「たくさん苦しみたい」、『レ・ミゼラブル』川口竜也・上原理生・伊礼彼方鼎談(上) | アイデアニュース

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「たくさん苦しみたい」、『レ・ミゼラブル』川口竜也・上原理生・伊礼彼方鼎談(上)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2019年3月4日

いよいよ2019年のミュージカル『レ・ミゼラブル』開幕が迫って来ました。ミュージカルといえばまず『レ・ミゼラブル』というくらいに誰もが知る名作。日本では1987年から上演され続けています。主人公のジャン・バルジャンと対峙するジャベール役で出演する、川口竜也さん、上原理生さん、伊礼彼方さんの鼎談をお届けします。4回目のジャベール役となる川口さん、アンジョルラス役で出演し続けてきて初めてジャベール役を演じる上原さん、初めての『レ・ミゼラブル』出演でジャベール役を演じる伊礼さん。三者三様の立場で取り組むジャベール役について語り合って頂きました。

川口竜也さん(中央)、上原理生さん(左)、伊礼彼方さん(右)=撮影・岩村美佳

川口竜也さん(中央)、上原理生さん(左)、伊礼彼方さん(右)=撮影・岩村美佳

――いまから製作発表が始まりますが、まずお気持ちをお聞かせください。

伊礼:心臓って口にあるのかというくらい、いま、口から出そうだよね(笑)。

上原:うまいな~(笑)。

伊礼:うまいなって言うなよ(笑)。そういうツッコミあるかね(笑)。

上原:そういう表現の仕方があったかと思って(笑)。

川口:(笑)。いよいよ始まるかという感じですね。いつも、この作品の稽古に入る前は、稽古の覚悟がいるんですよね。大きな役ですし、生きて死んでいくから。その死ぬところまで演じるのに、かなり覚悟がいるんです。色々な意味でシビアに、しかもクオリティ高くやらないといけない所もありますし。もちろん、どの作品もそうですが、この作品に関しては特別なそういう思いがありますね。並々ならぬ覚悟で挑まなければならないという。

――上原さんは、初役というところでどんな心境ですか?

上原:鎮圧してやる。

――(笑)。

上原:いままで革命側をやってきていたんですが、今度は鎮圧してやると。「昔は俺も戦った」と、すごく説得力をもって言えますね。

川口:それはあるよね。上原なんて、他でも革命しまくってる。だから、そういう意味ではおもしろいよね。

上原:よく襲撃してますね。

――ついに、それを制圧する側に回りますね。

上原:回りましたね。「15の夜は終わった」「盗んだバイクで走らない」っていうね。

――なるほど(笑)。伊礼さんはいかがですか?

伊礼:僕も革命を起こしたかった側なんですが、それはできなかったので、最初から鎮圧です(笑)。さっき川口さんがおっしゃったように、どんな作品でも、もちろん気合を入れてやりますし、繊細に作りあげていくんですが、長年ずっとやりたかった役で、自分でやりたいと思ってオーディションを受けて掴んだ役なので、種類が違うんですよ。スタンスは変わらないですが、並々ならぬ思いがあります。作品のクオリティが高く、しっかりやらないといけませんが、もっと掘り下げて深くしていかなければならないところもあります。僕が「心臓から口が飛び出そう」と言ったのは、自分で自分にプレッシャーを与えている部分もあるんです。「この進路をお前が決めたんだろ」と。つい肩に力が入ってしまうので、これをどれだけリラックスして立てるかは稽古次第だと思います。多分、今日はガッチガチですよ(笑)。

川口:大丈夫(笑)。

――経験済みですね(笑)。

川口:はい(笑)。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、川口竜也さん、上原理生さん、伊礼彼方さんの『レ・ミゼラブル』へのそれぞれの思い、これまでのこの3人の共演歴、30年以上の歴史のある作品に出演することなどについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。3月5日(火)掲載予定のインタビュー「下」では、ジャベール役に惹かれるところや興味のあるところ、特にジャベールが最後に自殺することについて、3人がそれぞれどのように考えているかについて掘り下げて伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■川口:歴代の先輩方が素晴らしい演技を繋いできた作品。僕も負けていられない

