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YouTubeで学ぶ英語:(93)米アカデミー助演女優賞、韓国の俳優が初受賞

筆者: 松中みどり 更新日: 2021年5月8日

連載「YouTubeで学ぶ英語」の第93回です。現地時間2021年4月25日、新型コロナ感染拡大のため予定より2か月遅れで、第93回米アカデミー賞授賞式が行われました。助演女優賞は、アメリカの田舎町に移住した韓国人一家を描いた『ミナリ』のユン・ヨジョンが受賞しました。2020年の第92回米アカデミー賞では韓国映画『パラサイト 半地下の家族』が作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞を受賞しましたが、韓国の俳優がアカデミー賞を受賞したのは初めて。今日は、彼女のユーモラスな受賞スピーチで学んでいきましょう。

Yuh-jung Youn wins Best Supporting Actress  YouTubeチャンネルGMAより
Yuh-jung Youn wins Best Supporting Actress  YouTubeチャンネルGMAより

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2016年、“#OscarsSoWhite オスカーは白すぎる”というハッシュタグがSNS上で拡散され、批判が集まったアカデミー賞でしたが、今年は、作品賞は中国系の女性監督、クロエ・ジャオ(作品『ノマドランド』)が獲得し、助演女優賞は韓国のベテラン俳優、ユン・ヨジョンが受賞。これまでになくダイバーシティあふれるオスカーとなりました。では、ウイットに富んだユン・ヨジョンのスピーチを聴いて、(  )の中を書き取ってください。ひとつの(  )にひとつの単語とは限りません。

(    1   ), I’m from Korea and actually my name is Yuh-Jung Youn and most of European people call me Yuh Youn and some of them call me Yuh-Jung. But tonight, you are all forgiven. Well, well, we, I would usually when I’m living in the other part of the world. I just watch the television. It is an Oscar but event on the television, just watching like a television program for us. But me (  2  ) by myself which I cannot believe I’m here. That’s – okay let me( 3 )myself together. ご存じのように、私は韓国出身で、名前はヨジョンユンです。ヨーロッパでは多くの人がユユンと呼び、ある人はユジョンと呼んでいます。でも、今夜はみなさん、どう呼んでいただいても大目に見ますよ。私は、アメリカから遠い別の地域に住んでいるわけですが、だいたいいつもテレビを見ているんです。オスカー(アカデミー賞)は、私たちにとってテレビ番組なんですよ。でも、今夜は私がひとり、ここにいる。自分がここにいることが信じられません。ええっと、ちょっと落ち着きますね。

今年、ユン・ヨジョンとともに助演女優賞にノミネートされたのは、オリビア・コールマン(作品『ファーザー』)、グレン・クローズ(作品『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』)、マリア・バカローバ(作品『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』)、アマンダ・セイフライド(作品『マンク』)でした。受賞者ユン・ヨジョンが彼女たちにかけた温かい言葉を聴いて、(  )の中を書き取ってください。ひとつの(  )にひとつの単語とは限りません。

Well, see, I don’t (     4     ) How can I win Glenn Close? We know Glenn Close. I’ve been watching her so many Performances. So, this is just all the nominees, five nominees. We are the winner for the different movie, different role. We play the different world. So, we cannot ( 5 ) each other. Tonight, I’m here, it’s just I have just a little bit luck I think. Maybe I’m ( 6 ) than you. And also maybe it’s an American hospitality for the Korean actor? さて、私は競争というものをあまり信じていません。だって、どうやってグレン・クローズに勝つっていうんです? みなさんご存じのグレン・クローズですよ。彼女の演技をたくさん拝見してきました。だから、この賞は、ノミネートされた人全員のものです。5人の候補者のもの。私たちはみんな、異なる映画、異なる役柄を演じた勝者なんです。異なる世界を演じているんですから、競争することなんてできません。私はここに立っていますが、それは私がほんの少しだけ運が良かったからだと思います。もしかしたら、私はみなさんより運が良いのかもしれません。あるいは、これは、韓国の俳優に対するアメリカのおもてなしでしょうか?

韓国人歌手と結婚して、芸能界を引退し、渡米してふたりの息子をもうけましたが離婚して韓国にもどり、芸能活動を再開したユン・ヨジョン。スピーチの中でもユーモラスに息子たちのことを語っています。その言葉を聴いて、(  )の中を書き取ってください。ひとつの(  )にひとつの単語とは限りません。

And I’d like to thank to my two boys who (   7   ) and work. So, beloved son, all I know, this is the ( 8 ) because mommy worked so hard. そして、私のふたりの息子にも感謝したいと思います。私に仕事をさせてくれました。だから、最愛の息子たち、私にわかるのは、これが、ママがものすごく頑張って働いた結果だということよ。

韓国人俳優として初めて助演女優賞に輝いたユン・ヨジョンさん。結婚生活の間、アメリカに住んでいた経験から、受賞のスピーチもインタビューもすべて英語でこなしました。プレゼンターを務めたブラッド・ピットが、winnerとして自分の名前を呼ぶと、壇上に上がってこう挨拶しました。 

Mr. Brad Pitt, finally. Nice to meet you. Where were you when we were filming in Tulsa?  ブラッド・ピットさん、ようやくお会いできました。タルサで私たちが撮影中、どこにいらしたの?

韓国出身の移民一家を描いた『ミナリ』が、監督も俳優も韓国系、せりふもほとんど韓国語でしたが、実はアメリカの作品で、ブラッド・ピットも制作総指揮に名を連ねているのが、この挨拶の理由です。今回のアカデミー賞受賞スピーチで最も注目をあびた俳優のひとりが、ユン・ヨジョンさんでした。

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聴き取りの答えと解説

■第93回アカデミー賞関連動画紹介

<関連リンク>
GMA YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCH1oRy1dINbMVp3UFWrKP0w
Oscars.org 米アカデミー賞ホームページ
https://www.oscars.org/
映画「ミナリ」公式サイト
https://gaga.ne.jp/minari/

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<筆者プロフィール>松中みどり(まつなか・みどり) フィリピン支援ボランティア/英語講師/ライター 初めて行った外国がフィリピンで、以来かの国の人々の明るさ温かさに魅せられ、様々なNGOや支援活動に関わる。1994年からは山岳先住民アエタの教育支援主宰。コミュニケーションツールとしての英語を各地で教えている。動物好きの自称「ケモノバカ」。飼い猫は黒猫で親バカ度も加速中。 ⇒松中みどりさんの記事一覧はこちら

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