「そんなことまで話してくれる?!」、俳優活動15周年『廣瀬友祐 talk event – Honesty -』ルポ 東京公演は8月19日から | アイデアニュース

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「そんなことまで話してくれる?!」、俳優活動15周年『廣瀬友祐 talk event – Honesty -』ルポ 東京公演は8月19日から

筆者: 中田 ゆりな 更新日: 2024年8月18日

2024年7月30日(火)と31日(水)に、大阪・心斎橋PARCO 14F SPACE14で、廣瀬友祐さんの『廣瀬友祐 talk event – Honesty -』が開催されました。このイベントは、8月19日(月)から21日(水)まで東京・渋谷 CBGKシブゲキ!!でも開催されます。各回ゲストが招かれ、大阪公演では朝夏まなとさん、海宝直人さん、松下優也さんが出演されました。東京公演では井上芳雄さん、谷口賢志さん、平間壮一さん、柚希礼音さん(五十音順)が、回替わりでゲスト出演されます。

イベントの前半は、司会の岩村美佳さんと廣瀬さんの俳優人生15年を振り返るトーク、後半はゲストを迎えての対談です。ゲストによってトークの内容が変わるのはもちろん、前半のソロパートでも、廣瀬さんの15年間の俳優人生を振り返りながら、毎回、時系列に沿って別のエピソードが紹介されます。

アイデアニュースでは、海宝直人さんをゲストに迎えた7月30日の様子を取材しました。イベントの特性上、SNSやブログなどでのネタバレは厳禁のため、掲載許可をいただいた範囲で当日の様子をお伝えします。無料部分では、廣瀬さんとはプライベートでも食事に行く仲だという海宝さんとのトークの内容など、終始大盛り上がりだった会場の様子をお伝えします。またイベント終了後には、アイデアニュースの独自取材で、廣瀬さんにお話を伺いました。お話の内容は、有料部分でお届けします。

廣瀬友祐さん(左)と海宝直人さん=撮影・山本尚侍
廣瀬友祐さん(左)と海宝直人さん=撮影・山本尚侍

■「嫉妬、劣等感が強かった」デビュー当時。この業界を2年で去るつもりだった

イベントの始まりは、廣瀬さんのソロトークから。冒頭では「今回のイベントは歌がないから緊張しないと思っていましたが、いまドキドキ、そわそわしています」と会場の笑いを誘った廣瀬さん。まずは司会の岩村さんと共に、廣瀬さんの俳優人生15年を7分割して、「カルチャーショックから、拾う神あり時代 」と名付けた2008年から2011年を振り返りました。俳優になる前は、サッカー選手を目指していた廣瀬さんですが、ケガをきっかけに思い切って別の道へ進むことを決心。そのときに、廣瀬さんのお父様がおっしゃった「これまでやってきたサッカーに、失礼のないよう生きなさい」という言葉は、今も心に留めていらっしゃるそうです。

その後、アパレルショップでのアルバイト、店長経験を経て、大学卒業後はアパレル業界へ就職しようと思っていたところ、街中でスカウトされたのが廣瀬さんにとって大きな転機になりました。デビュー作となった「ミュージカル『テニスの王子様』The Treasure Match 四天宝寺 feat. 氷帝」に出演された当時を振り返り、「嫉妬、劣等感が強かった」とそのときご自身が抱いていた思いを正直に語る姿が印象的でした。「振り返れば、あのとき大きな舞台で経験積ませていただいたことが今の自分に繋がっていると感じますが、当時は表現すること、舞台に立つことが好きとは言えない状況でした」と、この業界を2年で去るつもりだったとお話しされました。

