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「埋もれた気分を涙で浄化」、『アルジャーノンに花束を』水夏希インタビュー(上)

筆者: 岩村美佳 更新日: 2020年10月12日

2020年10月15日(木)から11月1日(日)に博品館劇場で上演されるミュージカル『アルジャーノンに花束を』に、アリス・キリアン役で出演する水夏希さんにインタビューしました。上、下に分けてお届けします。ミュージカル『アルジャーノンに花束を』は、ダニエル・キイス原作の同名小説を、脚本・作詞・演出を荻田浩一さん、音楽を斉藤恒芳さんが手掛けた日本発のミュージカルで、2006年の初演から何度も上演されています。前回上演された2017年は、キャストを一新し、水さんも初出演しました。32歳になっても幼児なみの知能しかないパン屋の店員チャーリィ・ゴードン(矢田悠祐さん)は、大学の研究チームの手術により天才になります。その研究者のひとりで、チャーリィに寄り添う女性が、水さんが演じるアリス・キリアンです。前回の公演を経て、再演ではどんな風に演じていきたいかなどについて伺いました。

水夏希さん=撮影・岩村美佳
水夏希さん=撮影・岩村美佳

――水さんは、2017年の『アルジャーノンに花束を』に出演されて、アニス・キリアン役を演じました。前回の公演を終えてどんな印象が残っていますか?

『アルジャーノンに花束を』の物語は知っていましたが、正直そんなに好きな世界ではなかったのですが、作品に関わってみてすごく好きになりましたし、矢田君の変貌ぶりが素晴らしくて、前回の稽古初日の本読みの時には「大丈夫かな」と思ったくらい本当に新進の若手だったのが、初日までの間にものすごい変貌をとげ、さらに初日から千秋楽までに、どんどん変わっていったので、本当にチャーリィに重なるようなところがありました。彼にとっては初主役で、当時27歳でしたが、私も初主役が27歳で周りの方たちにとても助けられたので「主役の身の回りの世話は全部私がやります!」みたいな勢いで(笑)、チャーリィの世話を焼いていました。とても印象深い作品になっていて、再演させていただいけるのは、いろんな意味ですごくありがたいです。

――作品の内容としては、どういう風に思いましたか?

いろんな風にとらえる方がいらっしゃって、「あんな悲しい物語はない」とか、逆に「すごく感動した」、「大好き」という方もいらっしゃるので、人それぞれなんですよね。アリスの目線からみると、最後にチャーリィが「また賢くなりたい、楽しかった気がする」と言ってくれる。もちろん、その時はチャーリィの知能が元に戻っていますから、本当にそう思っているかどうかは分からないんですが、そういう言葉を残してくれたことに、温かみを覚えて、自分の人生の中で一番大事な時期を過ごしたことを感謝すると共に、自分に問いかけるような。何がよくていけないのか、何が善意で悪意か、慮る、忖度など、いろんなことを改めて問いかけてくる、とても印象深い作品だなと思います。

――今回、改めてこの作品を観てもらうにあたって、どういう面を見て欲しいと思いますか?

今、まだまだ続くこのコロナ禍の中で、現実から目を逸らして、明るく楽しく気楽に、(苦しいことは)スルーして生きたいという方も、たくさんいらっしゃると思います。私も「スルーしよう、これは大変なことじゃない、乗り越えよう」と思いながらも、どこかに鬱憤を晴らせない、発散できないものを抱えていて、楽しく毎日過ごしている中でも、時々ふっと「これっていつまでなんだろう」とか「こんなことしてていいのかな」とか、そういう思いに陥る時もあったんですが、そういう自分が普段フォーカスしていないような、埋もれてしまっている気分を、泣いて浄化させるということの手助けにはなるのかな、と思います。私たちはみんなチャーリィを中心に、周りでチャーリィを見守って、2時間過ごしているので、チャーリィが最後に知能の頂点から急降下していく時間たるや、悲しくてしょうがないんですよね。ただ悲しいのではなく、自分たちのせいでこんなことになってしまった。人の人生をもてあそぶではありませんけど、利用して自分たちの実験を優先させた、というような罪悪感や葛藤。後半は色んなものが渦巻きますが、最後はそういうものをチャーリィが全部笑顔でさらっていってくれますので、温かいというかすっきりと浄化できる作品になればいいなと思います。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、前回公演の際に障がい者施設を見学しその後も施設を訪問するなどする中で学んできたことや、今回の公演で加わった新曲などについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。10月13日(月)掲載予定のインタビュー「下」では、水夏希さんがこの作品で演じるアリスという女性についてのほか、コロナによる自粛期間からこれまでについて、2020年11月に出演するタンゴの公演などについても伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■前回公演の時に障がい者施設を見学。私はその後、何回かその施設に行って…

■てんてこ舞い。私が大山(真志)君の役をやって「私、大山です!」みたいな(笑)

■私とフェイ(青野紗穂さん)が歌う新曲が2曲。新メンバーも3人入って新しい風が

■台詞でそう見えるのではなく、芝居の流れからお客様が自然に入り込んでいけるように

<ミュージカル『アルジャーノンに花束を』>
【東京公演】2020年10月15日(木)~11月1日(日) 博品館劇場
公式サイト
https://music-g-h.com/stage/algernon/

<関連リンク>
水夏希オフィシャルサイト 
http://aqua2013.co.jp
水夏希オフィシャルFC AQUA STAFFのブログ
https://ameblo.jp/aquastaff2013/
水夏希オフィシャルFC AQUA Twitter 
https://twitter.com/aquastaff2013

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水夏希さん=撮影・岩村美佳
水夏希さん=撮影・岩村美佳

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<筆者プロフィール>岩村美佳(いわむら・みか)  フォトグラファー/ライター ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。「書いてみないか」という誘いを受け、未経験からライターもはじめた。現在、演劇分野をメインに活動している。世界で一番好きなのは「猫」。猫歴約25年。 ⇒岩村美佳さんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. はっち より:

    作品に、仕事に、そして人と関わることに、まっすぐに誠実に向き合う姿。
    インタビューから垣間見る水さんの人柄がとても素敵だなと思います。
    善意の質という言葉に、私もはっと気づかされました。良かれと思ったことも、相手を傷つけてしますことがある。相手の立場や、いろんな角度から考えることってとても大切ですよね。
    水さんのアリスキニアン先生。
    前回も拝見しましたが、素晴らしかったので、今回も楽しみにしています。


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