「少しでもこれからの人たちのヒントになるなら」、藤岡正明インタビュー(下) | アイデアニュース

新着 予定 プレゼント 動画

「少しでもこれからの人たちのヒントになるなら」、藤岡正明インタビュー(下)

筆者: 達花和月 更新日: 2020年1月10日

実話を元にした二人芝居の濃密なミュージカル『Hundred Days』が、2020年2月20日(木)~2月24日(月・祝)にシアターモリエールで上演されます(2020年3月4日(水)~3月8日(日)の中野ザ・ポケットでの公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました)。ショーン役の藤岡正明さんのインタビュー後半です。『Hundred Days』の中で演奏される曲についてのほか、2019年9月に開催された「ヴォイストレーニングワークショップ」などについても伺いました。

藤岡正明さん=撮影・NORI

藤岡正明さん=撮影・NORI

――アビゲイル役の木村花代さんとは初共演ですか?

コンサートイベントで一緒になったことはありますが、お芝居としては初めてですね。

――木村さんとは、作品についてなにかお話をされましたか?

取材のときに話したりしてました。まだ正直、具体的な内容まではいけてないですけど、台本を読んだ後に、花代さんに会って顔を見たことで「そっか、この人がアビゲイルか。こういうこと言うんだな」とか、彼女の中の「闇」みたいなものをイメージしていったり、っていうのはありましたね。

アビゲイルという女性は15歳の時に親を失っているんです。それで誰かと出会って恋に落ちたりしていく中で、普通だったらその人と結婚をして、ということになっていきますよね。それを「嬉しいな、素敵だな」ではなくて、でも、これも両極端に誰しもが持っている感情だと思うんですけど、“この人を失ったらどうしよう” という考え方、この考え方が強すぎるんですね。アビゲイルの言葉で言うと「私は夢と呼ぶんだけれど、そしてその味はすごく塩味なんだけれども、すごくよくその夢に苛まれる」と。

つまりどういう事かというと、その人を失うということの悪夢みたいなもの、それがよぎってしまう。思い込みだけれども、それが彼女のずーっと抱えてきたトラウマであり、闇であり、恐怖であり、傷なので、それをぬぐい去れないんですね。それを「じゃあ、どうする?」 ということなんです。ただし、作品のテーマの中には、もっとより大きなものがあって。さっき言ったように、いつかは失うんですよ。いつか別れが来る。人間は100日というと「もうちょっとしかない、どうしよう余命3ヶ月だ」ってなりますけど、じゃあ「あと50年」と言われると、それはリアリティがないですよね。

――たしかに。

でも「5年生存率0です」と言われたら「5年か…!」ってなるわけですよ。5年生存率が50パーセントって言われても「うわぁっ!」ってなるわけですよ。人は勝手に50年、まだあと40年、あと30年、って考えていますが、実際には必ず、そのカウントダウンがかかって誰しもが生きているわけです。だからどういう希望を持って、どういう風に生きていくのかということを、作品のテーマとして掲げているんだろうなと思います。

※こちらはミュージカル『Hundred Days』公式サイトに掲載されている「HUNDRED DAYS PV#2:HUNDRED DAYS」動画です。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、『Hundred Days』の中で演奏される曲について、藤岡さんが2019年9月に開催された「ヴォイストレーニングワークショップ」についてのお話などインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■恐怖や、不安、闇に向き合いながら、カラッと笑い飛ばせるかどうか

■ギタリストとして、まこちゃんと一緒にコラボしてやれるというのは楽しみ

■「ヴォイストレーニングワークショップ」。もし僕が、少しでもヒントになるなら

■『Hundred Days』、“大事な人に会いたくなるルンルンなライブを観た” 気分に

<ミュージカル『Hundred Days』>
【東京公演】2020年2月20日(木)~2月24日(月・祝) シアターモリエール
(2020年3月4日(水)~3月8日(日)の中野ザ・ポケットでの公演は中止になりました)
公式サイト
https://www.consept-s.com/100days/
シアターモリエール
http://www.moliere.co.jp/theatre/
中野ザ・ポケット
https://www.pocketsquare.jp/the-pocket/

<キャスト&スタッフ>
【THE BENGSONS】ショーンとアビゲイルがフロントマンを務めるバンド
藤岡正明、木村花代
桑原まこ(音楽監督/Key)、遠藤定(Ba)、長良祐一(Dr:2/20~21、24、3/4~8)、小久保里沙(Dr:2/22、23)、石貝梨華(Vc)
【STAFF】
板垣恭一(日本語上演台本・訳詞・演出)

<関連リンク>
conSept 公式 Twitter
https://twitter.com/consept2017
藤岡正明公式サイト
https://fujiokamasaaki.officialsite.com/
藤岡正明公式ブログ
https://ameblo.jp/fujioka-masaaki/
藤岡正明 Twitter
https://twitter.com/Tsukune_Toro

『Hundred Days』 関連記事:

⇒すべて見る

藤岡正明 関連記事:

⇒すべて見る

※藤岡正明さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは2月9日(日)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

藤岡正明さん=撮影・NORI

藤岡正明さん=撮影・NORI

全文が読める有料会員登録にご協力を

アイデアニュースは、有料会員のみなさんの支援に支えられ、さまざまな現場で頑張っておられる方々の「思いや理想」(ギリシャ語のイデア、英語のアイデア)を伝える独自インタビューを実施して掲載しています。ほとんどの記事には有料会員向け部分があり、有料会員(月額450円、税込)になると、過去の記事を含めて、すべてのコンテンツの全文を読めるようになるほか、有料会員限定プレゼントに応募したり、コメントを書き込めるようになります。有料会費は取材をしてくださっているフリーランスの記者のみなさんの原稿料と編集経費になります。良質な取材活動を続けるため、どうか有料会員登録にご協力をお願いいたします。

    
<筆者プロフィール>達花和月(たちばな・かずき) 遠方の友人を誘って観たお芝居との出会いがきっかけで、演劇沼の住人に。ミュージカルからストレートプレイ、狂言ほか、さまざまな作品を観劇するうち、不思議なご縁でライターに。熱っぽく自らの仕事を語る舞台関係者の“熱”に、ワクワクドキドキを感じる日々。 ⇒達花和月さんの記事一覧はこちら

コメント欄

有料会員登録してログインすると、コメントを書き込めます(コメントを送信すると、すべての人が読める形で公開されます)。

最近のコメント

  1. 地蔵マリオ より:

    歌の上手い声の良い人は世の中にたくさんいらっしゃるけれど、藤岡正明さんの声は唯一無二。とてもドラマチックで、体温と豊かな色彩を感じます。体調など心配ですが、それを含めて彼の変化を認めつつ、これからも魅せて頂きたいと思っています。

  2. ホワイトネイル より:

    いつも率直に語ってくれる藤岡正明さんが大好きです。HUNDRED DAYS今まで見たことのない作品になりそうで期待が高まりました。

  3. コロジロ より:

    藤岡さんの記事ありがとうございました。ますますHUNDRED DAYS楽しみになりました。ワークショップについてのお話も聞くことができて嬉しかったです。

最近の記事

■ 2024年3月掲載分
■ 2024年2月掲載分
■ 2024年1月掲載分
■ 2023年12月掲載分
■ 2023年11月掲載分
■ 2023年10月掲載分
 過去記事一覧は⇒こちら 有料会員登録は⇒こちら
お勧め商品
新着商品
Sorry, no posts matched your criteria.