「メンバーと共に」、『billboard classics LE VELVETS 15th ANNIVERSARY Premium Symphonic Concert 2023-Encore-』LE VELVETS(下) | アイデアニュース

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「メンバーと共に」、『billboard classics LE VELVETS 15th ANNIVERSARY Premium Symphonic Concert 2023-Encore-』LE VELVETS(下)

筆者: 村岡侑紀 更新日: 2023年7月13日

2023年10月に、結成15周年を迎えるヴォーカルグループLE VELVETS(ル・ヴェルヴェッツ)のアニバーサリーコンサート『billboard classics LE VELVETS 15th ANNIVERSARY Premium Symphonic Concert 2023 -Encore-』が、2023年8月6日(日)に東京文化会館大ホールで開催されます。本公演に出演する、LE VELVETSのみなさん(バリトンの宮原浩暢さん、テノールの佐賀龍彦さん、日野真一郎さん、佐藤隆紀さん)のインタビュー後編です。

「下」の無料部分では、LE VELVETSのハーモニーのこと、デビュー当時のこと、路上ライブにまつわるお話などを、有料部分では、路上ライブにまつわるお話の続きと、「Encore」公演に向けての想い、今後どのようなアーティストになっていきたいかというお話などを紹介します。

(左から)宮原浩暢さん、佐藤隆紀さん、佐賀龍彦さん、日野真一郎さん(『billboard classics LE VELVETS 15th ANNIVERSARY Premium Symphonic Concert 2023』公演の様子)
(左から)宮原浩暢さん、佐藤隆紀さん、佐賀龍彦さん、日野真一郎さん(『billboard classics LE VELVETS 15th ANNIVERSARY Premium Symphonic Concert 2023』公演の様子)

ーー初期の頃は「‘O sole mio」でコーラスを入れられていたというお話を先日、佐賀さんと佐藤さんのインタビューで伺いました。今は構成が結構変わった曲などもあると思うのですが、どのような観点を大切にされてきましたか?

佐賀:その時々の音楽監督やプロデューサーの影響もありましたね。当時の名残が今も残っている曲もありますが、メンバーみんなで、「この方がいいよね」って感じるものを大事に構成してきているかなとは思います。

佐藤:昔は本当に、全曲にコーラスを入れていたんですよ。シャルラー♪とかを。

日野:常に、みんなが歌うというスタンスでしたね。

宮原:そうだったね。

佐藤:僕たちは、「バン!」とそれぞれが声を出して、そこでハモっていると綺麗なんです。例えば今もよく歌う「第9(ベートーヴェン)」だったり、当時よく歌っていた「斎太郎節(さいたらぶし)」では、全員がそれぞれの声を張るコーラスワークが良くて。そういう厚みのある歌い方をした時に、聴いてくださった方にすごく感動してもらえるんですよね。僕ららしさが出るのでは?と最近すごく思っています。

日野:僕らは、1音の幅が大きいんですよ。だから、コーラスを大切にしている「Seasons of love」のハーモニーは、音の幅を結構狭くして歌っているんです。

佐藤:ビブラートも幅を大きくさせる要因ですよね。

日野:ぶつかる音が多いと、いいハーモニーにはなりにくいんですよね。曲によりますが、「Seasons of love」のコーラス的なハモりの時には、ビブラートをお互いにあまりかけないように意識しますし、「バン!」とぶつけるタイプの「第9」では、全員でビブラートを「アァァァー!」と効かせていたりもします。

宮原:「第9」もそうですし、久しぶりに歌った曲の中だと「津軽のふるさと」の一番最後の部分も、LE VELVETSらしい厚みのある声だと思います。曲の最後に、僕ららしいサウンドを出して終われるので、お客さまにも「いいね」って言っていただけているのかなと思う歌ですね。

佐賀:最近は全然歌っていないのですが、僕たち以前、QUEENの歌をメドレーにした「QUEEN must go on」という曲を歌っていたことがあって。それぞれの個性が出ていて、結構面白い感じに作れていたなと思います。

佐藤:確かに、また歌いたい曲ですよね。

宮原・佐賀・日野:うん、そうだね。

ーー15周年関連のお話も伺いたいです。今年はコンサートイヤーかと思うのですが、「デビュー当時を思い出すくらい一緒にいるな」というような感じですか?

