2023年9月30日（土）に東京・第一生命ホールで開催された、加藤和樹さんと朝夏まなとさんによる『THE Roots Returns 〜Thank You〜』公演の様子が、2023年11月26日（日）18時45分からCS衛星劇場で放送されることが2023年10月6日（金）に発表されました。本公演は、昨年開催された『THE Roots 2022～Kazuki Kato×Manato Asaka～』のアンコール企画で、1984年生まれの同い年の二人が、ルーツを辿るコンサートです。第一部はJ-POP、第二部はミュージカル曲で構成され、オーケストラの豊かな演奏と共にバラエティに富んだ内容になりました。アイデアニュースでは、14時公演の回の様子をお届けします。
開演前の影アナウンスから二人の楽しさ全開で、客席は笑いに包まれ期待が高まります。「ショーほど素敵な商売はない」のオーバーチュアから始まると、早速手拍子が起こりました。曲が終わると、客席一階には朝夏さん、二階には加藤さんの姿が。二人の共作イラスト柄のイベント限定ガーゼハンカチを手に、客席を回りながら「涙のリクエスト」を歌います。サビでは客席が一体となってハンカチを頭上で回し、一曲目から大盛り上がり。そして、昨年と違うのは、声出しが解禁されたこと。満面笑顔の二人に応えるように、客席からは「フー！！！」と声援が贈られました。続くMCではコンサートの趣旨や、二人のイラストが似ているんじゃないかという話など、息ぴったりのトークで笑いに包まれました。
続いて、加藤さんから朝夏さんへのリクエスト曲「プレイバックpart2」。朝夏さんのカッコ良さが存分に活かされる楽曲で、振りも目線の使い方も完璧。しなやかな強さが印象的です。続いては、それぞれのソロで1984年メドレーへ。加藤さんは「モニカ」「星空のディスタンス」「2億4千万の瞳」「エキゾチック・ジャパン」を、軽くステップを踏んだり、くるくると回ったり、動きのキレも小気味良く、当時の楽曲の持つ色気と加藤さん自身の色気が合わさった魅惑的なメドレーです。朝夏さんは「飾りじゃないのよ涙は」「WOMAN」「Rock’n Rouge」。色合いの違う３曲の歌声の違いが鮮やか。特に「WOMAN」の透明感のある高音が美しく、いつまでも聞いていたくなります。一転して、加藤さんが加わって、二人で「硝子の少年」へ。即座にハンサムな二人組ユニットになるのがすごい！ キレキレの振付を完璧に踊りながら歌う朝夏さんを見て、「え！？」という表情の加藤さん。「付いて来いよ！」と言わんばかりの表情で煽る朝夏さんに、ちょっと遅れ気味ながらも、一生懸命に付いていく加藤さん。膝立ちになって客席にアピールすると、ヒューヒューと大喝采に包まれました。
１部最後のブロックは、老若男女を問わず愛され、海外へも届いている日本の名曲たち。今度は朝夏さんから加藤さんへのリクエストで「One more time,One more chance」。語るような優しい歌声とピアノソロからはじまり、弦楽器のみ、管楽器のみのパートなど、オーケストラならではのアレンジも聴きごたえがありました。曲に描かれている物語が、情景として鮮明に浮かんできます。続いて、朝夏さんは故郷の佐賀に帰ったときに思い出したという曲「明日への手紙」、二人のデュエットで「秋桜」、加藤さんの「メロディ」と歌いつなぎ、1部が終了しました。
2部は加藤さんの“夢叶えたろかスペシャル”「２人deエリザベート2023完全版」からスタート。昨年も大好評だったエリザベートメドレーですが、今年のハイライトは、朝夏ゾフィ×加藤エリザベートによる「皇后の務め」。ピリッと厳しい朝夏ゾフィが素敵で魅了されていたら、怯えた様子で登場した加藤エリザベートを見て思わず笑いが起きました。エリザベートになりきっている加藤さんの表情から目が離せません。瞬時に役を変えながら『エリザベート』の世界を表現する、二人の巧みな表現力を堪能できるメドレーでした。
MCでは、朝夏さんが先日まで出演されていた『SHINE SHOW』で、作品中では“魂の叫び”を表現した「とんぼ」ですが、「歌うのも聴きたいですよね！」という加藤さんの呼びかけに、朝夏さんが応えて聞けてしまうサービスも。作品をご覧になった皆さんは、「そうそう！ 本域で歌うところも聴きたかった！」と同じ気持ちだったのではないでしょうか。
次は、それぞれが演じたことがないミュージカル作品から、朝夏さんは『ウェイトレス』の「She used to be Mine」を英語で、加藤さんは『ベン・ハー』の「生きないと」を韓国語で歌いました。続けて、二人の共演作『BARNUM』から「I Like your Style」をデュエット。明るく伸びやかなナンバーを聴きながら、作品を思い出すひとときにもなりました。
いよいよ最後のブロックへ。これまでに演じたミュージカル作品から名曲が続きます。まずは、加藤さんが『ファントム』から「母は僕を産んだ」。先月まで演じていた作品ですが、コンサートで歌うのは初めてと紹介しました。イントロで客席に背を向けると、片手で顔の右側を覆い、一瞬にしてエリックを表現、彼の思いを歌い上げました。朝夏さんは、昨年秋に上演された『モダン・ミリー』から「Gimme Gimme」。ミリーの溌剌とした明るさと前向きなエネルギーを思い出しました。
続いて、加藤さんの『フランケンシュタイン』から「君の夢の中で」。作品中では涙なしには聞けない曲ですが、未来への明るさが伝わってくるような表現が印象的でした。朝夏さんは『ローマの休日』から「自由」を。登場から気品あふれる佇まいで目が離せません。チャーミングでみんなに愛されるアン王女に、再び出会えた喜び。そして、微笑みながらステージに現れた加藤さん。ふたりで作品のテーマ曲でもある「ローマの休日」をデュエットしました。思いを通わせ合う、優しさと温かみに溢れた本当に素敵なデュエットで、多幸感に包まれました。
手をとって優雅にお辞儀をしてステージを去るお二人ですが、ここで終わらないのが『THE Roots』。今年もアンコールは、二人が大好きなタッキー&翼の「夢物語」を、完璧な振付でパフォーマンス。客席と一体となって盛り上がり、幕となりました。
＜CS衛星劇場放送スケジュール＞
■『加藤和樹×朝夏まなとTHE Roots Returns-Thank you-』テレビ初放送
2023年11月26（日）18:45〜
■『THE Roots 2022〜Kazuki Kato×Manato Asaka〜』再放送
2023年11月19日（日）14:45〜
■朝夏まなと主演『SHINE SHOW!』
2024年1月テレビ初放送決定！
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