「男役とか女役とか関係なく」、『パジャマゲーム』出演・北翔海莉インタビュー(上) | アイデアニュース

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「男役とか女役とか関係なく」、『パジャマゲーム』出演・北翔海莉インタビュー(上)

筆者: 中本 千晶 更新日: 2017年3月16日

2017年9月25日から10月29日まで東京と大阪で上演されるミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』。タカラヅカ卒業後、この作品が待望のミュージカル初出演となる北翔海莉さん。インタビューは制作発表の後に行われ、初「女優」としての意気込みや相手役・新納慎也さんのこと、退団後の新たに始めたこと、そしてこれからの道についてまで、様々な話が飛び出した。常にファンの方々のことを思いやりながら話す北翔さん。「タカラヅカという枠」から飛び出した今を満喫している感じにあふれる、気持ちの良いインタビューとなった。

※北翔海莉さんのサイン色紙と写真1カットを、アイデアニュース有料会員(月額300円)3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインすると、この記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは、3月31日(金)です。※このプレゼントの募集は終了しました。

北翔海莉さん=撮影・岩村美佳

北翔海莉さん=撮影・岩村美佳

1)今まで2500席の劇場で歌っていたのに、歌唱披露はとてつもなく緊張しました

――私も先ほど制作発表を拝見させていただいたのですが、とても北翔さんらしいスタートで嬉しくなりました。

ありがとうございます。

――制作発表で伺えなかったお話もお聞きしていきたいと思います。まず、歌唱披露が生演奏でとても豪華でしたが、 歌ってみていかがでしたか?

女性のキーで披露するのが初めてでしたから、 今まで2500席の劇場で歌っていたのに、とてつもなく緊張しましたね。「女性としてどう居たらいいんだろう?」みたいな部分もあったので(笑)。 でも、新納さんが登場されてからはちょっと安心して、相手役さんがいるっていいなと思いました(笑)

――やっぱり娘役さんが相手役のときとは全然違うんですね。

そうですね。 自分が身を委ねていいんだと思いました。タカラヅカでは逆の方向でしたからね。

――でも、私は全然違和感がなかったです。元・男役さんだった方が外の舞台で初めて歌われると、 やっぱり大変そうだなと感じてしまうことが多いのですが、全然そんな感じがしませんでした。

そんなそんな。 なんとかごまかせたってことで(笑)

――何か「秘密の特訓」をされたのですか?

もともとジャズのスキャットなどで高音も今まで出してきていましたから。それでもソプラノで歌う機会はずっとなかったですし、まだ声変わりも途中段階ですから、本番までにはしっかりと強化したいなと思います。

――そのためのレッスンなども?

そうですね、 今までにない発声法もやり始めました。

北翔海莉さん=撮影・岩村美佳

北翔海莉さん=撮影・岩村美佳

2)新納さんは穏やかで楽しくて、力まずに委ねることができる方

――相手役の新納さんもとても面白い方で、 その新納さんが北翔さんと組まれるというのが私の中ではすごいツボなのですが……。

そうなんですね、ツボなんですね(笑)

――今日の制作発表でもすでに面白さを発揮されていましたが、初めてお会いした時の印象は?

歌稽古で初めてお会いしたのですが、稽古場に入った瞬間に空気がとても穏やかだったので、「ああ、安心できる人だな」とまず感じました。いつも穏やかで楽しくて、そしてユニークで、私自身も違和感なくというか、力まずに委ねることができる方ですね。今回は他にも本当に面白いパフォーマーの方々がそろっているので、早く稽古場で皆さんとお稽古したいです。

――北翔さんと新納さんですし、コメディですし、アドリブは期待できるのでしょうか?

作品的にあまりふざけられないんですよね。ふざけろと言われたらいくらでもできるのですが……。 今までお互いキャラクターものが多かったのに、 今回は二枚目と言いますか、 真面目な男性と女性の役なので、本来のお笑いの部分はあまり出さないと思うんです。本当に「役替わり公演」がない限りはね(笑)。

――「役替わり公演」も是非実現してほしいです。「お笑い」が本来なんですね(笑)

でも、いつも三枚目をやる人が二枚目をやる面白さもあると思うんです。

――そういう人だからできる事って何かあるんですか?

