「化け物のようになってお客様を招き入れたい」、『鉄鼠の檻』小西遼生(下) | アイデアニュース

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「化け物のようになってお客様を招き入れたい」、『鉄鼠の檻』小西遼生(下)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2024年6月18日

2024年6月14(金)に開幕し、6月24日(月)まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで、6月28日(金)と6月29日(土)に大阪・サンケイホールブリーゼで上演されるミュージカル『鉄鼠の檻』に、主人公・中禅寺秋彦役で前作から続投で出演する小西遼生さんのインタビュー、後編です。原作「鉄鼠の檻」は、京極夏彦さんによる「百鬼夜行」シリーズ第4弾として刊行された長編推理小説で、2017年にはコミック化もされました。2021年に上演されたミュージカル『魍魎の匣』に続いて、2作品目のミュージカル化となります。本作の上演台本・作詞・演出を担当するのは、前作に引き続き、板垣恭一さんです。

探偵の榎木津礼二郎役は前作から引き続き北村諒さんと、さらにMANKAI STAGE『A3!』、ミュージカル『刀剣乱舞』で注目された横田龍儀さんがWキャストで演じます。小説家の関口巽役は前作同様、イッツフォーリーズの神澤直也さんです。また新たに、上田堪大さん、高本学さん、小波津亜廉さん、伊﨑右典さん、イッツフォーリーズ公演には3度目の出演となる畠中洋さんらが出演しています。

インタビュー「下」では、共演者の印象や、オリジナル作品を作る楽しさなどについて話してくださった内容を紹介します。

(このインタビューは公演開幕前に行ったものです)

小西遼生さん=撮影・岩村美佳
小西遼生さん=撮影・岩村美佳

ーー共演者の印象もお伺いしたいのですが、前作からご一緒の、榎木津礼二郎役の北村諒さんについては、いかがですか?

きたむーは、3年前に困難な道のりを一緒に乗り越えた戦友という感じです。パンフの写真撮影で再会したときに、嬉しくて抱きつきそうになりました。「会えた〜!」って(笑)。また、一緒に戦えるねという話をしましたね。一緒に出ているシーンは少ないんですが、榎木津のシーンを見ていてさすがだなと。作品のテイストやキャラクターを掴むのは3年前にすでにできているので、一緒の作品にいるというだけでとても頼もしいです(笑)。休憩時間に、今回のこの難関をどうやって乗り越え成立させようかと、しょっちゅう話していますね。

ーー北村さんは、小西さんから相当学ぶところが多かったと言っていたそうです。

本当ですか? ありがとうございます。僕も同じです。同じ目線で会話ができます。お互いのキャラクター性を客観的に見て、この部分はこうした方がよりお客様に届くよねという話をしたり。今回榎木津はWキャストですが、ふたりとも本人の元々の個性が全然違うんです。キャラクターが違うのはおもしろ味ですが、それがきちんと活かされた上で、でも、このシーンの情報は全体のリアクションによって、それが邪魔をしてしまうときがあるよね、どうする?というちょっと難しめの役者同士の話もしたり。

ーー横田龍儀さんとはいかがですか?

龍儀は本当に演劇大好きでストイックな人間ですね。お芝居をもっともっと、と思っているのが伝わってくるので。しかも、龍儀自身がすごくおもしろいので、この個性も活かしてうまく役に乗せています。

ーーキャラクターが違うというのは、受ける側としてはどうなんですか?やはり人によって自然と変わる部分があるのかとか。

全然変わりますよね。一緒に出ている場面は少ないので、直接の会話で受けるというよりは、根本的に作品の質感が変わる。自分の役もそれを受けて変化していきます。それこそテンションやテンポなど、ここでこれだけ上げてくれたら、ここはもっとどっしりいけるなとか、そういうバランスの違いで遊んでいます。

ーー音楽はいかがですか?

かなり早い段階で、曲自体は全部上がっていて、そこからさらに稽古で変更箇所があれば対応してくれています。和田さんは本当に頼もしいですね。音楽や芝居の熱量にこだわりをしっかり感じるし、作品への無条件の愛を感じます。昨日初めてオケが入った本番仕様の音源を聞いたんですが、壮大! 難しい内容を説明したり、難しい言葉の羅列なので、それを音楽が豊かな音色に変えてくれていてお客様を楽しませる為の大きな力になっていると思います。

ーーチラシに文字が浮き立っているのがおもしろいですよね。

ちらっと聞いただけであまり詳しくは知らないですが、曼荼羅になっていて、役柄のところに置いてある文字には意味があるらしいですよ。

ーーそうなんですか!

そういった製作陣の工夫も含め、本当に皆熱量が高く、この作品にのめり込んでいます。難しくて壁が高い方が燃えるというのが、作り手の性なので、その高い壁を乗り越えようとしていて、今はまだ幾重もの檻に閉じ込められているような感じです。難しいものを簡単にはせず、難しいままでも届くものにすることを目指し、その複雑な檻の中で、そこに巣食う化け物のようになってお客様を招き入れたいなと思っています。訳がわからないうちに、この世界に圧倒され、没入していただけたらある意味勝ちかなと思っているので。今回は、そういうところを目指していきたいなと思います。

(ヘアメイク/茂手山貴子 スタイリスト/尾後啓太)

※アイデアニュース有料会員限定部分には畠中洋さんについてや、読者の方に伝えておきたいことなどを伺ったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■京極先生が『喝』の文字を送ってくれた理由がわかりました。深いです

■畠中さん、いいですよ。畠中さんは本読みの段階から説得力が段違いです

■オリジナルものを作るのは楽しい。開けてみないとわからないので

■膨大な知識でどっと疲れても、その疲れがいい心地になるようにしたい

<ミュージカル『鉄鼠の檻』>
【東京公演】2024年6月14日(金)~24日(月) 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
【大阪公演】2024年6月28日(金)~29日(土) サンケイホールブリーゼ

公式サイト
https://www.tessonoori-musical.com/

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小西遼生さん=撮影・岩村美佳
小西遼生さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. ぽち蔵 より:

    上下共にとても読み応えがあり、いつもながらお写真も良く、とてもありがたいです!
    鉄鼠の檻の観劇はこれからなのですが、ハマり役の小西京極堂、早くも次作は?などと想像してしまいます!

  2. 小夜子 より:

    素敵なお写真と記事、ありがとうございます。岩村さんのお写真はやはり素敵ですね
    小西さんのお芝居は毎回グッと引き込まれ、その舞台のクオリティを上げているので、鉄鼠の檻で主演されるのがめちゃくちゃ嬉しいです。
    魍魎の匣もですがこれ以上ない京極堂ですね。他のシリーズもぜひやって欲しいです。

  3. roze より:

    ずっしりがっしり読み応えのある記事と写真でした。
    ありがとうございます。
    あの原作を3時間にして、私の身体はマチソワキツい?と思っていましたが、確かに仰る通し心地良い疲れ。
    毎回少しづつ成長していく感じを楽しみにしてます。

  4. そら より:

    奥の深い作品だと思いました。調べて意味はわかっても本質に行き着くのは難しい、確かにそうなるとどんどん学びたくなる。。。そういった世界を役者さんお一人お一人が考えて考えて観せてくださることに嬉しさを感じます。
    素敵なインタビューありがとうございます。

  5. みゆき より:

    小西京極堂の発する言葉になぜあれほど説得力があるのかがわかる内容で、小西さん自身の知識欲の高さを改めて感じるインタビューでした。公演を拝見するのがますます楽しみになりました。

  6. K より:

    今回も素敵なインタビューとお写真をありがとうございます♡
    観劇が益々楽しめそうです!

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