「義経が敵役として存在しているのが面白いしかっこいい」、成河インタビュー(下) | アイデアニュース

新着 予定 プレゼント 動画

「義経が敵役として存在しているのが面白いしかっこいい」、成河インタビュー(下)

筆者: 達花和月 更新日: 2017年4月21日

2017年7月に世田谷パブリックシアター開場20周年記念公演として上演される『子午線の祀り』。『平家物語』を題材としたこの作品に九郎判官義経役で出演される成河さんへのインタビュー、後半です。

成河さん=撮影・達花和月

成河さん=撮影・達花和月

■リーディング公演の稽古に参加して、“山の高さ”を痛感

――公演は7月の上演で少し先ですが、もうお稽古に入られているのですか?

事前のリーディング公演(2016年10月 シアタートラム)には、僕は『エリザベート』名古屋公演中で出演出来なかったんですけど、稽古には何日間か参加させていただいて、そこでちょっと読ませていただいたりしました。勉強会のような雰囲気でもあって、みんなでちょっと考えてみようか、という開かれた場だったので。そこであの“山の高さ”を痛感しましたけどね(笑)。いや、やっぱり(古文は)読めないですよ。シェイクスピアを英語で音読した方がよっぽど読めます(笑)! 今の僕には同じぐらい距離がある言葉なので。ただ、まぁ、それならば、シェイクスピアであろうと、古文であろうと、勉強することは一緒なのかなと思っています。

■萬斎さんにどんな景色が見えているのか、すごく興味があります

――野村萬斎さんとは以前から交流がおありだったのですね。今回は初共演もされますが、演出家野村萬斎さんはいかがですか?

萬斎さんって、ご自身の様式というものから一度飛び出して、いろいろなことに挑戦されているじゃないですか。その中でご自分の様式というものをより強くしたり、探したりしてきていらっしゃる方だと思うので、僕が今持っている問題意識にとって、とても心強い先輩というか、これからたくさん教えていただきたいですね。萬斎さんにはどんな景色が見えているのか、ものすごく興味があります。

――そうですね。

いつも考えているんですけど、もちろん公演が成功して素晴らしい作品にならないと意味はないかもしれないけど、それ以前に、なんか…“それ”以上の“やる意味”ってあるような気がしているんですよね。

――公演の成功以外に?

公演の結果が成功であることはもちろん大切なことだと思います。商業的な成功だとかね、必要なものだと思うので。ただその…逆に言うと、その成功に自分にとっての意味が自分にとっての意味が見つけられなければ、どこか空しいと僕は思うんです。自分が携わった意味、自分にとっての意味っていうものを、僕はどうしても探してしまう性質(たち)なので。そういう意味では始まる前から、そうですね、今度の公演はとても大切な公演になるなぁという気がしています。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、インタビュー後半の全文を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■義経は「行為」が並べられるので、それを繋ぐ余地がたくさん残されている

■「本当は何考えてたの?本当は誰が友達ーっ?!」みたいな(笑)?

■自分の出来ることを120%、150%、いつもやりますから

■小難しい古典だと思って敬遠しないで。現代劇として、価値があるなぁと

<世田谷パブリックシアター開場20周年記念公演『子午線の祀り』>
【東京公演】2017年7月1日(土)~23日(日) 世田谷パブリックシアター
【作】木下順二 【演出】野村萬斎 【音楽】武満徹 【出演】野村萬斎、成河、河原崎國太郎、今井朋彦、村田雄浩、若村麻由美ほか

<関連サイト>
『子午線の祀り』(世田谷パブリックシアター・ニュース) https://setagaya-pt.jp/news/201707shigosen_cast.html
成河・スタッフ オフィシャル Twitter https://twitter.com/tw_de_songha_sc
成河 オフィシャルブログ http://web-dorama.jugem.jp/
成河(スペースクラフト・エンタテインメント) http://www.spacecraft.co.jp/songha/

成河 関連記事:
記事一覧

※成河さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは5月5日(金)です。(このプレゼントの募集は終了しました)

成河さん=撮影・達花和月

成河さん=撮影・達花和月

全文が読める有料会員登録にご協力を

アイデアニュースは、有料会員のみなさんの支援に支えられ、さまざまな現場で頑張っておられる方々の「思いや理想」(ギリシャ語のイデア、英語のアイデア)を伝える独自インタビューを実施して掲載しています。ほとんどの記事には有料会員向け部分があり、有料会員(月額450円、税込)になると、過去の記事を含めて、すべてのコンテンツの全文を読めるようになるほか、有料会員限定プレゼントに応募したり、コメントを書き込めるようになります。有料会費は取材をしてくださっているフリーランスの記者のみなさんの原稿料と編集経費になります。良質な取材活動を続けるため、どうか有料会員登録にご協力をお願いいたします。

    
<筆者プロフィール>達花和月(たちばな・かずき) 遠方の友人を誘って観たお芝居との出会いをきっかけとして演劇沼の住人に。ミュージカルからストレートプレイ、狂言ほか、さまざまな作品を観劇するうち、不思議なご縁でライターに。自らの仕事を語る舞台関係者の“熱”に、ワクワクドキドキを感じる日々。 ⇒達花和月さんの記事一覧はこちら

コメント欄

有料会員登録してログインすると、コメントを書き込めます(コメントを送信すると、すべての人が読める形で公開されます)。

最近のコメント

  1. しいむ より:

    成河さんがご出演でなければ出会わなかった作品です。難しそうで心配だったのですが、成河さんの「ご覧になる方へメッセージ」を読んでとても安心しました。天魔王で春を満喫していますが夏も楽しみです。

最近の記事

■ 2024年11月掲載分
■ 2024年10月掲載分
■ 2024年9月掲載分
■ 2024年8月掲載分
■ 2024年7月掲載分
■ 2024年6月掲載分
 過去記事一覧は⇒こちら 有料会員登録は⇒こちら
お勧め商品
新着商品
Sorry, no posts matched your criteria.