たとえば藤山寛美さんが二枚目をやったときって強烈にかっこいいんですよ。それと一緒だと思います。 役者魂といいますか、芝居心がわかっているからこその二枚目ができるんです。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、宝塚歌劇団の東京サヨナラ公演千秋楽の翌日の様子などについて語っていただいた、インタビューの全文を掲載しています。また、今後のコンサートのことなどについて伺ったインタビューの後半は、3月17日に掲載します。また、『パジャマゲーム』で北翔さんと共演される新納慎也さんのインタビューも、近日中に掲載する予定です。

<有料会員限定部分の小見出し>

3)ベイブの恋愛に対する不器用さに、 北翔海莉の不器用さがそのまま重なりそう

4)2017年の『パジャマゲーム』として、トムさんのカラーを出していけたら

5)今でも在団生から毎日のように連絡が。中には「喝を入れて」という人も

<ミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』>
【東京公演】2017年9月25日(月)~10月15日(日) 日本青年館ホール
【大阪公演】2017年10月19日(木)~10月29日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
http://pajama-game.jp/

<関連サイト>
北翔海莉オフィシャルサイト
https://hokushokairi.fan-club.link/

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<筆者プロフィール>中本千晶(なかもと・ちあき)/フリージャーナリスト。兵庫県生まれ、山口県育ち。東京大学法学部卒業後、株式会社リクルートに勤務ののち独立。舞台芸術、とりわけ宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で分析し続けている。宝塚歌劇関係の著作に『宝塚歌劇に誘(いざな)う7つの扉』『宝塚歌劇は「愛」をどう描いてきたか』(いずれも東京堂出版)など。「日経MJ」「朝日新聞デジタル」でも、舞台関連の記事を執筆中。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。⇒中本千晶さんの記事一覧は、こちら

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最近のコメント

  1. りょうさん より:

    宝塚をゆるく観ていたライトファンでしたが北翔カラーの星組にはまりました。
    退団でもういつ舞台で会えるかわからないと悲嘆していたのが八面六臂のご活躍でうれしい悲鳴です。
    インタビュー記事拝読してパジャマゲームますます楽しみです。
    素敵な記事ありがとうございました。

  2. ピエール より:

    みっちゃんの飾らない言葉で、今の気持ちが語られていて、とてもうれしく読みました!
    はじめての女役ってどうなんだろうって「パジャマゲーム」のことを考えていましたが、とても楽しみになりました。性別なんて関係なく、先入観にとらわれずに素直に、舞台を楽しみたいと思います。
    宝塚卒業後もみっちゃんロスになることなく追いかけられるのは、とても幸せです。
    みっちゃん、ありがとうございます!!

  3. たんぽぽ より:

    インタビューを読ませていただいて、いつも変わらない自然体で真摯なみっちゃんの言葉に心がほっこり温かくなりました。「パジャマゲーム」の出演者も素敵な方々ばかりで、みっちゃんの優しいスマイルが皆さんを巻き込んで、楽しくて、素晴らしい舞台になる事間違いなしの予感がします!これからも北翔さんのインタビュー記事をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

  4. まつげん より:

    みっちゃんの素の部分をそのまま引き出してくれた、いいインタビュー記事ですね!
    宝塚現役時代に、頼れる男役だけど、可愛いさいっぱいだったみっちゃんが、そのままの魅力を持ち続けて新しい世界に挑戦している姿が、存分に感じられました!

  5. みゆ より:

    素敵な記事とお写真を楽しく拝見しました。本当にありがとうございます。よくご存知だからこそ聞ける突っ込んだ内容で、面白かったです。次回も楽しみにしております。

  6. るみたん より:

    北翔さんの記事ありがとうございます。
    中本さんの記事は、いつも読むたびに聞いて頂きたいことを、聞いて頂けて読んでいていつも気持ちがいいです。ありがとうございます。
    これからも、北翔さんの記事を載せて頂けると嬉しいです。

  7. サクラ より:

    愛情深い、素晴らしい記事をありがとうございました。北翔さんが大好きで大変尊敬しており、退団された後もどんなお仕事をされるかずっとわくわくしています。実力では宝塚の枠を既に超えていたと方だと思うので、これからも外部で舞台女優さんとしてご活躍されることを願っています。こちらのサイトでこれからも引き続き北翔さんのインタビューを載せていただけると嬉しいです!楽しみにしています。

  8. ハナシキブ より:

    こんにちは。素敵な記事をありがとうございます。卒業されてからの北翔さんのご活躍を、大変楽しみにしております。
    これからも、どうぞ見守ってください。
    よろしくお願いいたします。

  9. まりもり。 より:

    北翔さんへのインタビュー、とても楽しく読ませていただきました。
    中本さんの宝塚への関心の深さ、分析力と文章力と共に、通り一遍ではない愛に満ちたインタビュー内容で、一問一答で北翔さんも、ファンの知りたい内容についてもリラックスして答えてくださっているようで素敵な記事でした。
    お写真も美しく、後半も楽しみにしております。

  10. やっちん より:

    中本さんの書かれる記事は他とは違って、すごく愛情深くファン目線で聞いてくださることが多いので、どうしても購読したく会員にならせていただきました。北翔さんへのインタビューも私たちが知りたかったことがいっぱい!他の媒体とは違う角度で聞いてくださっていて、北翔さんも心を開いて答えてくださってるように思いました。これからもファンが知りたい素敵な記事を期待してますので、よろしくお願いします。

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