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言葉の工房:(3) 詩の同人誌展示即売会「ポエケット」/表紙の作り方と印刷

筆者: 添嶋 譲 更新日: 2016年8月22日

皆さん、こんにちは。添嶋です。今回は、文芸同人誌イベントに参加したお話です。

■7/10 TOKYOポエケット開催

7/10、両国にある江戸東京博物館にて開催された「TOKYOポエケット」に参加してきました。

ポエケットは1999年から開催されている、詩に特化された同人誌の展示即売会です。この日は41組の出店があり、個人詩誌、同人誌、リーディング(朗読)を収録したCDやTシャツなどのグッズなどが並べられていました。

見本誌コーナーには皆さんの作品が多数展示されています。自由に手にとって読むことができます。

見本誌コーナーに並べられた詩誌。これらは自由に読むことができます=撮影・添嶋譲

見本誌コーナーに並べられた詩誌。これらは自由に読むことができます=撮影・添嶋譲

ポエケット主催者のブース。ヤリタミサコさん、かわえひふみさんの著作などが並べられています=撮影・添嶋譲

ポエケット主催者のブース。ヤリタミサコさん、かわえひふみさんの著作などが並べられています=撮影・添嶋譲

他の同人誌展示即売会と違い、ポエケットではマイクが全出店者に回され、自己紹介をします。また、出店者の間で一行ずつ言葉を重ねていく、連詩を行います。そのために、スケッチブックが回ってきます。僕も参加しましたが、前の方の言葉を受けつつ、自分の中にある言葉を表現するのは難しく、またとても楽しいことです。

開催中にはゲストの川島むーさん、カニエ・ナハさんのリーディングが披露されました。

川島むーさんは役者さんをやっていらっしゃるということで、リーディングは言葉遊びや日常から派生した言葉を駆使し、一遍一遍にひきこまれます。詩のボクシングでも大阪大会神奈川大会のチャンピオン経験者だけあって読み始めてから会場の雰囲気が一変しました。

カニエ・ナハさんは先日「用意された食卓」という詩集で「第21回中原中也賞」を受賞された方です。柔らかい声質もあって、リーディングが始まると会場はふわりとした空間が広がりました。ですが朗読した詩は決してふわりとはしておらず、むしろ突き刺さるような内容でした。

出店者の中には外国出身の方もいらっしゃいました。アンドリュー・カンパーナさんはカナダで日本語を勉強し、現在は日本に在住し大学で学ばれているとか。日本語で書かれた詩集は、ネイティブの日本語話者にはない言葉の使い方で、なにか不思議な物語を読んでいるかのようです。

出展者の一人、アンドリュー・カンパーナさん=撮影・添嶋譲

出展者の一人、アンドリュー・カンパーナさん=撮影・添嶋譲

年に一回の開催ということですので、また来年、興味があるかたは訪れてみてはいかがでしょうか。

■九月の文芸同人誌イベント

第一回文学フリマ岩手(2016年9月4日 11時〜16時 岩手県産業会館 7F大ホール)百都市構想を掲げ、全国で開催されている文学フリマ。岩手県盛岡市では初の開催。入場無料。⇒http://bunfree.net/?iwate_bun01

第四回文学フリマ大阪(2016年9月4日 11時〜17時 堺市産業振興センター イベントホール)関西でも開催されている文学フリマ。大阪府堺市で行われ、今回で四回目を数える。入場無料。⇒ http://bunfree.net/?osaka_bun04

本の杜 (2016年9月18日 川崎市産業振興会館 4階 企画展示室)今回で10回目となる文芸同人誌イベント。神奈川県川崎市での開催。小規模ながら見本誌コーナーが充実しており、過去出店された作品をすべて閲覧することができます。入場・カタログ代金500円。⇒http://ivent-hon-no-mori.com

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■表紙を作る

■本文ページの印刷

■表紙の印刷

■製本する

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<筆者プロフィール> 添嶋譲(そえじま・ゆずる) 石川県出身。書店勤務を経て現在は会社員。学生時代より短編小説、詩歌などを中心に書く。作品は自主製作本にまとめ、年に数回、文芸系同人誌即売会などに参加。「言葉の工房」ページは⇒こちら。添嶋譲さんの記事一覧は⇒こちら

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