「1年単位で物事を考えてきた20代。30歳からは、10年スパンで」、白洲迅(下) | アイデアニュース

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「1年単位で物事を考えてきた20代。30歳からは、10年スパンで」、白洲迅(下)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2022年3月7日

2022年3月から4月に東京・名古屋・大阪・長岡で、音楽劇『夜来香(イエライシャン)ラプソディ』に、黎錦光(れいきんこう)役で出演される白洲迅さんのインタビュー、後編です。下では、松下洸平さんが演じる服部良一と黎錦光との関係性が、実際の白洲さんと松下さんの関係性にリンクすると感じること、共演者の山西惇さんと山内圭哉さんの素晴らしさ、稽古しながら感じていること、30歳をむかえる今の思い、今後の抱負、挑戦してみたい役、本作への思いについて伺った内容と、お客さまへのメッセージを紹介します。

白洲迅さん=撮影・岩村美佳
白洲迅さん=撮影・岩村美佳

(※このインタビューは、2月初旬に実施しました)

ーー芝居を細かく作っていく作業を、熱く語っていらっしゃるのですね。

そうですね。「あのセリフを、こう解釈して、こう受けたらもう少し気持ちが上がっていくんじゃないかな」とか。先輩でもあり、舞台の経験値を圧倒的に持っている洸平くんが、とても引っ張って行ってくれています。やっぱりすごいな、勉強になるなという気持ちです。

ーーお二人の関係性と役との関係性が、リンクしていますね。

まさにそうです。関係性としては、とてもリンクします。黎という人物は、服部さんに音楽を教えてもらうところから始まるんですよ。黎は、服部さんのことを尊敬していますし、ただの大ファンでもあるんです。服部さんの、こんな曲まで知っているの?というところまで、黎は知っていたりします。

ーー黎さんは中国人で、服部さんは日本人ですが、役の上で、文化のせめぎあいのようなものを感じることはありますか?

そこも、表現が難しいところです。台本を読んだり、稽古場で立っていたりすると、服部さんの方が、僕が演じている黎よりも中国人ぽいところがあるなあと思うんです。

ーーどのようなところで、そう感じられていますか?

僕が上海に行ったとき、中国の方々が、パワフルな印象があったんです。もちろん全員がそうではないでしょうけれども、服部さんの話し方を聞いていると、その時に感じた印象を思い出します。黎は割と、思っていることを呑み込みながら喋るんです。あとは、言語のこともありまして。黎の台詞としては、日本語になるのですが、イントネーションをどうすべきなのかどうか。稽古場でも、「こうしよう」というルールは定まっていないので、これから変わっていくかと思います。黎として、流暢な日本語を喋りながら、どのように中国人を表現するか。とても現段階で悩んでいますし、アイデアを出していかねばと思っています。

ーー最終的に、そこがどうなるのか、拝見するのを楽しみにしています。他の共演者のみなさまとも、稽古をしながら「ここが面白いな」「勉強になるな」と思っていらっしゃることはありますか?

山西惇さんと山内圭哉さんという、大先輩お二人の存在は、ものすごく大きいです。このお二人と一緒に作品を作れるだけで、今回、このカンパニーに入った価値があると思うくらいです。昨日も稽古場で河原さんが、山西さんに「もう、言うことは何もないです」っておっしゃっていました。「もう、次の現場があるなら、帰っていただいても大丈夫です」と(笑)。

ーーさすがですね!

はい。圭哉さんからもアドバイスもたくさんいただいていますし、本当に面白い方です。昨日も、洸平くんと僕が、「ああでもない、こうでもない」と言っているのをそばで聞いてくださっていて、パッと会話に入ってきて下さって。「そこはもっと、こうした方がいいと思う」「見ていると、こう思う」というように、とてもストレートに言ってくださるんです。「圭哉さん、愛のある方だなあ」と感じています。

※アイデアニュース有料会員限定部分では、稽古しながら感じていること、30歳をむかえる今の思い、今後の抱負、挑戦してみたい役、本作への思いについて伺った内容や、お客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■楽しめてはいない。大変で苦しい時間。でも充実していて、意味と意義のある稽古場

■「30代はどういう俳優としてやっていこう」と、気づいたら10年スパンで物事を

■まだこないかもしれないが、「父親の役」は、俳優として大きなことだと思う

■今回、僕は舞台への挑戦者。歌もある。目の肥えた方にも楽しんでいただけるように

< cube 25th presents 音楽劇『夜来香(イエライシャン)ラプソディ』 >
【東京公演】2022年3月12日(土)~3月27日(日) Bunkamuraシアターコクーン
【愛知公演】2022年4月3月(日) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【大阪公演】2022年4月7日(木)~4月10日(日) サンケイホールブリーゼ
【新潟公演】2022年4月16日(土) 長岡市立劇場 大ホール
公式サイト
https://www.cubeinc.co.jp/archives/theater/cube25thpresents

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白洲迅さん=撮影・岩村美佳
白洲迅さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. ogi515 より:

    白洲さんの言葉は一つ一つとても丁寧で、すごく考えて言葉を紡いでいらっしゃる方なのかな、と印象を受けました。
    今回の夜来香ラプソディも、今出来る最大の努力を惜しまず、そしてそこで得るものすべてを力に変えようと努力している姿が想像できて、尊敬しました!
    30代は経験値も自信も20代よりも増えて、それを持ちつつ、色んな可能性を選択していける年代だと思うので、また色んな白洲さんを見られるのを楽しみにしています!

  2. リエ より:

    夜来香ラプソディ、観劇しました。本当にキャストのみなさの熱量、歌唱力どれも素晴らしかったです。

  3. moe より:

    私は舞台を観に行けないことを悲観していましたが、岩村さんの記事で「どんな世界が広がるのだろう」と想像を膨らませることで幸せな気持ちになりました!ありがとうございます!無事に舞台の幕が上がり千穐楽を終えられますように。また、今後は30歳になる白洲さんの30代ならではの役で新たな一面を拝見出来ることを楽しみにしています。
    最後に、千穐楽後、舞台を振り返る白洲さんのインタビュー記事を拝見出来ると嬉しいです!

  4. はっとり より:

    下も、インタビューを通して白洲迅くんの真面目で真剣に取り組む姿、素敵な環境で稽古してる絵が浮かんできます。
    共演者の方に比べたら舞台経験は少ないかもしれませんが、直近での吉田鋼太郎さん黒木瞳さんとのシラノドベルジュラックは圧巻でした!更に進化してるであろう白洲迅くん。彼の持ってる繊細さが更に黎錦光を魅力的に演じてくれるだろうと期待してます。
    30代の『白洲迅』が更に楽しみです!

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