廣瀬友祐さん(左)=撮影・山本尚侍
廣瀬友祐さん(左)=撮影・山本尚侍

■「カルチャーショックから、拾う神あり時代 」の「拾う神」、西田大輔さんとの出会い

そんな廣瀬さんが演じることの面白さを実感されたのが、2010年に出演した『ガーネットオペラ』。「カルチャーショックから、拾う神あり時代 」の「拾う神」とは、今作品で演出家を務めていた西田大輔さんのことです。「俳優を辞めるつもりでいたときに受けに行ったオーディションで、サッカー人生をすごく面白がってくださって、サッカーに関する質問ばかりされたことを覚えています。すると、翌日に合格といわれて驚きました(笑)」。

結果、廣瀬さんはこの『ガーネットオペラ』で鍛えられ、舞台に立つ楽しさを知り、俳優を続けていくことになったというエピソードも披露。「この人を振り向かせたい、ギャフンと言わせたい!」という気持ちが強い原動力となったそうです。「このとき、西田さんに『お前は常に疑え』と言われた言葉が自分の心にすごく突き刺さりました。みんなが素晴らしいと思っている役者さんの演技でも、『本当にそうだろうか?』と自分で考えてみる。そういう考え方は、今も自分の中に残っています」。

廣瀬友祐さん=撮影・山本尚侍
廣瀬友祐さん=撮影・山本尚侍

■2013年の『メリリー・ウィー・ロール・アロング』で、海宝直人さんと初共演

前半は、廣瀬さんの俳優人生を振り返るソロトークでしたが、後半にはゲストに海宝直人さんを迎えて対談へ。信頼を寄せている海宝さんの登場に、廣瀬さんの肩の力もふと抜けたのか、ここからトークの勢いがさらに増しました。おふたりの共演歴は、2013年のミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング ~それでも僕らは前へ進む~』、2021年の『TipTap 15YEARS ANNIVERSARY CONCERT』、2023年の『ATTENTION PLEASE!』(2023年のミュージカル『太平洋序曲』ではダブルキャストで出演)の3作品ですが、なかでも『メリリー・ウィー・ロール・アロング ~それでも僕らは前へ進む~』の懐かしいポスターがスクリーンに映し出されると、口々に「懐かしい!」「若い!」とおっしゃっていました。

廣瀬さんにとっては、初めてオーディション中に「これは決まった」と手応えがあった作品だそうです。「歌唱披露のときに(宮本)亞門さんがいる場所まで近寄って歌ったら、大爆笑されて空気が和んだ感覚があって。気づいたら最終選考まで残っていました」とのエピソードに、海宝さんも大笑いでした。

廣瀬友祐さん(右)と海宝直人さん=撮影・山本尚侍
廣瀬友祐さん(右)と海宝直人さん=撮影・山本尚侍

■誰もが認める圧倒的な歌唱力の持ち主なのに、アピールしないのが、なおちゃんの魅力

お互いの魅力については、海宝さん(なおちゃん)のことを「誰もが認める圧倒的な歌唱力の持ち主なのに、そこをアピールしないところですね」などと語った廣瀬さん。一方、海宝さんは「背が高くて、かっこよくて立ち振る舞いに抜け感があるところ。唯一無二で、舞台上のどこにいてもつい気になって目で追ってしまう魅力がありますよね」とそれぞれ回答。お互いのことを尊敬し合っている様子が伝わる話に、お客さまも耳を傾け、トークを楽しんでいらっしゃいました。

廣瀬友祐さん(左)と海宝直人さん=撮影・山本尚侍
廣瀬友祐さん(左)と海宝直人さん=撮影・山本尚侍

■「世間のイメージと自分の中でギャップに苦しむことは?」「エゴサーチはする?しない?」

つづいて海宝さんからの「一番幸せな瞬間は?」との質問には、「海宝直人がゲストに来たこと」と回答し、会場を沸かせた廣瀬さん。その後も、「世間のイメージと自分の中でギャップに苦しむことは?」「エゴサーチはする?しない?」など、俳優としてのおふたりの本音に迫るトークが続きました。

