「愛されるには、愛さなきゃ」、ミュージカル『SMOKE』木内健人インタビュー(上) | アイデアニュース

新着 予定 プレゼント 動画

「愛されるには、愛さなきゃ」、ミュージカル『SMOKE』木内健人インタビュー(上)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2019年7月22日

ミュージカル『SMOKE』が7月25日(木)から8月18日(日)まで、浅草九劇で上演されます。『SMOKE』は、天才詩人と言われながら、27歳の若さで、異国の魔都・東京で亡くなった、韓国人詩人、李箱(イ・サン)の作品にインスパイアされクリエイトされた韓国ミュージカル。超(チョ)、海(ヘ)、紅(ホン)の3人のキャストのみで演じられます。昨年10月に同劇場にて、日野真一郎さん、木暮真一郎さん、大山真志さん、高垣彩陽さん、池田有希子さんによって日本初演され、今年6月には東京芸術劇場シアターウエストにて、石井一孝さん、藤岡正明さん、彩吹真央さんのキャストで芸劇バージョンとして上演されました。今年は昨年のキャストに、木内健人さんと元榮菜摘さんが加わり、さまざまな組み合わせによるキャストで上演されます。木内さんに6月末にお話を伺いました。

木内健人さん=撮影・岩村美佳

木内健人さん=撮影・岩村美佳

――稽古はどんな感じで進んでいますか?

今回は再演なので、日野さんや大山君は違う役も演じるとはいっても3人しかいないので、以前やっていなかった役の動きなども、皆さん覚えていらっしゃるんですよ。空間が狭い分、3人しかいない分、照明や映像の関係で、ここの時にはここにいないとみたいな決まり事も多いんです。稽古の進むスピードは、僕にとっては結構速くて、今ついていくのに必死です。(演出の菅野)こうめいさんと、この「海」という役の話し合いをしながら、動きと自分の感情と、そのシーンの自分の役割や目的を少しずつ重ねて、咀嚼しながらやっている段階です。

――出演のお話が来た時はどう思いましたか? その時は作品を見ていましたか?

初演は拝見していて、木暮君と大山君と池田さんの回を観せていただいていました。出演のお話を聞いた時は、正直、すごく嬉しかったです。その時は自分が「海」なのか「超」なのかということはわかってはいませんでしたが、「超」をやるんじゃないかと勝手に自分のなかでは思っていて、特になぜかといわれると理由はないのですが(笑)。最初の感想としては嬉しかったのですが、その後に、自分が浅草九劇のあの嘘がつけない空間で、あれだけの膨大な台詞と歌とをちゃんとコントロールして、お客様の前でやれるのか?と。

――しかもお客さんに360℃囲まれていますもんね。

やはり360℃って、結構身が引き締まるというか……。

――これまで360℃観られている劇場の出演経験はありますか?

ないです。帝国劇場の『エニシング・ゴーズ』に出た時に、オケピ(オーケストラピット)が舞台になっていたので、その時はお客様に囲まれている感じが若干はあったんですが、それとは比にならないぐらい囲まれているので(苦笑)。

――さらに舞台と客席が近いですね。

今は、お客様はいませんし、どうしても、こうめいさんやスタッフさんたちもひと方向からしか、まずは見られないじゃないですか。なので、どうしても、気を抜くとそこが正面なんじゃないかという錯覚に陥るんです。でも、「あ、いかん、あっちにも後ろにもお客様がいらっしゃるんだぞ」と時折自分で思い返しながら、ちゃんと、見られているというよりは、全部壁だと思って、リアルに、お部屋の中で生活をしている、生きているということを考えながらやっています。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、作品が持っているメッセージについて、キャストや楽曲について伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。7月23日(火)掲載予定のインタビュー「下」では、木内さんの子供の頃から、今に到るまでのお話や、今後目指す役者像などについて語ってくださったインタビュー後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■どうしても斜(はす)に構える、360℃観られることの難しさ

