4月に六代「豊竹呂太夫」を襲名へ、文楽・豊竹英太夫インタビュー(上) | アイデアニュース
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4月に六代「豊竹呂太夫」を襲名へ、文楽・豊竹英太夫インタビュー(上)

筆者: 中本 千晶 更新日: 2017年3月13日

 

アイデアニュースに文楽の太夫さんが初登場! 2017年4月に、六代「豊竹呂太夫」(とよたけ・ろだゆう)を襲名される豊竹英太夫(とよたけ・はなふさだゆう)さんにお話をうかがいました。インタビューは2月東京公演の最中、「鬼界が島の段」を語った直後の熱気冷めやらぬ中で実施。英太夫さんが考える「鬼界が島の段」の見どころに始まり、呂太夫襲名を控えた今の思い、文楽のこれからについてなど、20歳で入門してから50年間の足跡を振り返りつつ、お話いただきました。

文楽初心者が抱きがちな素朴な疑問にもわかりやすく答えてもらいつつ、文楽の魅力を英太夫さんならではの言葉で語ってくださっています。「70歳にしてまだまだこれから」の文楽太夫の道は本当に奥が深いです。

写真は国立劇場の楽屋で撮影した、出番直前の英太夫さんの表情です。

 

豊竹英太夫=撮影・伊藤華織

豊竹英太夫=撮影・伊藤華織

 

 

1)その場その場で一生懸命だから、1時間5分もあっという間です

 

――まずは2月東京公演「平家女護島」のお話を。これは「平家物語」の俊寛の話を題材にした近松門左衛門の作品で、英太夫さんが語られた「鬼界が島の段」は1時間5分の長丁場でした。初日前には、 まだまだ課題もあるとのことでしたが、 千秋楽も近づいた今はいかがですか?

 

もうだいぶわかってきたね。余裕が出てきた。聞いてくださって良かったですか?

 

――はい。最初は「英太夫さんの場面が始まった!」と床(ゆか)に目が行きがちだったのですが、だんだん物語の中に引き込まれてしまいました。

 

最初は何や辛い感じで始まってね、「こんなんが延々続くんかいな」と思うでしょ。 ところが、 途中にちょっと笑いがあるのが近松の面白いところで、「あれっ?」と思わせといて、迎えの船が鬼界が島に着いたところからドラマが始まるからね。

 

――英太夫さんの「平家女護島」という作品に対する印象は?

 

これをやるのは3回目か4回目ぐらいなんですけどね、今回初めて「鬼界が島」はこうなんだというのが把握できましたね。

 

――今までと何が変わったのでしょう?

 

何となく、語ってて楽しくなってきた。

 

――緩急がすごくあるじゃないですか。1時間余りの中でどういう風に気持ちをコントロールしていくのでしょうか?

 

もうとにかく、その場その場を一生懸命やりますから……あっという間ですね。

 

――歌舞伎の「俊寛」も観たことがあるのですが、歌舞伎は「鬼界が島の段」だけの上演で、去っていく船を俊寛がひとりで見送るラストシーンばかり印象に残っていたのですが、 今回は前後の段もあって平清盛まで出てくるから、歴史ドラマとしても面白かったです。そういうところも文楽ならではの見どころですよね。

 

わかりやすいもんね。「六波羅の段」があるから、「鬼界が島の段」でお客さんはもう俊寛の妻あづまやが死んでしまったのを知っているからね。

 

――だから余計に俊寛の落胆ぶりが切なかったです……。

 

 

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、インタビューの全文と、追加の写真を掲載しています。3月14日(火)に掲載予定のインタビューの「下」には、これまで何度も太夫をやめようと思ったことがあるなど、英太夫さんの子どものころからお話を詳しく語っていただいた内容を収録します。

 

<インタビュー「上」有料会員限定部分の小見出し>

 

2)「鬼界が島」は色々な愛情が描かれた、すごい話や!

 

3)「呂太夫」襲名は上からの勧め、「流れには乗ってみよう」と決めた

 

4)「寺子屋」の荒唐無稽な世界を納得させる、それが僕らの役目やと思う

 

5)「小説家修行」のために入った文楽の世界で50年間やってしまった

 

※抽選で有料会員3名さまに豊竹英太夫さんのサイン色紙と写真1枚をプレゼントします。有料会員がログインすると、この記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは3月28日(火)です。※このプレゼントの募集は終了しました。

 

 

<2月文楽公演>
【東京公演】2017年2月4日(土)~2月20日(月) 国立劇場 ※この公演は終了しています
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2016/21039.html

 

<4月文楽公演>
【大阪公演】2017年4月8日(土)~4月30日(日) 国立文楽劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/bunraku/2017/41029.html
【展示】「豊竹呂太夫 -代々の魅力-」2017年4月8日(土)~5月28日(日) 国立文楽劇場 資料展示室
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/event/6076.html

 

<5月文楽公演>
【東京公演】2017年5月13日(土)~2017年5月29日(月) 国立劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2017/6045.html

 

 

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<筆者プロフィール>中本千晶(なかもと・ちあき)/フリージャーナリスト。兵庫県生まれ、山口県育ち。東京大学法学部卒業後、株式会社リクルートに勤務ののち独立。舞台芸術、とりわけ宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で分析し続けている。宝塚歌劇関係の著作に『宝塚歌劇に誘(いざな)う7つの扉』『宝塚歌劇は「愛」をどう描いてきたか』(いずれも東京堂出版)など。「日経MJ」「朝日新聞デジタル」でも、舞台関連の記事を執筆中。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。⇒中本千晶さんの記事一覧は、こちら

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