中川晃教さんがナビゲーターをつとめるテレビ番組『中川晃教 Live Music Studio』が、9月27日(日)から日テレプラスで始まります。ピアノの弾き語りや、ゲストとのライブセッション、楽しいトークなどを通して、アーティストの自宅に招かれたような気分を味わえる、スペシャルライブをコンセプトにした番組です。第1回ゲストは加藤和樹さんで、8月29日(土)21:00からは、Streaming+ver.が、先行配信され、9月27日(日)18:30から日テレプラスで、2時間版が独占初放送されます。このほど、中川晃教さんと加藤和樹さんの合同取材会が開かれ、それとは別にアイデアニュース独自取材の対談も行われました。無料部分に合同取材会の抜粋を、有料会員限定部分にアイデアニュース独自取材の対談を掲載します。おふたりならではの仲の良さが溢れた対談になりました。
ーー企画内容をお聞きになって、中川さんはどんな思いを持っていますか?
中川:この時代、さまざまなエンターテイメントの形が変わっている。だからこそ、テレビを通してもそうですが、さまざまなエンターテイメントに出会ってくださる方々と共に、新しい時代を作っていく。そういうきっかけが、いまなんだなということを、すごく感じました。こういうことをやらせていただいて嬉しいけれども、自分のためだけということではなく、それを通して観てくださる方々のために歌を歌っていく。何か楽しいことをお届けしていく。そして、明日も頑張ろうと思っていただける、そういうエンターテイメントをこの番組を通してお届けできたらというのが最初の印象でした。
自粛期間中、仲間たちと連絡を取り合う中で「love musical love theater〜劇場にふたたび音楽が溢れる日まで〜」のハッシュタグを立ち上げて、みんなでお家の中でミュージカルの曲を演奏して届けていこうという活動を始めたんですね。身近なピアノを通して、楽器を通して音楽を伝えることができる。ステージに立っていて豪華な照明を受け、豪華な衣装で、華やかなステージに立っているだけがミュージカルやエンターテイメントではないということを実感しました。実は、そのバトンを最初に誰よりも早く託したのは、加藤和樹さんでした。そうやって共鳴しあえる仲間、頼れる和樹さんと今回ご一緒できるということは、とても嬉しいです。
ーーどのようにゲストの魅力を引き出そうと思われていますか?
中川:僕は普段、割とこう自由奔放に(笑)。
加藤:(笑)。
中川:以前、番組の司会を由紀さおりさんと一緒にさせていただく機会がありました。これが僕にとって初めての司会という経験だったんですが、僕は由紀さんの背中を見て、素晴らしいなと思ったんです。やはりお迎えするゲストひとりに対するホスピタリティ。それは、何も手厚く何かをするということではなくて、心遣い、気配りなんです。相手の話を丁寧に引き出しながら、その人がいま何を言わんとしているのか。あるいは、何を言いたいのか。言いたいんだけれども、何に迷っているのかなども含めて、もちろん台本や念入りな打ち合わせを経ての流れがあるんですが、その相手の方とお話する瞬間に由紀さんから発せられる言葉を間近で見ていました。大先輩のなせる技であり、お人柄がすごく伝わってくる司会だなという風に実感しました。僕もその方の素敵な部分が届けられるように、無茶ぶりもたまにしつつ(笑)。
加藤:(笑)。
中川:飴と鞭ではないですが、そんな感じでお届けできたらと思っています。
ーー中川さんが思う加藤さんは、どんな方ですか。
中川:誰よりも頼れる男。
加藤:いやいや(笑)。
中川:本当に何でもやることができる。ミュージカルの現場はもちろん、ギターも弾けるし、音楽面でもサポートしてくれる、助けてくれる。だから、何も怖いことがない。この人がいれば大船に乗った気持ちでいられると思います。
加藤:すみません(笑)。
中川:料理もできます(笑)。
ーー中川さんから「何でもできる」というお話がありましたが、今回第一回目のゲストでとお話を伺ったときのお気持ちをお聞かせください。
加藤:エンターテイメントの必要性というものを、改めて多くの人に届けることができるチャンスなのではないかなと思いました。僕自身も自粛期間が長かったですし、中止になってしまった作品もありました。そんな中で、これは多分僕だけではなくて、いろいろなミュージカル俳優やアーティストの人たちが自分たちで何か発信できることはないだろうかと、自分自身と向き合って、模索した時間だったと思うんですね。そこで自分たちがいろいろ発信してきた中で、やはり限界があることに気づいたんです。できることと、できないことが明確にあって、それでも伝えることができることもある。その中で、改めてチャンネルを通して、こういった歌を届けられるということは、また新たなひとつの形なのではないかと。もちろん、やり尽くされたものでもあるかもしれませんが、改めてそこに立ち返って伝えるということ。その第一回目のゲストに選ばれたというのは、すごく光栄なことですし、だからこそ全力でアッキーさんと向き合って、素敵な番組にできればと思っています。
ーーお互いの感じる歌声の魅力は?