廣瀬友祐さん(右)と海宝直人さん=撮影・山本尚侍
廣瀬友祐さん(右)と海宝直人さん=撮影・山本尚侍

■聞き応えたっぷりの会場限定トーク。東京公演は、8月19日(月)から渋谷 CBGKシブゲキ!!で

終わってみれば100分があっという間に感じられた今回のトークイベント。「そんなことまで話してくれる?!」という廣瀬さんや海宝さんの話は、まさにこのトークイベントのタイトルでもある「正直」な思いそのものでした。普段は伺うことができない、本音の部分がほんの少し垣間見えたような気がします。仲の良いおふたりならではの掛け合いも面白く、トーク中には何度も会場が笑いに包まれ、大盛況のうちに幕を閉じました。SNSやブログなどでのネタバレは厳禁で、この記事でお伝えできる内容も、ごく一部に限られていますが、面白いエピソードが盛りだくさんで、聞き応えたっぷりの時間でした。毎回内容も変わる、今回のイベントならではの廣瀬さんの貴重なトークを、ぜひ会場でお楽しみください。

廣瀬友祐さん(左)と海宝直人さん=撮影・山本尚侍
廣瀬友祐さん(左)と海宝直人さん=撮影・山本尚侍

※アイデアニュース有料会員限定部分には、イベント終了後の廣瀬さんのコメント全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■トークがあまり得意ではない。初日に話し続けられたのは、なおちゃんだったから

■真剣な話の中に、クスッと笑えるエピソードも取り入れてという塩梅の難しさ

■「明日この話をするんだ、行ってみたい」と、興味を持ってくださったら嬉しい

■ゲストの方の、新しい一面を引き出せたらいいなと。「ふたりで話せる」のも楽しみ

■俳優・表現者、廣瀬友祐がいるのは、応援してくださるファンの皆さんがいてこそ

<『廣瀬友祐 talk event – Honesty -』>
【大阪公演】2024年7月30日(火)~7月31日(水) 心斎橋PARCO 14F SPACE14(終了)
【東京公演】2024年8月19日(月)~8月21日(水) 東京・渋谷 CBGKシブゲキ!!

公式サイト

http://hiroseyusuke15th.com

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廣瀬友祐さん(右)と海宝直人さん=撮影・山本尚侍
廣瀬友祐さん(右)と海宝直人さん=撮影・山本尚侍

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<筆者プロフィール>中田 ゆりな / 神戸在住のフリーランスライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・執筆・撮影を担当。歌とダンスをたっぷり堪能できるミュージカルが大好き。⇒中田ゆりなさんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. きよねぇ より:

    トークイベントの取材ありがとうございます‼︎大阪へは遠征できなかったのでとてもありがたいです!今回はSNSネタバレ禁止との事で内容めちゃくちゃ気になっていました。公開できる範囲でも知ることができて嬉しいです♡東京Honestyますます楽しみになりました♪

  2. ありあり より:

    ネタバレNGのイベントということで、どこまでならSNS掲載オッケーなのかの塩梅も含めてイベントレポを読みながら確認することが出来ました♪やっぱりプロのライターさんは凄いですね!イベントの雰囲気も思い出すことができました☆明日からのイベントも一層楽しみになってきました!!!

  3. きよ より:

    もっと読みたくなるし、これから行く予定の東京のトークイベントがますます楽しみになりました!ネタバレ禁止のイベントだったため、分からなかったイベントの様子が分かり、写真から和やかな雰囲気もわかりました!
    また有料会員に復活したのでこれからもインタビュー楽しみにしています!

  4. ひろろん より:

    誤って岩村さんと書いてしまいましたが、今回は中田さんが書いてくださったのですね。お写真も山本さん。失礼しました。
    アイデアニュースさんがいつも廣瀬さんの取材をしてくださるの嬉しいです。
    ありがとうございます。

  5. ひろろん より:

    あの日を思い出せる貴重なレポートと廣瀬さんの真っ直ぐな言葉のインタビュー、とても読み応えがありました。岩村さんの素敵なお写真も文章もいつも本当に有難いです。
    楽しかった思い出を思い返しながら何度も読みたいと思います。ありがとうございます!

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