佐藤:そこまでではないですね。デビュー当時はもう、本当にずーっと一緒だったんです。

ーーそんなにずっと一緒に過ごされていたんですか?

(全員うなずく)

佐藤:プロデューサーには「土日も休みなんかない。毎日練習だ」って言われるくらいだったので。

宮原:本当に毎日ずーっと一緒だったね。

佐藤:お昼頃から夜まで、毎日毎日。嫌でも、嫌じゃなくても(笑)。

全員:(笑)。

日野:あの頃は、トイレとお風呂以外は一緒だったもんね(笑)!?

佐藤:いやいや(笑)。でもそれくらいの感覚で一緒でしたね。

ーーもう少し先ですが、10月14日の結成記念日になると、いつも思い出すことはありますか?

佐藤:いろいろありますが、例えば、一番最初のイベントに出た時のことですね。お台場のアクアシティで歌ったんです。日野さんが帽子かぶっていたり、衣装も今とはちょっと違ったり。そして僕がMCで全然喋れず、それをプロデューサーが後ろから「はああもう…大丈夫か?」という感じになっちゃっていたり。

日野:そこから15年経って、見てくださいよ!佐藤くんのこの流暢な!もう、ペラッペラペラッペラ!(笑)

全員:(笑)。

佐藤:当時は、決められた通りに一字一句喋らなきゃいけなくて。間違えたらどうしよう?って何回も練習していましたね。そんなことも思い出します。

佐賀:やっぱり僕は路上ライブを思い出しますね。その頃に路上ライブをやっていたという感覚は、今も自分の中に残っているんです。それって、すごくいいことだなと思っていて。

ーーその時のご経験が、今も感覚として残っているという感じですか?

佐賀:そうですね。

佐藤:あと、絵としても覚えているよね。

宮原・佐賀・日野:うんうん!

佐賀:ホールで歌うのは、お金を払ってみなさんが来てくださっているので、「聴きます」「歌います」という雰囲気ですが、路上ライブって、「僕たち歌っているけど、みなさんどうでしょう?」と感じだったんです。そういう中で立ち止まった方が、お客さまとして聴いてくださるという。その光景やその時の感覚がすごく自分の中に残っていますね。

日野:路上ライブは、聴くのも通り過ぎるのも自由だもんね。止まってくれたら「あ、認められたんだね」って。

佐賀:そうそう!

ーー初めての路上ライブの時の緊張感などはいかがでしたか?例えば、「前日に緊張して眠れない」ということなどはありましたか?

佐藤:最初の路上ライブは、いきなり当日だったんじゃないかな?

日野:そうだったね。

宮原:「今から行ってこい!」みたいな感じだったね。「明日か…緊張する」という感じではなかったです。

佐藤:急に言われて、「え、今から行くんですか?」みたいな。

日野:佐藤くんが「え、歌えないっすよ」って。

佐藤:歌えなかったね。最初は度胸もなかったし。

日野:本当は路上ライブをする際には許可を取らないといけないんですよね。そういう事情もあったから、「本当にここで歌っていいのか、どうなんだろう」という気持ちでした。

佐藤:本当はダメなんですけど、まずは歌ってみようということになって、路上ライブ前に公園でちょっと練習しましたよね。

日野:広尾の有栖川公園だね。

佐藤:でも僕、「こんなとこで歌っちゃダメでしょ!?」って、緊張して歌えなかったんですよ。初めて歌ったのが「‘O sole mio」だったんですけど、自分のパートを歌えなくて。そしたら佐賀さんが「じゃあ俺が歌う!」って代わりにバーン!って歌ってくれて。それを見て、じゃあ俺も歌わなきゃってスイッチが入って。度胸はかなり、路上ライブでつけてもらいましたね。