加藤:もう聴けばわかる。
(一同笑)
加藤:言葉は必要ないですね(笑)。
ーーどんな声だと思いますか? 例えるなら。
加藤:例えるなら?いろいろ言われるじゃないですか。「天使の歌声」とか。でも、天使ではないんです。みんな、天使の歌声聴いたことあるのって?
(一同爆笑)
加藤:本当に人を魅了する歌声。簡潔にいうと、それに尽きます。稽古場で発声している声ですら、「うわぁ」って思うんですよ。アッキーさんはみんなで発声せずに、割と部屋で引きこもってというか(笑)。発声の音だけ聞こえてくるんです。だから、それを聴いていて、多分アッキーさんは知らないと思いますが、「発声であんな声出すの?」って。音楽をやっている人はよく「自分の声は楽器だ」とおっしゃいますが、本当にまさにそれを体現している方ですね。しかも、それが進化し続けている。本当に底が見えない歌声という感じです(笑)。
中川:先日、初めてアプリゲームの声をやらせてもらったんですが、実はそのお仕事をいただいたきっかけは、加藤和樹さんとの出会いにあって。和樹さんは伊達政宗の声をされているんですが、僕は仙台出身なので「チッ!」と思ったんですけど(笑)。だって伊達政宗と言えば仙台でしょう?(笑)。とにかく、僕たちは、さまざまな歌を歌うわけですが、何かの登場人物のように、わざと声を変えるのかというと、そうではないのです。歌の中にその人の人となり、考え方などの体温があるんですよね。和樹さんは、どんな歌も一緒に歌いたいなと思わせてくれる。ミュージカルだけではなくて、そう思わせてくれる。
ーーそういったところも含めて、セットリストを考えていこうと思っている?
中川:まさにいま、そこを考えています。
加藤:共演した作品だけではなくて、違う作品だとかその辺りも含めて。
中川:僕たち『フランケンシュタイン』という作品で出会っているのですが、「君の夢の中で」という曲が本当に好きなんですよ。
加藤:僕が演じた役の「アンリ」が歌っている曲なんですよ。
中川:最後「♪夢の中で生きよう」と歌ったあと、ギロチンで逝くっていう(笑)。「わ〜」っていうシーンの曲なんです。この曲は、僕は名曲だと思っているんです。それを歌いたい。なかなか叶わないので、これぞ今、叶うんじゃないかって(笑)。
(一同笑)
中川:僕がそっちを歌うんで、逆にビクターが歌う「後悔」をよろしくみたいな(笑)。
加藤:(笑)。
ーーもしお互いの体が入れ替わったら何をしてみたいと思いますか?
加藤:僕はカラオケに一日中引きこもりますね。
(一同笑)
加藤:「どんだけ声出るねん!」みたいな感じで歌いたいです。本当に、切実に(笑)。
中川:彼は、本当にナイスガイです。
加藤:(笑)。
中川:そういうところの内面もめちゃくちゃ素敵なのに、「なぜ天は二物を与えたんだろう!」じゃないですが、外見も素晴らしいじゃないですか。僕がもっていないものをもっているんですよ。それがもし手に入ったら、まず乱用しますよね。
(一同爆笑)
中川:当然そうですよね(笑)。ドラマとかで、誰かがつまずいたときに、手を差し伸べられたら、実際「ハッ」てなるじゃないですか。その人がもし王子様みたいだったら……。そういうシチュエーションを勝手に妄想したときに、やはりガンガン人に優しくしますよね。
(一同爆笑)
加藤:なかなかそんなシチュエーションないですよ。
中川:完全なる妄想ですが(笑)。
ーー番組を楽しみにしていらっしゃるファンの方へメッセージをお願いします。
加藤:僕自身もYouTubeを始めたり、いろいろなコンテンツが生まれていった中で、やはり最終的に行き着くのって「ライブに行きたい」「ミュージカルを観に行きたい」、僕らだったら「早く劇場で歌いたい」そういうところなんですね。だから、その気持ちを高めるためにも、こういうコンテンツが増えることは、とてもいいことだと思いますし、それを観て「やっぱり音楽っていいよね」「また劇場に行こう」と前向きな気持ちが持てるように、キラキラとしたエネルギーが番組を通して発せられたらいいなと思いますので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
中川:『中川晃教 Live Music Studio』。ライブという一期一会の魅力、限りなく贅沢を極めようとしたときに、やはりそこにはひとりのナビゲーター、ひとりのゲストで、ひとつの楽器、つまりピアノ1台という中で、出会ったそこから始まる、そしてその先にもっとゴージャスな世界というものを想像していただけるものにもなるということを表現できたらと思っています。そして、ミュージック。音楽が人の心に寄り添うことを今の時期により実感したので、人の心に届く歌を歌い、音楽と共に生きる、その思いをさらにこの番組を通して、より多くの方にお届けしたい。そして、スタジオ。ここで初めて出会う皆さんがいらっしゃいますので、この出会いというものがスタジオの中から生まれていく。物理的には場所ですが、それは心の中の場所をも指します。見ている方の全ての中にスタジオは存在します。いまの時代のスタジオの魅力を僕たちで一生懸命作っていきたいと思います。さまざまな方に観ていただけるように頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
<取材協力>
スタイリスト:AKIRA(中川晃教)、立山功(加藤和樹)
※アイデアニュース有料会員限定部分には、アイデアニュース独自取材による中川晃教さんと加藤和樹さん対談の全文と写真を掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■中川:『WSS3』の稽古場にこっそり…。和樹リフ良かった!観たかった!
