まったく新しい車いす「WHILL」、横浜で8月5~9日に貸し出し | アイデアニュース

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まったく新しい車いす「WHILL」、横浜で8月5~9日に貸し出し

筆者: 松中みどり 更新日: 2015年8月3日

「100m先のコンビニに行くのをあきらめる」という一人の車いすユーザーの言葉から、新しい車いす=パーソナルモビリティ、WHILLの開発は始まったのだそうです。たった100メートルを移動する時にも、不安やリスクがある。それを解消するのが、スマートで機能的な、まったく新しい乗り物です。このたび、WHILL Model A を無料でシェアリングするサービスが、横浜で実施されます。筆者も、2014年渋谷でおこなわれた「超福祉展」と、2015年に梅田でおこなわれた「医の知のみち STREET FES.」でWHILL に試乗しましたが、その快適な乗り心地と取り回しの簡便さに感動しました。ぜひ、たくさんの人に体験してもらえることを願って、WHILL のプレスリリース(2015年7月29日)をこちらに掲載いたします。

WHILLは驚くほどコンパクトカッコいいデザインです 撮影:松中みどり

WHILLは驚くほどコンパクトカッコいいデザインです 撮影:松中みどり

<WHILL プレスリリースより>

本サービスは商業施設や観光スポット間の中距離移動手段(1km~2km)としての活用を主用途とし、実験では利用状況や利用者の声をもとにサービスの有効性を検証します。期間中貸出受付を行うポートは横浜赤レンガ倉庫、日本丸メモリアルパークの2カ所に設置されます。また、サービスは希望される18歳以上の方はどなたでも周辺地域の移動・観光用途にWHILL Model Aを利用できます。料金は無料で、最大利用時間は1時間、期間中は最大5台のWHILL Model Aが設置されます。

WHILL(株)は、2014年9月より、パーソナルモビリティ「WHILL Model A」を販売開始し、年齢や健康状態を問わず、すべての人の移動をより快適にスマートにするパーソナルモビリティとして販売活動を行っています。また、2015年3月よりNTTドコモとモビリティシェア事業において事業提携し、商業施設等の公共スペースでのパーソナルモビリティ活用事業にも力を入れています。また、これらを通じてすべての人の移動に対して新たな価値・サービスを創造し、よりバリアフリーでユニバーサルなまちづくりに貢献していきたいと考えています。

次世代パーソナルモビリティWHILL Model A(左からホワイト、ブラック

次世代パーソナルモビリティWHILL Model A(左からホワイト、ブラック

  • ◆ WHILL Sharing Service in Yokohama 概要
    実施期間:2015年8月5日~2015年8月9日(雨天中止)
    貸出時間:10:00~17:00 (最終受付16:00)
    貸出受付 :
    1.横浜赤レンガ倉庫2号館赤レンガパーク側基壇部(神奈川県横浜市中区新港1-1-2)
    2.日本丸メモリアルパーク内(神奈川県横浜市西区みなとみらい2-1-1)
Whill プレスリリースより

Whill プレスリリースより

  • <台数:5台>
    利用基準:18歳以上
    利用料金:無料
    利用方法:上記貸出受付にて利用申し込み。(先着順)
    協力:NTTドコモ/株式会社横浜赤レンガ/帆船日本丸記念財団・JTBコーポレートセールス共同事業体(順不同)

WHILLでは、個人のお客様に今までにない快適でスマートな移動手段を提供するほか、本件の様に公共施設や介護施設、空港、ホテル、百貨店、ショッピングモール等の商業施設で多くの方にご利用を頂けるよう導入提案を進めています。また、合わせてWHILL Model A導入に関心がある団体様を随時募集中です。

以下、本実証実験に関して「国立大学法人 横浜国立大学 中村文彦理事・副学長」からのコメントです。

「超高齢化社会が進展する中で、健康に外出することの意義は高まっている。外出のニーズや方法、中身も多様になってきており、交通手段のほうも多様なニーズに対応することが求められている。さまざまな種類の移動支援具の中で、電動車椅子およびその派生形については、古くは英国の地方都市中心地区でのショップモビリティプロジェクトとしてシェアリングシステムが導入された経緯があり、わが国でもタウンモビリティという考え方での試行実験例はいくつかある。しかしながら、いくつかの事例では乗ることが恥ずかしい、できれば乗りたくないというイメージが先行してしまったともきいている。未来の乗り物は、まずなんといっても、乗りたくなる、乗っていて楽しいが基本であろう。これは自転車でもバスでもLRTでも通じる基本原理であり、乗ることが苦行となるようでは将来性は低いといわざるを得ない。WHILL株式会社が開発したモデルは、まさにその点でイノベーションを起こした製品といえる。このような乗り物が普及することを強く期待したい。次のハードルは、認知と体験であろう。まずは乗りたいという気持ちのままに乗ってみて体験してみて、そこで感じたことをフィードバックしてさらなる発展にもっていく、そういう意味で、実証実験が実現したことをとても嬉しく思う。少しでも多くの方に体験してもらい、未来の都市交通のあり方に関心をもってもらうことが、横浜の、そして日本の未来に必要と考える。」

  • ◆ WHILL Model A 概要
    WHILL Model Aは、車いすユーザーの人も、そうでない人も乗ることができる、 乗ってみたいと思える、まったくあたらしいカテゴリーの 「パーソナルモビリティ」です。2014年9月より販売を開始しています。
    【特徴】
    [1] デザイン性:これまでにない 高い機能と美しいデザインを融合させた、誰もが乗りたくなるスタイリッシュなデザイン
    [2] 走行性能:四輪駆動によって7.5cmの段差を乗り越えられ、砂利道、芝生などのでこぼこ道も走れる「走破性」と、
    全方位タイヤによる「回転性(小回り)」の両立
    [3] ソフトウェア:Bluetoothを実装し、iPhoneアプリを通じた遠隔操作や速度の設定変更を実現
  • ◆ 会社概要
    会社名: WHILL 株式会社(WHILL, Inc.)
    代表者: 杉江 理(すぎえ さとし)
    設立 : 2012年(平成24年)5月
    所在地: 〒230-0045 横浜市鶴見区末広町1-1-40 横浜市産学共同研究センター実験棟F区画
    URL : http://whill.jp

<アイデアニュース関連記事>

最先端の次世代移動手段「パーソナルモビリティ」に試乗 → https://ideanews.jp/archives/1633

新郎の立ち姿に合わせて寄り添えます! ウエディングドレス用の車いす → https://ideanews.jp/archives/2045

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<筆者プロフィール>松中みどり(まつなか・みどり) フィリピン支援ボランティア/英語講師/ライター 初めて行った外国がフィリピンで、以来かの国の人々の明るさ温かさに魅せられ、様々なNGOや支援活動に関わる。1994年からは山岳先住民アエタの教育支援主宰。コミュニケーションツールとしての英語を各地で教えている。動物好きの自称「ケモノバカ」。飼い猫は黒猫で親バカ度も加速中。 ⇒松中みどりさんの記事一覧はこちら

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