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言葉の工房:(4) 「zine展 in Beppu」/印刷所に依頼して本を作るための手順

筆者: 添嶋 譲 更新日: 2016年9月28日

 

【言葉の工房 4】

 

 

皆さん、こんにちは。添嶋です。

 

今回は10月15日、16日の二日間、大分県別府市で開催される、文芸同人誌イベント「zine展 in Beppu」をご紹介します。

このイベントは、JR別府駅から近い商店街にある店舗を会場として、全国から集まった文芸同人誌を展示、販売するというものです。(⇒ http://zinebeppu.jimdo.com/

主催の豆塚エリさんは別府市で活躍する詩人であり、大分県詩人連盟の理事長も務めていらっしゃいます。詩や小説の執筆からzineやリトルプレス発行、イベントの主催、参加など多岐にわたり活躍される豆塚さんにメールでお話を伺いました。

 

 

■10/15-16 zine展 in Beppu3開催

 

——zine展 in Beppu(以下、zine展)を開催することになったきっかけや経緯を教えてください。

 

豆塚エリさん(以下、豆塚):きっかけは第二回福岡ポエイチへの参加でした。

自分の本を作り始めて間もないころ、文フリ(文学フリマ)の存在は友人づてに知っていたのですが、当時は福岡文フリもありませんでしたし、九州から出て参加することはまだ考えられませんでした。そんなときに九州唯一の文芸系同人誌即売会として「ポエイチ」を知り、思わず飛びつきました。

参加して、その異様な熱気に驚きました。創作にかける想いや愛情がびしびし伝わってきました。とても楽しかったので、こういうイベントにどんどん参加したい!と思ったのですが、自分が車いすを利用する人間だと言うこともあって、地方から遠方のイベントに参加するのは大変でした。地元大分でもこんなイベントがあったらいいのに、と思い探したのですが一次創作のイベントはなく、ならば自分が主催すればいいのではないかと思いつきました。

 

zine展 in Beppu2、会場を外から見た様子=写真提供・豆塚エリさん

zine展 in Beppu2、会場を外から見た様子=写真提供・豆塚エリさん

 

——zine展の特徴やおすすめポイントはどういったところにありますか?

 

豆塚:特徴は、まず会場がひなびた観光地にあることです。田舎なのでアクセスが悪いことがマイナスポイントではあるのですが、それを克服しようと試行錯誤をする過程で、かえって個性が出ました。

販売を完全委託にすることで、単に遠くて来れない人だけでなく、何らかの障害や疾患のある人も気軽に出展できます。

外部には観光地で開催することを積極的にPRし、地元では、地元テレビ局・新聞社や近所の飲食店などにも協力を仰ぎ、地元の人や観光リピーターに愛される名物イベントにしていくことで、他の同人イベントとは全く異なった客層を得られました。

また別府zine展では売ることを最大の目的にしています。他のイベントは交流を主な目的にしているところが多いですが、別府zine展は完全委託なので交流はありません。二日間しかありませんし、作った本人が売ることができないので、どうしても販売力が弱まります。一冊でも多く売り、次につなげてもらうためにも、全体の販売量や個別の本の分析をしたレポートをお返しすることで、次回作のモチベーションに繋がらないかと思いました。

お客様への売りは「全国から本屋さんでは買えない本が集まる」です。

同人イベントが一般にひらかれることで、また、出展者の方に一般の方への販売を視野に入れてもらうことで、今までにない新しいイベントになったと思います。

 

zine展 in Beppu2 会場の様子。全国から様々な本が集まりました。=写真提供・豆塚エリさん

zine展 in Beppu2 会場の様子。全国から様々な本が集まりました。=写真提供・豆塚エリさん

 

——過去、開催されたzine展へはどのようなかたが来場されましたか。豆塚さんが参加されたことのあるイベントと比べて、違いはありますか?

 

豆塚:先ほども書いたことになりますが、地元の方、観光客の方がまず多いです。イベントをツイッターの告知や口コミなどで知った方も、遠方から見えられたりもしました。zine展を目的にではなく、たまたま歩いていたらやっていたので覗いてみたという方も多かったです。気負いのない下町らしい空気感は他のイベントと比べて少し異色のように思います。

最近は静岡や尼崎など地方のイベントが増えてきて、同人イベントの敷居が下がっていっているように思います。それぞれの個性をどんどん発揮しているので面白いですね。

 

——最後にzine展に興味を持たれたかたへメッセージをお願いします。

 

豆塚:私も本をつくって売っている立場のため、どうしても売る側の視点になってしまうのですが、時間とお金をふんだんに使って作られた本たちにぜひ触れに来てほしいです。商業的な本以上に「とにかく伝えたい、読んでほしい」輝きや熱意や愛が溢れていますし、流行やおしゃれに左右されない確固たる何かがあります。

毎年少しずつパワーアップしているように感じますが、今回もかなり豪華なラインナップになることが予想されます。

ぜひ別府のzine展に来ていただいて、そして温泉やグルメなどの観光も楽しみ、英気を養ってほしいです。

 

——ありがとうございました。

 

開催される時期はちょうど秋の観光にもいい時期だと思いますので、近くに訪れる際は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 

■10月の文芸同人誌イベント

 

第4回 Text-Revolutions(2016年10月8日 11時〜16時 東京都立産業貿易センター台東館)オールジャンルの文芸同人誌展示即売会。ミニ企画が多数あり、会場内はさながら大人の文化祭。遠方のかた向けにお買い物サービスもある。入場は無料。

⇒ http://text-revolutions.com/event/archives/4257

 

第二回文学フリマ福岡(2016年10月30日 11時〜16時 福岡市天神 都久志会館)全国で開催されている、文学フリマ。福岡での開催は2回目。入場無料。

⇒ http://bunfree.net/?fukuoka_bun02

 

 

■関連サイト

 

こんぺき出版 zine展 in Beppu主催の豆塚エリさんの運営されている出版社。

⇒ http://www.mamen.info/

 

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■Adobe InDesignをつかって原稿を作る

 

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<筆者プロフィール> 添嶋譲(そえじま・ゆずる) 石川県出身。書店勤務を経て現在は会社員。学生時代より短編小説、詩歌などを中心に書く。作品は自主製作本にまとめ、年に数回、文芸系同人誌即売会などに参加。「言葉の工房」ページは⇒こちら。添嶋譲さんの記事一覧は⇒こちら

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