■加藤:Twitterの料理に「美味しそう」と。こんなにちゃんと見てくださる先輩はいない
■中川:こんな風に言われて可愛くないわけがない!何でもする!メロメロ(笑)
■加藤:僕は“お母さん”で、アッキーさんは“お父さん”。岩村:“夫婦”ってことですか!?
■中川:舞台上では見られない僕たちの絆を『中川晃教 Live Music Studio』で
<『中川晃教 Live Music Studio』Streaming+ver.>
配信:2020年8月29日(土)21:00~22:30
出演:ナビゲーター 中川晃教、ゲスト 加藤和樹、ピアノ・アレンジ 園田涼
配信開始日時:8月29日(土)21:00 視聴可能期間:8月30日(日)21:00まで
視聴チケット:3,500円
https://eplus.jp/nakagawaakinori_streaming0829/
<日テレプラス『中川晃教 Live Music Studio』>
放送:2020年9月27日(日)18:30~20:30
出演:ナビゲーター 中川晃教、ゲスト 加藤和樹、ピアノ・アレンジ 園田涼
https://www.nitteleplus.com/program/akinori/
視聴方法
https://www.nitteleplus.com/howto/
<関連リンク>
『中川晃教 Live Music Studio』Twitter
https://twitter.com/LiveMusicStudi0
中川晃教オフィシャルサイト
http://www.akinori.info/
中川晃教オフィシャルTwitter
https://twitter.com/nakagawa1982aki
ASSIST|加藤和樹Official Web Site
http://www.katokazuki.com/
加藤和樹オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/katokazuki-blog/
加藤和樹Twitter
https://twitter.com/kazuki_kato1007
『中川晃教 Live Music Studio』 関連記事:
- 「無事に幕が開いた初日の第一声の感覚は忘れられない」、中川晃教インタビュー(下) 20200927
- 「一発撮りのライブ感を」、中川晃教『Live Music Studio』インタビュー(上) 20200926
- 「すべてをさらけ出す『後悔』がすごく好き」、加藤和樹インタビュー(下) 20200918
中川晃教 関連記事:
- 「強めて、深めて」『JBB Concert Tour 2024』、中川晃教・藤岡正明・東啓介・大山真志(下) 20240521
- 「続けていく」、『JBB Concert Tour 2024』、中川晃教・藤岡正明・東啓介・大山真志(上) 20240520
- 『THE PARTY in PARCO劇場 PARTⅡ~Spring~』、3月30日・31日開催決定 20240209
加藤和樹 関連記事:
- 「音符に現れるメグ・ジリー」、ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』星風まどか(上) 20250109
- ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』追加公演、12月7日に主催者先行発売 20241206
- ミュージカル『マタ・ハリ』、2025年10月から11月に東京・大阪・福岡で上演 20241016
※中川晃教さんと加藤和樹さんのサイン入りチェキを、有料会員2名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは9月28日(金)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
アイデアニュースは、有料会員のみなさんの支援に支えられ、さまざまな現場で頑張っておられる方々の「思いや理想」(ギリシャ語のイデア、英語のアイデア)を伝える独自インタビューを実施して掲載しています。ほとんどの記事には有料会員向け部分があり、有料会員(月額450円、税込)になると、過去の記事を含めて、すべてのコンテンツの全文を読めるようになるほか、有料会員限定プレゼントに応募したり、コメントを書き込めるようになります。有料会費は取材をしてくださっているフリーランスの記者のみなさんの原稿料と編集経費になります。良質な取材活動を続けるため、どうか有料会員登録にご協力をお願いいたします。
お互いを尊重し合いつつ、付かず離れずな様子で仲の良いおふたりの雰囲気が伝わってきました。インタビュー記事を読んでいるだけでとても幸せな気持ちになります!LMS配信もテレビ放送も両方とも視聴させて頂きました。中川晃教さんの『Family』何度聴いても涙が止まらずです。。配信限定で流れた加藤和樹さん作詞作曲の『Chain of Love』が聴けてとても嬉しかったです。とても心温まるインタビュー記事をありがとうございました!!