■上原:「帰ってこれたな」という感覚。今度は正反対の立場でやらせてもらう

■伊礼:先輩たちが作りあげてきた歴史に、新しい風を吹かせられたらいいなと

■川口:楽譜の行間を考えてしまう。どこまでもジャベールという役は深い

<ミュージカル『レ・ミゼラブル』2019年全国五大都市ツアー公演>
【プレビュー公演】2019年4月15日(月)~4月18日(木) 帝国劇場
【東京公演】2019年4月19日(金)~5月28日(火) 帝国劇場
【愛知公演】2019年6月7日(金)~6月25日(火) 御園座
【大阪公演】2019年7月3日(水)~7月20日(土) 梅田芸術劇場メインホール
【福岡公演】2019年7月29日(月)~8月26日(月) 博多座
【北海道公演】2019年9月10日(火)~9月17日(火) 札幌文化芸術劇場hitaru
公式サイト
https://www.tohostage.com/lesmiserables/

<関連リンク>
川口竜也 オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/tatatatsu0415/
川口竜也 Twitter
https://twitter.com/tatatatsu0415
Theatre De Rio上原理生 Official Site
https://dermond1029.wixsite.com/theatre-de-rio
ORCHARDオーチャード:上原理生プロフィール
http://orchard-net.com/wordpress/?page_id=1420
伊礼彼方 Official Site
https://ireikanata.com
伊礼彼方 Instagram
https://www.instagram.com/irei_kanata/
伊礼彼方 Twitter
https://twitter.com/kl_official_

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川口竜也さん(中央)、上原理生さん(左)、伊礼彼方さん(右)=撮影・岩村美佳

川口竜也さん(中央)、上原理生さん(左)、伊礼彼方さん(右)=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. にゃじ より:

    ヴェローナの二紳士では思い切りふざけた役の3名が、こうしてレミゼキャストとして再会しているのは感慨深いです。

    川口さんをセンターに、右側が上原くん・左側が彼方くんの写真がめちゃくちゃカッコいいです。

    ますますレミゼが楽しみになりました!

  2. ピカ より:

    チケットも無事に用意できました、観劇する日を指折り数えて待っております。

  3. smile より:

    今回、この3名のジャベールを拝見出来ることが本当に嬉しいです。
    次が4度目になる川口さん、
    アンジョルラスからジャベールへ役がかわる上原さん、
    レミゼラブルの世界に初めてはいられる伊礼さん。
    もう、楽しみでしたないです。
    特に今回が4度目の川口さんのジャベールが、
    どのように進化なさるのかが本当に楽しみです。
    3名とも素晴らしいに違いない!
    開幕が待ち遠しいです。
    公演の成功を心よりお祈りいたします。

  4. Moe より:

    「レミゼイヤー」待っていました。ジャベールのお三方の初共演「ヴェローナの二紳士」も観ていました。すっごく楽しかったけど、今回は共演というよりは同じ役について共に戦うのですね。舞台でお揃いになることはなくても、皆様のジャベールと、レミゼの世界、楽しみにしています!

  5. ゆーーーこ より:

    平成最後の、そして○○(←新しい年号が入ります)最初のレミゼJAPANですね!三者三様のジャベールが、ジャン・バルジャンの人生と、学生たちの革命にどのように関わっていくか、とても楽しみです。体力的にもメンタル的にもとてもシビアなお役だとはおもいますが、みなさんがすばらしい5ヶ月を過ごされることをお祈りしています。

  6. riko より:

    上原理生さんのアンジョルラスが大好きで、アンジョルラスはレミゼの象徴だと思ってきました。淋しくもありますが、今回からは違う世界が見られると思うと楽しみです。

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