日野:もうね、聴いてくださいよ!15年経った佐藤くんのロングトーン。どんだけ伸ばしてますか!?(笑)

全員:(笑)。

ーー「‘O sole mio」のロングトーン、すごいですよね。

LE VELVETS「誰も寝てはならぬ」一部音源公開中(『『billboard classics LE VELVETS 15th ANNIVERSARY Premium Symphonic Concert 2023』東京公演当日より)

※アイデアニュース有料会員限定部分には、路上ライブにまつわるお話の続きと、「Encore」公演に向けての想い、今後どのようなアーティストになっていきたいかというお話などインタビュー後半の全文を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■佐藤:路上ライブの光景。絵で覚えている 日野:誰も足を止めてくれない絵が…

■佐賀:大学生の時にも経験した路上ライブ。みなさんの反応を見たくて大賛成だった

■宮原:最初は抵抗感があった路上ライブ。歌声に足を止めてくださる方々に出会えて

■佐藤:支えてくださったファンの方々が「応援してきてよかった」と思えるように

■佐賀:僕らならではのプログラム。クラシックからミュージカルまで音楽の歴史を

■日野:15周年の節目に「Encore」公演の機会もいただき感謝。心に残るものを届ける

■宮原:常に新たな「LE VELVETS」として、お客さまに歌を届けられていると信じて

<billboard classics LE VELVETS 15th ANNIVERSARY Premium Symphonic Concert 2023
-Encore->
【東京公演】2023年8月6日(日) 東京文化会館 大ホール
公式サイト
https://billboard-cc.com/levelvets2023-encore

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<筆者プロフィール>村岡侑紀(むらおか・ゆき) 広告制作会社に入社し、企業ブランディングやコピーライティングを経験。その後、化粧品メーカーのマーケティング担当として多くのブランドを育成し、ベンチャー企業で広報も。ミュージカルや舞台作品そのものの魅力はもちろん、そこに携わる方々のことを伝えたい。 ⇒村岡侑紀さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. ロイヤルブルー より:

    8月6日東京文化会館大ホール、行って参りました。歌を続けてきてくださってありがとうございます。VEL貴公子の美声、フルオーケストラの厚み、いい音をどっぷり浴びて芸術とは正にこういうことなのだと胸に刻まれた時間でした。15周年がさらに充実されさらに前進されますよう活躍を願っております。開催前にインタビュー記事ありがとうございました。VELの中身が少しでも知れたことが嬉しかったです。

  2. kinkonkan より:

    ライブに行く度に、LE VELVETSを応援する幸せを感じています。メンバー全員の歌う事への姿勢がそのままストレートにファンに伝わっている証だと思います。
    これからも4人、笑顔でずっと歌い続けて下さい。

  3. rose より:

    貴重なお話ありがとうございます!ハードルを上げる訳ではないですが笑、”成長”には毎回驚かされます。半身不随だったのに今は全然感じさせない佐賀さんなんて、春ツアーの初日→最終日でも声の張りが更に良くなっていましたし、2019→2021年のシュガーバルジャン!元々のレベルが高いのに、挑戦や成長を楽しみ続けているグループだなと感じています。なのに、MCはぼけ倒していたり笑。私は、はまるつもりじゃなかったのに、今はすっかり…です笑。盛り沢山な15周年、Encore、とっても楽しみです!

  4. かこ より:

    「出会えて良かった」「応援してきて良かった」と思えるグループです。
    勿論、これからも応援し続けます。
    私が死ぬまでは(笑)

  5. こころ より:

    今回のアイディアニュースも楽しく拝見させていただきました。特に、メンバー結成時のことや路上ライブのことは当時のLE VELVETSの皆さんの姿を想像しながら読ませていただきました。8月6日のコンサート、バースデーコンサート、秋のツアー、そして恐らく今年も開催いただけるであろうクリスマスディナーショー等 楽しみがいっぱいです。力強さかつ繊細な歌声を聴いていると癒されるし、頑張ろう!と思えます。体に気を付けて心に残る歌声をいつまでも聴かせてください。

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