レノアちゃん、チャリティラン出場。 最後の50メートルは自分で歩いてゴール | アイデアニュース

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レノアちゃん、チャリティラン出場。 最後の50メートルは自分で歩いてゴール

筆者: 松中みどり 更新日: 2018年6月15日

2018年6月3日、第3回滋賀YMCAインターナショナル・チャリティラン2018が行われました。中学2年生になったレノアちゃんこと古池玲乃愛ちゃんが初参加、最後の50メートルを自分の足で歩いてゴールテープを切りました。嬉しい一日の報告です。

ゴールまであと50メートル、歩行器に乗り代え、自分の足で進むレノアちゃん=撮影・松中みどり

ゴールまであと50メートル、歩行器に乗り代え、自分の足で進むレノアちゃん=撮影・松中みどり

チャリティランは、滋賀県にある「希望が丘文化公園・陸上競技場」で開催されました。障がいのある人もない人も、大人も子どもも参加して楽しく走る催しです。個人部門とチーム部門に分かれていて、レノアちゃんが出場したのは、「宣言タイム」というチーム部門です。タイムを競う個人レースに対して、事前にチームごとに走る時間を申告し、その宣言タイムと実走タイムの誤差で順位を競うという趣向です。

お父さんと一緒に走るレノアちゃん=撮影・松中みどり

お父さんと一緒に走るレノアちゃん=撮影・松中みどり

この日のレノアちゃんの伴走者は、お父さん、レノアちゃんの座位保持装置を作った株式会社PASのスタッフ、友人、YMCAのボランティア、野村さんの取材に来た男性という多彩な5名。バギーに乗ったレノアちゃんを交代で押しながら走りました。そして最後の50メートル、歩行器に乗り代えたレノアちゃんは、PASの野村寿子さんと一緒に自分の足でゴールを目指しました。レノアちゃんのお母さん・古池敦子さんに出場の経緯などをききました。

――もともとレノアちゃんはマラソンに出ようと思っていた?

2年前から夢だったの。今回伴走してくれた人のおひとり西田昭子先生は、友人でもあり、レノアの先生なんです。プールでの指導や学習の指導をして下さっていて、去年は西田先生のサポートで、レノアは“イルカと泳ぐ夢”を実現しました。今年は“マラソン大会に参加して自分の足で歩いてゴールする”夢を実現できたんです。夢を夢で終わらせず、行動に移して、本当に出来るということを示すことが出来ました。

――このチャリティランにした理由は?

障がいのある人だけが出るマラソンじゃなかったから、それがいいなあと思って。いろんな人が一緒に参加することに意味があるから。それが当たり前のことになって欲しいし、私たちもそうやって当たり前に、楽しく社会参加していきたいと思っています。

――レノアちゃんの伴走者は多彩でしたね。

直前になって野村さんの取材の人が走ってくれることになって、お父さんも「1キロ走ろうかな」って言ったのが前の晩だったし。でもかえって良かったと思っています。いろんな人に支えてもらっていることが実感できて嬉しかった!

――チーム名「レジリエンス」の由来は?

私が名づけました。レジリエンスって、「困難を乗り越える力」という意味だけど、「いざというときに協力し合う人間力」という意味もあると聞いたので、仲間で助け合うチームの名前にしたの。心と体のサポートをして下さる西田先生や、最後まで歩行器の調整をして一緒に歩いて下さった野村さんとPASの皆さん、YMCAの方々、皆さんのおかげで今日のレノアの成長があるから。

――この日のみんなにぴったりの名前でしたね。

こちらは当時の様子を撮影した動画です(撮影・松中みどり)。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、ゴールテープを切った後、表彰されたレノアちゃんの様子などをレポートしています。メダルを、オリンピック金メダリストのように噛んでいる写真、ぜひご覧ください。

<有料会員限定部分の小見出し>

■ゴールできると信じてたけど、50メートルも行けるとは思わなかった

■チームレジリエンス、まさかの最下位

■レノアちゃん、メダル獲得

<関連ぺージ>
第3回 滋賀YMCA インターナショナル・チャリティーラン2018
株式会社PASピーエーエス

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<筆者プロフィール>松中みどり(まつなか・みどり) フィリピン支援ボランティア/英語講師/ライター 初めて行った外国がフィリピンで、以来かの国の人々の明るさ温かさに魅せられ、様々なNGOや支援活動に関わる。1994年からは山岳先住民アエタの教育支援主宰。コミュニケーションツールとしての英語を各地で教えている。動物好きの自称「ケモノバカ」。飼い猫は黒猫で親バカ度も加速中。 ⇒松中みどりさんの記事一覧はこちら

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