会》木村真悟
※ポストパフォーマンストークは無料。ただし、公演をご覧いただいた方に限ります。
<関連サイト>
公演オフィシャルサイト
http://www.storehouse.ne.jp/collection/next.html
ぽこぽこクラブ
https://www.pocopoco.club/
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