連載「YouTubeで学ぶ英語」の第83回です。今日は、英国ではじまった新型コロナウイルスのワクチン接種のニュースを使って学んでいきましょう。最初の接種を受けるのは、どんな人たちでしょうか? 接種をした人は、どんな言葉を発したのでしょうか?
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2020年12月8日、英国で新型コロナウイルスのワクチン接種がはじまりました。最初に接種を受けた人は、もうすぐ91歳になるという女性、マーガレット・キーナンさんです。マーガレットさんの言葉を含むニュースの最初の部分を聴いて、( )の中を書き取ってください。ひとつの( )にひとつの単語とは限りません。
It is happening. A turning point in the global fight against a virus that’s killed more than a million people around the world. Ninety-year-old grandmother, Margaret Keenan ( 1 )history, becoming the first person to be vaccinated with the Pfizer-BioNTech drug outside the ( 2 ) She encouraged others to follow her lead.“( 3 )because it’s, it’s free and it’s the best thing that’s ever happened at the moment, so do please( 3 )” 今まさに起こっていることです。世界中で100万人以上が犠牲になったウイルスとの戦いに転機が訪れたのです。90歳のお祖母さんであるマーガレット・キーナンさんが歴史に名を残しました。マーガレットさんはファイザーとバイオンテックが共同開発したワクチンを試験外で接種された最初の人になりました。彼女は、他の人にも自分の先例にならってほしいと勧めています。“やってみて下さい。だって、無料だし、今のところ最高なものなんだから。ぜひぜひ、(ワクチンを)受けてみてください。”
では、2番目にワクチン接種をしたウイリアム・シェイクスピアさんのことと、最初にワクチン接種を受ける人たちのことを説明した部分を聴いて、( )の中を書き取ってください。ひとつの( )にひとつの単語とは限りません。
In a somewhat dramatic turn, the second vaccine went to a man called William Shakespeare, a poetic start perhaps, to a new chapter in the fight against coronavirus. More than half of the people who’ve ( 4 ) in the UK are over 80. They’re getting the injection first along with elderly in care homes and their carers. Unused doses are going to ( 5 )medical staff. いくぶんドラマチックな展開で、2番目のワクチンは、ウイリアム・シェイクスピアという名前の人のところに行きました。コロナウイルスとの戦いの新しい一章が、詩的なスタートを切ったのでしょう。英国では、ウイルスで亡くなった人の半分以上が、80歳を越えた人たちでした。それで、そういう(年齢の)人たちは、介護施設の高齢者とその介護者と一緒に、先にワクチン注射を打つことになっています。残った薬剤はフロントラインにいる医療スタッフのところに行く予定です。
では、自身もコロナウイルスに感染した経験者でもあるボリス・ジョンソン首相の言葉を聴いてみましょう。
The British government’s called this V-for-vaccine day but the prime minister warned it’s too early to call this V for victory. “In Scotland, Northern Ireland and Wales, and in England, people are having the vaccine for the first time and it will ( 6 ) make a huge, huge difference but I stress ( 6 )because you know we’re not there yet. We haven’t defeated this virus yet. 英国政府は、この日をワクチンの日としてVデーと呼んでいますが、首相は、このVを勝利の日のVデーと呼ぶには時期尚早だと警告しました。「スコットランド、北アイルランド、ウエールズ、そしてイングランドでは、人々はワクチンを初めて接種しています。徐々に非常に大きな違いが出てくるでしょう。しかし私は”徐々に”というところを強調したいです。なぜなら、私たちはまだそこに至っていない。つまり、われわれはまだウイルスを倒していないのです」
英語の勉強の方法のひとつとして、ひとつのトピックに絞って数日から半月ほど、そのテーマについてだけ、動画やニュースや文章を見聞きするというやり方があります。今日は、アルジャジーラのニュースサイトにあがっていた英国での新型コロナウイルスのワクチン接種の記事を一緒に見てきましたが、有料部分では、CBCニュースで同じワクチン接種の記事を紹介しています。同じ素材ですから、もちろん切り口が多少違っても、同じような単語、表現、背景説明が出てくるので、楽に取り組めるはずです。おすすめの学習方法ですので、お試しください。
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