■愛してほしいという、人間の根本の欲望は誰しもある

■相手が違うと、方向性は同じでも、その時に動く自分の心が本当に変わってくる

■喉を酷使しないといけないナンバー、 いろいろトライをして、自分の喉の筋肉を筋トレ



<ミュージカル『SMOKE』>
【東京公演】7月25日(木)~8月18日(日) 浅草九劇
公式サイト
http://musical-smoke.com/
<関連リンク>
ミュージカル『SMOKE』Twitter
https://twitter.com/musicalsmoke
木内健人|junction-ジャンクション
https://junction99.com/?page_id=157
木内健人 Twitter
https://twitter.com/kentokinouchi

SMOKE 関連記事:

⇒すべて見る

木内健人 関連記事:

⇒すべて見る

※木内健人さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは8月22日(木)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

木内健人さん=撮影・岩村美佳

木内健人さん=撮影・岩村美佳

全文が読める有料会員登録にご協力を

アイデアニュースは、有料会員のみなさんの支援に支えられ、さまざまな現場で頑張っておられる方々の「思いや理想」(ギリシャ語のイデア、英語のアイデア)を伝える独自インタビューを実施して掲載しています。ほとんどの記事には有料会員向け部分があり、有料会員(月額450円、税込)になると、過去の記事を含めて、すべてのコンテンツの全文を読めるようになるほか、有料会員限定プレゼントに応募したり、コメントを書き込めるようになります。有料会費は取材をしてくださっているフリーランスの記者のみなさんの原稿料と編集経費になります。良質な取材活動を続けるため、どうか有料会員登録にご協力をお願いいたします。

    
<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

コメント欄

有料会員登録してログインすると、コメントを書き込めます(コメントを送信すると、すべての人が読める形で公開されます)。

最近のコメント

  1. みかん1234 より:

    SMOKEのは初観劇でした。
    開幕して改めて記事を読むとなる程と思うこともありまた観劇するのが楽しみになります。
    聞いてみたかった事が記事であったりして嬉しく読ませて頂きました。
    素敵なお写真もいっぱいありがとうございました。

  2. おさるのジョージ より:

    初日が開きましたが、私が観るのはだいぶ先なので楽しみでしょうが無いです。記事を読んでワクワク感が止まりません。早く感想が言いたいです。

  3. さりー より:

    木内さんのインタビュー記事、たいへん読み応えがあって写真もナチュラルで素敵です!
    ますます木内さんが好きになるような文章でした。ありがとうございました。

  4. しんば より:

    SMOKE、元々楽しみにしていましたが、きっととても見応えのある作品なのだろうなとこの記事を読んでより興味が湧きました。木内さんだからこそ表現出来る海を楽しみにしています!

  5. ちゅん より:

    昨年浅草九劇での上演も、今年藤岡さんたちの公演も観劇しました。
    異なるキャストの心身が組み絡み合って形になっていくひとつの“心理”(真理)がとても興味深い作品ですよね。
    出演される役者さんの負担もかなり大きそう、梅雨明けも間近ですがお身体気をつけてください。

    今日のプレビューを拝見するのが楽しみです!

  6. イライザ より:

    とても興味深いインタビュー記事と素敵な沢山のお写真に大満足です!SMOKEを見るのがとても楽しみになりました

  7. あんこ より:

    初演、芸術劇場と観ましたが、演じる方が違うと印象も大分違いました。木内さんはどんな海になるのか、とても楽しみにしています。

  8. ゆか より:

    とても興味深いインタビューと素敵なお写真をありがとうございます。

  9. ランラン より:

    木内さんの海に対する役作りの大変さがよく伝わってきました。明日、配信の記事も楽しみです。観劇前に記事を読んだ感じ方と観劇後に改めて読んだ感じ方がまた違うので、早くSMOKEが観たくなります!

最近の記事

■ 2024年4月掲載分
■ 2024年3月掲載分
■ 2024年2月掲載分
■ 2024年1月掲載分
■ 2023年12月掲載分
■ 2023年11月掲載分
 過去記事一覧は⇒こちら 有料会員登録は⇒こちら
お勧め商品
新着商品
Sorry, no posts matched your criteria.